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失敗して相手が激怒!こじらせない謝罪方法とは?「すぐ謝罪」「服は紺かグレー」

謝罪するとき、男性なら坊主や土下座もアリかもしれませんが、女性はできる方法が限られていると思います。とにかく謝ることが大事ですが、好感を与える謝り方がわかれば、少しでも傷を浅くできるはず。いったいどうそればよいのか、マナーの専門家である尾川和世先生に相談しました。

●とりあえず、まずひと言謝る

――何か失敗をして謝らなくてはならないとき、コツのようなものはあるのですか?

「やはり、とにかくすぐに謝ること。早ければ早いほどよいですね」

――とはいえ、怒っていたりするときはタイミングをずらしたほうがよいと思うのですが……。

「相手が怒っている場合も、まずは一度、謝るだけ、謝ったほうがよいですね。確かに、相手が興奮されている場合は、事情を説明したりするのは逆効果かもしれません。けれども、まずは謝るのです。そして、相手が落ち着いた頃を見計らって、もう一度謝るとよいでしょう」

――女の武器といわれている「泣く」というのは、謝るときに効果的なのですか?

「難しい問題ですが、相手によると思います。よく、『泣くのは卑怯だ』とも申しますし、相手を余計怒らせてしまう可能性もあります。ビジネスの場では余計その傾向が強いですね。

けれども、実際のところ、涙が効果的な人も一定数いるでしょう。ですので、『涙は女の武器になることもある』というのは、個人的には本当の部分もあるかなと感じますね」

――なるほど。謝るときは服装なども気をつけたほうがよいのですか?

「そうですね。もし、先方に謝りに行くのであれば、紺やグレーなど落ち着いた色合いのものがよいでしょう。関係性によっては、フォーマルな服装でなくもよいかもしれませんが、色は気をつけたほうが印象がよいと考えます」

――謝るときのお辞儀の角度はあるのですか?

「もし、謝罪としてお辞儀をするのであれば、45度以上の角度がよいでしょう。一番丁寧なお辞儀は90度。目線は自身のつま先、手は膝頭まで下げます。頭を下げるスピードより上げるスピードを気持ち遅くすると、より丁寧な印象になります。まず相手の目を見て謝り、それからお辞儀という順番です」

●「謝れる」のは、大人の証拠

――相手に許してもらえるかどうかわからないのに、謝るのは怖いのですが。

「そうですね。けれども、謝らないことには状況が変わらないですからね。また、ときには、プライドが邪魔して謝るのが嫌なこともあるかもしれません。そんなときは、『謝れる自分は大人だ』と自分で自分をほめてあげるのもよいでしょう」

――確かに、謝れない人のことを「大人気ない」とかよく言いますよね。

「はい、また、相手が許してくれても、翌日などに『昨日は申し訳ございませんでした』と、さらにもう一度謝ると好印象ですね」

――ちなみに、同性、異性、上司、部下など、相手によって謝り方のコツはあるのですか?

「目下・目上、同性・異性に限らず、下手に出て丁寧に謝ること。誰に対しても、誠意を尽くして心から謝ることが大切です」

やはり、きちんと謝ることが相手にも誠実なのですね。これは、自分の親や子ども、兄弟に対しても同じなのかもしれません。尾川先生、どうもありがとうございました。

取材協力:尾川和世先生
color & manner PASTEL http://www.ogawa-ao.com/pastel/

(文・OFFICE-SANGA 臼村さおり)

※この記事は2013年07月09日に公開されたものです

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