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2023年07月03日 07:50 更新

共働き夫婦の1日スケジュール ミロク情報サービス 若杉さんの場合(前編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第15回となる今回は、ミロク情報サービスで人事として働くパパのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールについてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

共働き夫婦の1日スケジュール

ミロク情報サービス 経営管理部人事グループ 課長 若杉淳平さん(43歳)

人事グループの中でも主に労務制度、給与支払いなどを担当する部署に所属し、チームリーダーを務めている。労務制度、人事システムの構築などを中心に行う。プライベートでは、3人の男の子(12歳、8歳、1歳)の子育てに奮闘するパパ。

朝のタイムスケジュール

朝の準備はパパが長男、ママが次男と三男を担当!

――朝の準備の様子を教えてください。

若杉さん 6時に僕が起きて、まずは長男を起こします。長男はこの春から中学生になって、通学に時間がかかるので、次男より早めに起こしていますね。

――ご長男は中学にあがったばかりなのですね。

若杉さん 小学校までは長男と次男が一緒に起きて、同じ時間帯に出発していました。だから、毎朝準備の時間は「戦い」です(笑)。2人とも寝ぼけているし、機嫌が悪くなると尾を引いて準備に時間がかかるし……。今は2人同時ではなくなったぶん、少しラクになったような気がしますね。

――2人同時の準備は大変そうですよね。

若杉さん そうですね。自分の準備もあるので。今は幸い、長男の学校と僕の会社の方向が一緒なので、途中までは一緒に通学できます。だから、僕が長男の準備をして、妻が次男と三男の準備をするという分担になっていますね。

――ご夫婦の細かな担当はあるのでしょうか。

若杉さん 妻は子どもたちのお弁当作りと、子どもたちの支度の段取りをしています。僕は、ごみ出しや洗濯物を担当していますね。子どもたちの準備がスムーズにいかないときは、夫婦で連携を取って、とにかく時間通りに進めるような形です。それは、今も手探り中ですね。

朝をスムーズにするコツは子どもの機嫌を損ねないこと!

共働き夫婦の1日スケジュール

――お子さんはそれぞれ性格も違うかと思いますが、準備の際に声かけやフォローの仕方などは変えていますか。

若杉さん 長男も次男もちょっと気分を損ねてしまうと、なかなか元のペースに戻すのが難しいので……。基本的には、注意するときは楽しい話と注意したいことを交互にします。注意したあとは、必ず楽しい話をして。そこはかなり気をつけていますね。とくに朝は、機嫌が悪くなるともう致命傷なので(笑)。できるだけ注意せず、持ちあげるようにしています。

――若杉さんの勤務形態は、出勤とリモートワークの併用でしょうか。

若杉さん そうですね。割合としては、半々くらいです。妻は基本的には出社です。僕が出社する日は三男の保育園の送迎が難しいので、16時には仕事が終わる妻に頼んでいます。在宅勤務の日は、送りだけすることもありますね。

――始業までの間、習慣にしていることはありますか。

若杉さん 在宅時、三男の送迎を担当しない日は始業時間まで「Schoo(社会人向けオンライン学習コミュニティ)」の動画講座で勉強しています。出社の日も、長男と一緒に出発して早く会社に着いてしまうので、始業までの間や、家事や通勤の時間を使って勉強していますね。気になるものはなんでも見るようにしていますが、仕事で使うものやニュースなどが中心です。

――この始業前の時間が、1人時間の確保にもつながっているんですね。

若杉さん 貴重な時間です。やはり、育児や家事などのすき間時間を活用しないと、勉強時間を確保しづらいですから。

勤務中のタイムスケジュール

業務はオンライン会議やグループチャットを活用!

