NHKの連続テレビ小説、「ん」で終わる作品はよく見られているって本当?
NHKで平日の朝に放送されている「連続テレビ小説」。先日最終回を迎えた女優の杏さん主演の『ごちそうさん』は大変に好評だったようで、その前に放送されて一大ブームを巻き起こした『あまちゃん』を超える期間平均視聴率になったそうです。
現在、人気ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のYahoo!意識調査では、先日最終回を迎えた『ごちそうさん』に対する視聴者の満足度を調べる調査が行われています。
「NHKの朝ドラ「ごちそうさん」の満足度は?」
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/entertainment/11161/result
この調査では、「100点」という回答が25.6%(4月7日現在)、80点以上では全体の64.4%。みなさん非常に満足しているようですね。
さて、こうした『ごちそうさん』や『あまちゃん』など、タイトルの最後に「ん」が付く連続テレビ小説は、高視聴率になるというジンクスがあるそうです。それは本当なのでしょうか? 過去の連続テレビ小説の視聴率を調べて確かめてみました。
■最後に「ん」の付くタイトルは意外と多い?
まず、過去の作品の中で「ん」の付くタイトルがいくつあるか調べたところ、1966年の『おはなはん』をはじめ、2013年後期の『ごちそうさん』まで全部で24本ありました。
『おはなはん』
『信子とおばあちゃん』
『おはようさん』
『雲のじゅうたん』
『おていちゃん』
『マー姉ちゃん』
『なっちゃんの写真館』
『ハイカラさん』
『よーいドン』
『おしん』
『チョッちゃん』
『かりん』
『甘辛しゃん』
『すずらん』
『ちゅらさん』
『ほんまもん』
『まんてん』
『芋たこなんきん』
『ちりとてちん』
『だんだん』
『てっぱん』
『カーネーション』
『あまちゃん』
『ごちそうさん』
全89作品(現在放送中の『花子とアン』はのぞく)中24本ですので3割ほどが最後に「ん」の付く作品ということです。こうして見ると、懐かしいタイトルが多いですね。
■「ん」の付く作品の視聴率は高い傾向にある!
では、こうしたタイトルの最後に「ん」の付く作品の視聴率はどうなっているのでしょうか? ビデオリサーチが公開している視聴率データによると、最初に登場した1966年の『おはなはん』の期間平均視聴率(関東地区)は「45.8%」でした。
その後に放送された最後に「ん」の付くタイトルの『信子とおばあちゃん』は37.8%、『おはようさん』は39.6%、『雲のじゅうたん』も40.1%と、となかなかの視聴率だったようです。
以降も最後に「ん」の付く作品は、高い視聴率を獲得していますが、極め付きは1983年に放送された『おしん』でしょう。期間平均視聴率は「52.6%」、最高視聴率は「62.9%」です。これは朝の連続テレビ小説の最高記録です。
テレビの見られ方が時代によって変化しているので、一概に比較できないのですが、視聴率全体が下がったといわれる2000年代に入っても、最後に「ん」の付くタイトルは強く、『ちゅらさん』『ほんまもん』『まんてん』といった作品はそれぞれ22.2%、22.6%、20.7%という平均視聴率となっています。
■『あまちゃん』や『ごちそうさん』でジンクスも復活!
2003年の前期に放送された『こころ』以降は、「ん」の付くタイトルでも20%を超える作品はありませんでしたが(それでも16~19%!)、2012年の『梅ちゃん先生』で20.7%、そして2013年度放送の『あまちゃん』が20.6%、『ごちそうさん』は22.3%と、連続して高い視聴率を獲得。ジンクス復活です。
現在放送中の『花子とアン』もタイトルの最後に「ん」の付く作品。ジンクスが継続するか、その点も楽しみですよね!
※番組平均視聴率(関東地区)ビデオリサーチのWebサイトより引用
(貫井康徳@dcp)