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2021年11月03日 17:30 更新

赤ちゃんにハムやベーコンはいつから? 注意点とレシピ【管理栄養士監修】

保存のきく加工食品であるハムやベーコンは食卓の定番ですね。うま味があって好きなお子さんも多いですが、離乳期の赤ちゃんはどうなのでしょうか? 赤ちゃんはいつからハムやベーコンを食べられるのか、ハムやベーコンを赤ちゃんに食べさせるときの注意点や調理法、オススメのレシピを紹介します。

離乳食のハム&ベーコンはいつから?

赤ちゃんにハムはいつから?

赤ちゃんにハムやベーコンをあげてもいいのでしょうか。ハムやベーコンの選び方や注意したいことをみていきましょう。

ハムなどは離乳完了期(1歳頃~)から

肉の加工品であるハムやウインナー、ベーコンなどは、1歳を過ぎた離乳完了期ごろから与えることができます。

しかし、塩分や脂肪分が多く、製造上で必要な添加物も少し気になる食品です。少量のみを味付けのように使うとよいでしょう。また、多くあげるときは、そのまま与えず茹でてからあげると安心ですね。 

ハムやベーコンに含まれる塩分やうま味を調味料として使い、余計な味はつけないようにしましょう。

関連記事▶赤ちゃんにウインナーはいつから? おすすめレシピと注意点

赤ちゃんにあげるハム&ベーコンの選び方

■添加物の少ないものを選ぶ

市販のハム、ベーコン、ウインナーの原材料には、発色剤・酸化防止剤(ビタミンC等)・調味料・香辛料などの食品添加物や、塩分が多く含まれています。赤ちゃんに、塩分が多すぎるものは好ましくないので、あえて離乳食に使わなくてもいい食材です。

赤ちゃんに食べさせる場合は、なるべく添加物のないものを、少量ずつ使うと安心です。減塩や発色剤を使っていないハムやベーコンなどもありますので、商品の表示を見てみるといいですね。

アレルギーの危険性は?

ハムやベーコンは豚肉を使用していることが多いので、その豚肉自体のアレルギーが起こる可能性があるほか、その製造過程で、原料の肉の結着材料として、卵・乳・小麦などのアレルギーを起こしやすい「特定原材料7品目」を使用しているものがあります。

また、大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンなどの「特定原材料に準ずるもの(21品目)」が含まれる可能性もあります。ハムやベーコンを赤ちゃんに与える場合、原材料名を確認して、はじめは少量から与えましょう 。

赤ちゃんのアレルギーについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
▶【医師監修】赤ちゃんが食物アレルギー反応を起こす原因と症状

離乳食のハム&ベーコンの調理の基礎

ハムの調理のポイント

ハム&ベーコンを赤ちゃんにあげるときはどんなことに注意したらいいのでしょう。

ハム&ベーコンの下ごしらえ

■ポイントは「茹でる」

赤ちゃんにハムやベーコンを食べさせるときは、お湯で茹でて塩抜きをします。お湯で茹でると、塩分だけでなく余分な脂や添加物なども少なくすることができます。特にベーコンは脂が多いことが気になりますが、茹でることで脂も減らせます。

このほか、ハムの周囲のかたい皮の部分は、赤ちゃんには噛み切りにくいです。取り除いてあげましょう。

大きさや1回あたりに与える目安量

■大きさの目安

ハムもベーコンも、薄く切ってあるものを(もしくは薄く切ってから)5mm~1cmくらいの大きさに切って、食べやすい状態にしてからあげましょう。

■量の目安

はじめは少量に。ハムなら1枚程度が目安と考えます。ベーコンは調味料と考えて少しだけ使うのがいいでしょう。

ハム&ベーコンの保存について

■余ったときは密封して冷蔵庫へ

市販のハムやウインナーは、使い切れなかったときは冷蔵庫で保存します。冷凍保存も可能ですが、風味や食感が損なわれるため、冷凍保存を推奨していないメーカーが多いです。

冷蔵庫で保存する際の注意点としては、乾燥しすぎることを防ぐため、なるべく空気に触れないようにラップで包み、密閉できる保存袋に入れましょう。保存期間の目安は2~3日です。

ただし、下茹でしたハムやベーコンは長持ちしませんので、その日のうちに使い切りましょう。


■冷凍したいときは?

未開封であれば、パックごと冷凍します。開封後であれば、1回量ずつに分けてラップに包み、保存袋に入れて冷凍しましょう。解凍の際は、熱湯に入れて加熱すると、余計な塩分や添加物を取り除くことができます。

ハム&ベーコンのオススメ離乳食レシピ

離乳完了期(1歳頃~)の赤ちゃんが食べられるハム&ベーコンを使ったレシピを紹介します。

ハム入りチャーハン|1歳頃~

シンプルなチャーハン
(画像はイメージです)

■材料(1回量)
・ごはん 80g
・ロースハム 1/2枚
・玉ねぎ 10g
・にんじん 10g
・オリーブ油 少々

■作り方
① ロースハムは5mm角に切り、茹でておく
② 玉ねぎ、にんじんはみじん切りにする
③ フライパンにオリーブ油を熱し、玉ねぎとにんじんを炒め、火が通ったら、ごはん、①のハムを加えて炒める

ハム&コーンサンド|1歳頃~

■材料(1回量)
・食パン(10枚切り、耳なし) 1枚
・ロースハム 1/2枚
・コーン(冷凍・粒) 大さじ1
・プレーンヨーグルト 小さじ1 
・マヨネーズ 小さじ1/4

■作り方
① ロースハム、コーンを茹で、粗く刻む
② 小さなボウルでプレーンヨーグルトとマヨネーズを混ぜ、①を加えて和える
③ 食パンを半分に切り、②を間にはさみ、食べやすい大きさに切って盛りつける

ベーコン入りトマトスープ|1歳頃~

ベーコン入りトマトスープ
(画像はイメージです)

■材料(作りやすい分量)
・玉ねぎ 1/2個
・キャベツ 2枚
・にんじん 1/2本
・トマト 1個
・ベーコン 10g(薄切り1/2枚程度)
・水 400cc

■作り方
① 玉ねぎ、キャベツ、にんじん、皮をむいたトマトを1cm程度に切る
② ベーコンは5mm幅に切り、鍋に入れて軽く炒める
③ ②の鍋に野菜をすべて入れ、水を加えて軟らかくなるまで煮る

※出来上がったスープにコンソメや塩・こしょうを加えると、大人も一緒に楽しめるスープにアレンジできます。

関連記事▶離乳食のコンソメはいつから?選び方・手作り方法やレシピ

まとめ

いただきますをする乳幼児

冷蔵庫に常備されていることも多いハムやベーコンですが、塩味が強く添加物が含まれるものも多く、離乳食を食べている赤ちゃんには積極的に食べさせなくてもいい食材です。味付けのように少量にして、塩分控えめのものや無添加のものを選んで少しだけ取り入れていけるといいですね。

(文:三浦真由美 先生/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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