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2023年01月05日 07:10 更新

共働き夫婦の1日スケジュール GMOペパボ 大江さんの場合(前編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどう乗り切っているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第12回となる今回は、GMOペパボが提供するオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI byGMOペパボ」のCSとしてサブマネージャーを務めているママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールについてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

GMOペパボ CS室ECグループ サブマネージャー 大江 恵さん(36歳)

6歳、4歳、1歳 の男の子のママ。自身で制作したイラストや写真をスマートフォンケースやマグカップなどのグッズにし、販売までできるサービス「SUZURI byGMOペパボ」(以下、「SUZURI」)のCSを務める。2021年に三男を出産後、2022年に職場復帰。現在はフルタイムで働く。旦那さんは鉄鋼業界の会社員として勤務し、平日は18時頃の退勤。

朝のタイムスケジュール

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朝の準備は登園時間を分けて分担

――朝の準備はママが長男と次男、パパが三男という担当に分かれているのでしょうか?

大江さん 朝は自分の身支度が済んだら、まず私が上の子2人の準備を進めます。長男と次男は、自分のことはある程度、自分でできる年齢になってきたので、だんだん手がかからなくなってきました。ただ、ちゃんと目が覚めて、動き出してくれるまでが大変で(苦笑)。毎朝寝ぼけている長男と次男をひとりずつ抱えながら階段を降りて、リビングまで運んでいます。

――それは朝から大変です……!

大江さん とりあえず2人をソファーにのせて、目を覚ましてもらっている間に朝ごはんを準備します。朝食は選択制でパンやヨーグルトなど、簡単なものをいくつか用意。コンロは使わず、トースターだけで済むような簡単なものです。

笑顔で「行ってらっしゃい!」が目標

――お子さんたちに支度を促す声かけはどのようにしていますか?

大江さん 理想としては、上の子たちが起きる前に自分の準備を終えておきたい!でも、終わっていないときもあって。自分の身支度を進めながら、声かけは続けていますね。長男はあまり手がかかりませんが、次男はまだイヤイヤ期が抜けきっていなくて……。

――やっぱり、思うようにいかないときも?

大江さん 時間がないと怒りたくなるときもありますが、そこで怒ってもうまくいきませんから。「ここで怒ったら負けだ」と思うようにして気持ちは抑えつつ(笑)、できるだけやさしく声をかけるように意識しています。やっぱり楽しく登園してほしいし、笑顔で「行ってらっしゃい!」と言いたいので。

――3人は同じ保育園に通っているのでしょうか?

大江さん そうですね。保育園のルールで、0歳児クラスの子はまだ登園バスに乗れなくて。三男はパパが送っていくので、登園時間がお兄ちゃんたちより遅いです。長男と次男は家の前まで通園バスが迎えにきてくれます。

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平日の家事はパパが7割担当!

――平日の洗濯は旦那さんが担当ということですね。

大江さん そうです。洗った洗濯物は、夫が三男を保育園に送って、仕事に行く間に一度家に戻ってきて畳むか、みんなが寝静まってから夜中に畳んでくれますね。時間がないときは、大きなかごに乾いた洗濯物をまとめて入れておいて、時間があるときに1週間分を一気に片づけることも。洗濯物を畳むのだけは私も夫も敬遠してつい後回しになりがちなので、全自動洗濯物畳み機が出たら、多少高くても絶対に買うと思います(笑)。

――私もほしいです(笑)。夫婦で家事分担の割合はどのくらいでしょうか?

大江さん 平日は7対3で、夫のほうが多いです。夫の職場は家から徒歩5分くらいのところにあって。平日の時間は夫のほうが余裕はあります。夫の勤め先はお義父さんが社長のザ・家族経営の会社。だから、子どもの熱が出たときも、孫のことなので「いいよ、いいよ。保育園行ってきて!」と快く送ってくれます。

――それはありがたいですね!

大江さん 会社の理解という面では、家族と会社が一緒なのでとても理解があって。「ちょっと病院行っておいでよ」とか「熱が出たから午前中は休むね」とか。お義父さんも融通をきかせてくれるので、そこに甘えさせてもらっているところがあります。それも、わが家の育児が成り立っている大きなひとつの要因ですね。

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――現在は出社することが多いのでしょうか?

