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日本語の違い、アナタは分かりますか?―「回答」と「解答」、「貯金」と「預金」

日本語って本当にむずかしいですよね。中には日本人ですら、その意味の違いがわからずに使っていることがあります。中でも違いがよくわかりにくいのが、「預金と貯金」、「回答と解答」などの意味が似通っている言葉。

この言葉の違い、厳密にはどう違うのでしょうか?

【日本語って難しいと思ったとき】

「貯金」と「預金」

お金を銀行に預けると「預金」。一方、郵便局に預けるときは「貯金」と呼ばれます。これはなぜなのかというと、預貯金という仕組みが作られた当時、庶民からお金を預かるための名目が銀行と郵便局とで違ったからだと言われています。

「預金」と呼ぶ銀行の場合は、預かったお金を大手企業に融資するため「預かる」という意味が強かったことから「預金」と呼ばれ、「貯金」の場合は、今までお金をためる習慣がなかった庶民に、お金を貯蓄することを奨励するという意味合いが強かったため「貯金」と呼ばれるようになったとか。

今ではどちらも同じ意味で使われています。

「回答」と「解答」

回答は相手の質問や要求などに答えること。解答は問題を解いて出す答えのことを意味します。例えば質問コーナーなどで相談されたり、疑問に答えたりするときには、「回答」。解答は問題が課される場所、試験等で出す答えを指すときには「解答」が使われます。

「鑑賞」と「観賞」

「鑑賞」は主に芸術的なものを見るときに使われる言葉です。芸術鑑賞、美術鑑賞、作品鑑賞など、ただものを「見る」だけでなく、心の中まで見る対象を深く受け止め、芸術について考察したり、評価したり、楽しんだりするときに使われます。

一方で「観賞」は、芸術的な作品以外のものを見て楽しみ、味わうときに使う言葉。主に植物や動物等、自然のものをめでるときに使われます。

「意思」と「意志」

どちらの言葉も似ていますが、「思い」と「志」のどちらに重点があるかで使い方が異なります。例えば「あの会社に就職したいな」という思いをあらわすときは「意思」。「あの会社に、絶対に就職してみせる!」という志を示すときは「意志」になります。

ただし専門用語として使う場合は、上記のようなルールに当てはまらない場合もあるようです。

これらの言葉は自分が実際に文章を書くときにはたと「さて、どちらだったっけ?」と迷いやすい言葉です。どちらが正しいのか迷ったときには、見切り発車で言葉を選んでしまわずに、まず調べてみるのが得策。ぜひ言葉の選びかたに迷ったときは参考にしてみてくださいね。

※この記事は2014年10月02日に公開されたものです

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