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ドキッ!間違いだらけの女子力―第1回

画像はイメージ

「女子力ってなんだろう?」

生けとし生けるすべての女性たちにとって、女性らしさとは永遠のテーマであり、また、人生の課題でもある。このコーナーは、そんな「女性らしさ=女子力」を、独自の観点で切り開き、明日の女性たちを生まれ変わらせるコラムである!

【【女子力検定】ほかの女子がホメられている状況を利用して、自分の株を上げるためには?】

当時、22歳だった私は、焦っていた。なぜなら、もう社会人になって2年目だというのに、彼氏がいっこうにできないからだ。

合コンに行っても、街コンに行っても、結局だれからのデートのお誘いもない。毎日毎日、仕事が終わってから駅まで歩く間に、繁華街の中に消えていくカップルを見るたび、歯ぎしりが止まらなくなっていた。

一体、なにが原因なのだろうか……。私のなにがいけないんだろうか……。

そんな漠然とした疑問を持ちながら、フラフラと立ち寄った本屋でファッション誌を手に取ると、「女子力」と書かれた特集記事があった。

「女子力が高いとモテる」。そう書かれた記事の中には、家事や料理ができるなどの、努力が必要なことではなく、「気配りができる」「いつも笑顔で元気」などといった、意識さえ変えれば、今すぐにでもなんとかなりそうなことばかり書かれていた。

なるほど、女子力を高くすれば、彼氏ができるんだ!

そうとわかったら、善は急げである。気配りができ、さらに笑顔で元気な女性でいるために、常に女子力を意識した行動を取りたい。そう思った私は、翌日、会社に行くなり付箋に「女子力」と書きまくることにした。そして、おもむろに自分のパソコンに貼り付けたのだ。

どうだ。これだけ「女子力」と書かれていれば、いやが応でも女子力の高い行動を取ることができる。仕事中どんな失敗を犯しても、笑顔でみんなに愛される「申し訳ありません!」を叫ぶことができる。そうだ。間違いない。

自信たっぷりで仕事を始めたその日、クスクスと後ろから冷たい笑い声がするのを感じた。しかし私はめげなかった。これしきのことで、私の女子力向上計画が崩されてたまるもんですか! 改めて意気込んでいると、パーティションの向こう側から、男性社員が1枚の紙を持って私にこう話しかけた。

「女子力、落ちてますよ」

……今、なんとおっしゃいましたでしょうか。女子力が、落ちてる? いやいやそんなわけはない。だって今日私は、女子力を高めるために女子力と書いた紙をこんなに貼り付けて……と思ったら、なんとその紙がパーティションをスルリと抜けてとなりの部署に落ちていたのだ!

これはさすがにこたえる。「女子力が、落ちている」だなんて言葉を、男性から言われるとは思ってもみなかった。……言われてみれば確かにそうかもしれない。私が間違いだったのかもしれない。女子力というのは、自分の意識の中でひそかに高めるものであり、これ見よがしに女子力高めてますアピールをするものではないのだ。

なんだろう。女子力って難しい。まだまだ私の女子力探しの旅は、続きそうである。

つづく

著者プロフィール

やっぱりぱんつ
日本で最もスネ毛の処理が甘いカリスマ主婦ブロガーです。
煮汁は捨てずに搾乳機を通し屯田兵と一緒によくもみ洗いしてから最寄りの荒川河川敷に流してます。

▼個人ブログ:やっぱんつ.com(http://yappantu.com

※この記事は2014年08月04日に公開されたものです

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