大江さん 多いです。育児の面では、リモートワークは便利ですよね。でも、仕事の面では、サブマネージャーという役職なこともあって、出社したほうがコミュニケーションが取りやすく、効率的に進められると感じていて。オフィスならみんなの状況が見えるので「今なら声をかけてもいいかな」とか、タイミングを図りやすいです。

――たしかにそうですね! 大江さんは、通勤時間が長いと聞きました。

大江さん そうなんです。通勤に片道1時間半くらいかかるので、電車の中ではSlackをチェック。「会社に着いたら今日はこれをやろう」と頭の中を整理する時間です。1日中ミーティングをしていることが多いので、ミーティングを主軸にしてその隙間で何をしようかと考えていますね。

勤務中のタイムスケジュール

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「同僚へのアウトプット」が仕事をうまく回すコツ

――スケジュール管理の工夫などはしていますか。

大江さん タスクは会社全体でも使っている「Notion」というアプリで、自分のタスク管理ボードを作って管理しています。そこで優先度を高・中・低にわけて、期限が近いものは「高」のところに入れて優先度の高いタスクから順番に進行。忘れないように期限もちゃんと入れています。

――業務をスムーズにするために心がけていることはありますか?

大江さん 業務のことだけではなく、自分が考えていることやマインドの部分、メンバー同士でも各々の状況を確認しあいながら 仕事をすると、結果的にうまく回ると思っています。急がば回れではないですが、できるだけ自分の中だけで抱え込まないように、常にチームメンバーにも私の考えていることが伝わるように意識していますね。

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時短勤務時代は定時に仕事を終えられず……

――現在はフルタイム勤務ということですが、いつごろからフルタイムに戻ったのでしょう?

大江さん 三男を出産して、産後8ヶ月で職場復帰しましたが、復帰当初は7時間の時短勤務でした。ででも、試行錯誤したものの、やりたいことが多すぎて残業してしまうことがありました。それで、復帰して2ヶ月後にフルタイムに変更。三男が10ヶ月のときには、フルタイムに戻っていたことになりますね。

――限られた時間の中で仕事を終えるって本当に大変ですよね。

大江さん 時短勤務ができるって、本当に才能だと思っています。できる人はすごいなと尊敬しますね。次男の育休が明けた頃は、コロナの感染拡大・予防対策のため、会社がフルリモートの時期でした。でも、三男の育休明けになると会社の体制も、世の中の状況もまた変わっていて。フルリモートから、出社とリモートワークを混ぜるハイブリッド出社の体制になっていました。3人の子育てと、仕事と家庭のことをどう両立していくかというのは、正直やってみないとわからないなと思って。

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やってみないとわからない! まずは挑戦する

――「やってみないとわからない」と思える気持ち、とても大切ですよね。

大江さん 最初は不安でしたが、いざ出社にしてみたら「あれ? 意外といけるのでは⁉︎」と思って。夫も三男が産まれてからとても協力的になったので、これはいける! と確信に変わりました(笑)。それで、どうしようかなと思っていたときに、夫から「フルタイムにしてみたら?」と言われて。

――旦那さんの後押しがあったんですね!

大江さん 結局、夫のその一言が大きかったかもしれませんね。フルタイムに戻りたいと思ってはいましたけど、私がフルタイムに戻ると、夫の負担が増えてしまうことは間違いなかったので。

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――ある程度仕事に集中したいとなると、現実には家族の協力や理解も必要になりますよね。

大江さん 三男が生まれてから、夫も協力的で家庭のこともだいぶ回してくれているので、本当に助かっています。必要に迫られないと動かないように思えるときもありますが(笑)、いざというときはとても頼りになります!

――素晴らしいです! 大江さんはやはりお仕事が好きという気持ちが強いほうですか?

大江さん そうですね! 会社も、事業も、今携わっている「SUZURI」はもちろん、自社で提供しているすべてのプロダクトが大好き。そこに携われていることが嬉しい気持ちがずっとあるので、常に「もっとフルコミットしていきたい」と思っています!
でも、もちろん家庭も大事だし育児もがんばりたい。だからこそ「なんでもやってみよう」「やってみないとわからない!」という気持ちで挑戦しています。限りある時間を、いかにがんばるかというところが課題ですね。

まとめ

育児中は思うようにいかないこともたくさん。とくにこの数年は、世の中の流れとしても、コロナ禍による変化が大きく、復職の前後で職場環境や、勤務体制の変化があった方も多いかもしれません。形にこだわりすぎず、まずはやってみること、そして夫婦で協力しながら、サポートし合える関係を築けていることが、とても素晴らしいと思いました。

――後編では夜のスケジュールや夫婦の家事分担について詳しくうかがいます。お楽しみに!


(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:まちこ @achiachiachico/マイナビ子育て編集部)

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