共働き夫婦 共働き夫婦
2023年03月31日 06:55 更新

共働き夫婦の1日スケジュール ネスレ日本 荻原さんの場合(後編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第13回となる今回は、ネスレ日本のシェフアシスタントを務めているママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では、平日の家事分担や、朝・昼のタイムスケジュールについてうかがいました。後編では、夜のスケジュールや夫婦の家事分担についてうかがいます。

取材にご協力いただいた方

ネスレ日本 サプライビジネス事業本部 食品&原料事業部 シェフアシスタント 荻原裕子さん(31歳)

「マギー ブイヨン」をはじめとする自社製品を使用した、飲食店向けのメニューを開発、提案する。業務用食品のマーケティングとして営業スタッフが使用する資料、チラシ、POPなどの販促ツール作成なども行う。プライベートでは1歳1ヶ月の男の子のママ。0歳児クラスの4月入園を目指し、満4ヶ月になる前に職場復帰。

夜のタイムスケジュール

帰宅したら先に子どもにごはんを食べさせる

――保育園のお迎えはママ担当ですか?

荻原さん はい。自宅から保育園まで2分ととても近いので、いったん帰宅してキッチンをサッと片づけます。朝は使った食器などもそのままで出てきてしまうので。そして夕飯の準備を済ませてからお迎えに行きます。

――保育園が近いのはいいですね!

荻原さん 本当にありがたいです。買い物は足りないものがあれば帰りに買うこともありますが、基本は土日にまとめ買いですね。帰宅したらすぐに保育園の着替えをバッグから出して、次の日の着替えを用意。翌日の保育園の荷造りをしたら、息子だけ夕飯を済ませます。

――夕飯はお子さんと大人でわけているのですね。

荻原さん 息子は帰ってきたらもう眠いし、お腹もすいているし、待たせられなくて。すぐに何かをしないと寝てしまう。ゆくゆくは夕飯も一緒に食べられるようにしたいですね。息子のぶんは作り置きがメインで、温めたらすぐ食べられるようにしています。

リモートワークの日の家事は空き時間を活用

――作り置きは週末にしているのでしょうか?

荻原さん はい。あとリモートワークの日は移動時間がないぶん少し余裕を持てるので、終業後の空き時間を利用します。息子はさつまいもとかぼちゃが好きなので、最近は焼きいもや、煮物をよく作っています。帰宅後に1から作っていると、作り終わるころには遅くなってしまうので。それよりは先に寝かせてあげたいですね。

――部屋のお掃除はいつしていますか?

荻原さん 作り置きと一緒で、リモートワークの終業後に時間があるときと、週末の休みの日ですね。子どもが寝たあと、夫が掃除機をかけてくれることも。家事と育児を効率よく回すには、リモートワーク後の空き時間の使い方が重要だな、と実感しています。

――息子さんのお風呂はどちらが入れていますか?

荻原さん 私です。夫は19時半から20時ぐらいに帰ってくるので、お風呂に入れている途中で帰ってくることもあって。そういうときはお風呂あがりのスキンケアや着替えなどを頼んでいます。夫がお風呂の時間に間に合えば、代わりに入れてもらうこともありますよ。

毎日のスケジュールにはこだわりすぎない

――日々のスケジュールを崩さないように工夫していることはありますか?

荻原さん タイムスケジュール自体をあまりガチガチに決めすぎないようにしています。ごはんを食べさせる前に疲れて寝てしまうようなときもあるので。息子が赤ちゃんのころから使っている大好きなおくるみがあるんです。その匂いや触感がとても好きみたいで、おくるみを触ったら寝ちゃうんです(笑)。

――かわいい……! では、寝かしつけにあまり苦労することはないですか?

荻原さん そうですね。そのおくるみさえあれば大丈夫。寝かしつけるというより、横たえれば寝てくれるので「置いてくる」というイメージのほうが近いかもしれません(笑)。夫が寝かしつけをしてくれている間に、私は自分と夫のぶんの夕飯を作っています。

夫婦の夕飯は子どもが寝てからゆっくりと

――ご夫婦の夕飯は息子さんの就寝後なんですね。

荻原さん いつも21時くらいです。2人とも食べることが好きなので、夫婦でゆっくり食べています。少し遅めですけど、二人暮らしのときも同じような時間帯に食べていたので、とくに無理をしているということでもないです。仕事で試食が多いので、あまりお腹が減っていないせいもあるかも(笑)。

――翌日の朝食は夕飯作りのときに準備を?