――普段の業務の様子を教えてください。

若杉さん 今は社内の新しいルールや制度作りが業務の中心なので、会議が多いです。社内には女性社員や、若手で共働き世代の社員も多いので、制度の問題点を洗い出して会社としてサポートが十分に行き届いているのかなどを検討しています。そこから優先順位をつけて、整えている状況です。

――ご自身の育児経験も、業務に活かせている実感はありますか。

若杉さん 僕自身に子どもがいるからという限りではありませんが、例えば、フレキシブルな働き方を推奨するにしても、職種によっては対面のほうが高い効果を見込める業務もあると思います。一方で、長く働くためには、制度を整える必要性があるのも事実です。主管部署としては、働き方をよりよくしていきたいという思いですね。

――コロナ禍を経て、働き方への関心はより高まっているかもしれませんね。午後も会議が多いのでしょうか?

若杉さん Microsoft Teams上のオンライン会議やチャットで業務をしています。それぞれのミッションごとにグループチャットが常に飛び交っているような状態なので、その指示出しや返答をしています。

この形にしたことで、自分やメンバーが在宅で出社していない時でも、進捗状況や指示がきちんと情報共有されるようになりました。Teamsなどのチャットツールは、メールよりもスピーディなので、スタンプなども使ってコミュニケーションを密にとっています。

共働き夫婦の1日スケジュール

在宅勤務時、子どものお世話は……

――ご次男は普段何時ごろ下校するのでしょう。

若杉さん 14〜15時ですね。妻が不在か在宅かによって違いますが、僕が在宅勤務の日で、妻が不在であれば、自由にさせたり、同じ部屋で本を読ませたり、遊ばせたりしています。次男も小学生なので、会議中に割り込まれてしまうとか、仕事がしづらいとかということはないです。

――パパが仕事中だから邪魔してはいけないということは、もうわかっているわけですね。

若杉さん そうですね。妻がいるときは妻が見てくれています。三男はまだちょっと同じ部屋では仕事ができないですね。寝てくれていたら大丈夫ですが、起きていると立ちながらあやして、片手でちょっとチャットを打つ……なんていう状況も、少なからず発生してしまいますから。

――そうですよね。息子さんたちのゲームやYouTubeの時間は、どのようにうまく切りあげているのでしょうか。

若杉さん わが家では「1日あたりトータル1時間まで」と決めています。アニメを見たり、YouTubeを見たり、ゲームをする時間の合計です。メリハリをつけるようにはしていますが、やはりうまく切りあげられなくて、怒号が飛び交うこともありますよ(苦笑)。

歳の差育児で頼りになるのは「お兄ちゃん 」!

共働き夫婦の1日スケジュール

――1番上の子と1番下の子が11歳差ということで、普段の生活内容も全く異なると思います。

若杉さん お兄ちゃんがいるという点では、助かっていることのほうが多いかな。次男が幼稚園、小学校1年生のときは、さすがに手がかかりましたけど。今は次男が自分のことは1人でできるようになったので。

――それだけでだいぶ違いますね。

若杉さん 大人1人で子ども3人を見ていると疲弊するので、上の子が下の子のお世話を自然とできるような環境づくりを心がけています。大人は兄弟の成長をできるだけ見守るようにして。次男が困っていたら、長男がサポートするとか。ただし、長男と次男の喧嘩は絶えません(笑)。

――(笑)。上の子が下の子を見てくれたら助かりますよね。

若杉さん どうしても、僕か妻のどちらかが出社して不在になると、三男が泣いていても手があかずにあやせないなんてときもあるんです。そういうときは長男に頼むか、次男はまだ抱っこができないので泣いていることを大人に知らせてくれます。それだけでも違いますね。

――それは頼りになりますね!

まとめ

若杉さんは12歳、8歳、1歳の3児のパパということで、子どもたちの生活リズムも大きく違います。お話をうかがって、とても賑やかな毎日であることが伝わってきました。
子どもたちそれぞれの性格を理解しながら大人が寄り添い、お兄ちゃんたちが下の子を見るようにしているのは、子どもたちが家庭での協力体制を築いたり、自身で解決策を考えたりできる点でもとてもいいなと感じました。

――後編では夜のスケジュールや夫婦の家事分担について詳しくうかがいます。お楽しみに!

(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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