働く人を応援したい「サポートキャリ」。ルミネ 大出友美さんの働き方
「バリキャリ」「ゆるキャリ」……女性の働き方って、本当にこの2つだけなの? 100人いれば100通りの働き方がある。一般企業で働く女性にインタビューし、会社の内側や彼女の働き方を通して、読者に新しい働き方「○○キャリ」の選択肢を贈る連載です。
取材・文:太田冴
撮影:洞澤佐智子
編集:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部
今回訪れたのは株式会社ルミネ。そう、あのルミネです。
ルミネカードはもちろん保有、お得なアプリ「ONE LUMINE」ではゴールドランク(おっと、散財額がバレてしまう……)というルミネヘビーユーザーの私は、取材できると聞いて大興奮。
ルミネの本社ってどんな感じ? そもそもルミネの社員さんって、普段どこでどんなお仕事をしているの? そんな疑問をぶつけるべく、行って参りました。
出迎えてくださったのは、営業本部事業推進部の大出友美さん。柔らかな物腰で、笑顔で丁寧にお話をしてくださる大出さんとの会話は、まさにルミネでお買い物をする時に感じる心地良さそのもの。
そんな大出さん、実は最近ルミネで新サービス「Luminers(ルミナーズ)」を立ち上げたのだそう。一体どんなサービスなのでしょうか? 詳しくお話を聞いてきました!
“貸して終わり”じゃない。ルミネがサービス向上を目指すワケ
主にショップ運営のサポートを行っていました。担当フロアのショップに対し、売上アップや顧客化のためのデータ分析や施策の提案などです。
ルミネはルミネ自体がショップを持って営業しているわけではなく、出店者様にスペースを提供して成り立っています。出店者様のパートナーとして、より良い店舗づくりが実現できるように、という視点でサポートを行っているんです。
私は有楽町店開業の後に本社の営業部に異動になったのですが、まさにそこで「ルミネスト大会」という接客のロールプレイングコンテストや、ショップスタッフ向けの研修を担当していました。
お買い物は、ただ物を買うだけではなくひとつの“体験”。ルミネでのお買い物を、お客様にとってより良い体験にしていただくために、出店者様と一丸となってサービス向上に取り組んでいるんです。
社長秘書業務の傍ら、新サービスを立ち上げ
私はこれまで現場の支援を中心にキャリアを重ねてきたので、現場の課題は肌で感じているつもりでした。それは、ルミネで働く人はたくさんいる一方で、辞めてしまう人も多いということ。
もちろん辞める理由は様々で、大学生だった方が就職のタイミングで辞めていったり、ご家庭の都合で引っ越しをして辞めざるを得なかったりと、それ自体は仕方のないことばかり。
ただ、せっかくショップスタッフの方々に研修をしてルミネで働く上での様々なスキルを身につけていただいても、それを生かす場がなくなってしまうのはもったいないと思っていたんです。
一方でショップ側は、というと、深刻な人手不足に悩んでいるようでした。社長秘書として働いていると、出店企業の経営者の方のお話を聞く機会が多くあったのですが、皆さん口を揃えて「ショップスタッフの人員が足りない」とおっしゃっていたのです。
これから人口が減っていく中で、どのようにサービスレベルを上げていけばよいのか、と悩む声を聞いて「これは!」と思いました。過去にルミネで働いた経験のある人と出店者様を繋げれば、双方の課題を解決できるのでは、と思い浮かんだんです。
おっしゃる通り、初めてのことなのでかなり戸惑いました。そもそも「事業の立ち上げってどうやるんだっけ?」というところから分からなかったので、新規事業立ち上げのノウハウ本を読んで、一から勉強しました。
原案が通ってからは外部のコンサルティング会社の方にもプロジェクトに入っていただき、社内のサポートメンバーも迎えて、とても心強く進めることができましたね。
モチベーションは「応援することが好きだから」
これまでのキャリアを振り返ってみると、どれも「応援」が軸にあると思っています。現場で働いていた頃は出店者様の支援を行っていましたし、営業部ではショップスタッフの研修や営業支援、秘書業務では社長のサポートを行っていました。
自分が関わったことで、働く人たちが生き生きと仕事をしてくれているのを見るとすごく嬉しいんです。逆に、自分自身がショップで販売をするとなると、そこまで頑張れないかも……。
Information
「Luminers(ルミナーズ)」はルミネ・ニュウマンでの勤務経験があるスタッフと、ルミネ・ニュウマンの出店者をつなぎ、単日・短時間の仕事でマッチングさせる、新しいジョブマッチングコミュニティです。接客や販売の仕事を短時間から可能にし、スキル経験を活かし、“好き”を仕事にする人が増えることで、ショップや既存のスタッフの負担を軽減。多様化する現代の働き方や生き方を応援し、働く人とショップの幸せがお客さまの幸せを呼ぶサービスを実現します。
※この記事は2021年08月20日に公開されたものです