荻原さん はい、一緒に準備します。夕飯の食器の片づけは夫がやってくれて、食器を洗って食洗機に入れてもらっている間にやることもありますね。シェフアシスタントという仕事柄、仕事中も食器洗いをしているので、家で食器を洗うのがとてもいやで(笑)。それだけは夫に言って、昔からやってもらっています。

――そうなんですね! しっかり家事分担ができていますね。自然と今の形になっていったのでしょうか。

荻原さん 夕飯作りは私で、寝かしつけは夫というスタイルには自然と行き着きました。夫は手が空いているから何かをしてくれるという感じ。最初は息子が起きている間に夕飯を食べていたこともありました。でも息子がだんだん動けるようになって、構ってほしいような時期もあり、今の形に落ち着きました。

家事はそれぞれが得意なことをざっくり分担する

――お子さんが生まれる前から分担はできていたのでしょうか。

荻原さん 二人暮らしのときの分担をそのまま延長している感じですね。夫はもともと一人暮らしをしていたので、積極的に家事に参加してくれます。私は結婚前まで実家住まいでした。ごはんを作ることは好きですが、掃除は夫のほうが得意かな(笑)。

――得意なことをそれぞれ分担しているのですね。

荻原さん 私はしばらく散らかっていても大丈夫ですけど(笑)。床に物が落ちていたら、夫がすぐ拾ってくれますね。料理も本当に私がやりたくないときは夫がやってくれます。最初はカレーが多かったけど、最近は生姜焼きとかトンテキとか。サラダや汁物も用意してくれます。

――それはうれしいですよね。夫婦の家事割合はどのくらいですか?

荻原さん 6:4で私のほうが多いと思います。でも今回私の担当と夫の担当を考え直してみたら、項目では夫のほうが多いかもしれませんね(笑)。費やす時間は私のほうが多いと思いますが、夫も積極的に家事育児をしてくれていると思います!

リフレッシュの日はできるだけ快く送り出す!

――ご夫婦で家事、育児の両立をするために決めていることやルールはありますか?

荻原さん それぞれに飲み会や、友達と遊びに行きたいときがあるので、そのときには快く送り出すようにしようねと言っています。夫の飲み会が立て続けにあると私が「えっ。また行くの?」みたいな返事になるときがあって(笑)。

――(笑)。喧嘩になることはありませんか?

荻原さん 夫が「そうですねえ……。じゃあ、ちょっと今日はやめておこうかな」って察してくれるので喧嘩にはなりません(笑)。気を使いながら、とても下手に出る(笑)。

――旦那さんの洞察力が高い!(笑)

荻原さん 「あの〜、この日に飲み会があるんですけど……」って。快く送り出したいけど、私の第一声が「えっ」になりがちなので、そうならないようにしたいとは伝えています(笑)。

――大事ですね(笑)。荻原さんは家事、育児の息抜きはどうしていますか。

荻原さん 友達とランチに行ったり、おいしいパンを買ったり。食べ物で楽しみを考えることが多いです。あとは社会人チームのようなところで、夫婦でバトミントンをやります。でも子どもを連れて行くとなると、準備も大変なので。月1回行けたらいいほうですね。

ベビーモニターを取り入れて自由時間が倍増!

――ほかに家事をラクにするために工夫していることはありますか。

荻原さん 食洗機、全自動洗濯機、ロボット掃除機などを取り入れていること。できるだけ家電に頼っています。家事ではないけど、買ってよかったなと思うのはベビーモニター。買うまでは、夜泣きがあったので息子をリビングに寝かせていました。でも大人も息子も就寝時間がどんどん遅くなってしまって。ベビーモニターを買ってからは、息子1人でも寝室ですんなり寝てくれるようになりました!

――大人の自由時間も取りやすいですよね。

荻原さん そうですね。夜の自由時間は韓国ドラマを見ることが多いです。夫も一緒に見るときもあるし、洗濯物をたたみながら私だけ見て、夫は別のことをしているときもあります。サスペンス系でシリアスな気分になると、いい具合に気分転換ができますよ。

まとめ

荻原さんの夜のスケジュールは、子どもと大人が無理をしなくて済むように食事の時間を調整しているところがポイントですね。
それも、夫婦のどちらかが我慢しているのではなく、お互いにできることを協力しながら、今の生活にあわせた体制を築けているのがステキです!
荻原さんのスケジュールも参考に、夜の時間の使い方を夫婦で相談してみるのもいいですね。


(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:まちこ @achiachiachico/マイナビ子育て編集部)

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