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2023年01月06日 07:10 更新

共働き夫婦の1日スケジュール GMOペパボ 大江さんの場合(後編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどう乗り切っているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第12回となる今回は、GMOペパボが提供するオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI byGMOペパボ」のCSとしてサブマネージャーを務めているママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では、平日の家事分担や、朝・昼のタイムスケジュールについてうかがいました。後編では、夜のスケジュールや夫婦の家事分担についてうかがいます。

取材にご協力いただいた方

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GMOペパボ CS室ECグループ サブマネージャー 大江 恵さん(36歳)

6歳、4歳、1歳 の男の子のママ。自身で制作したイラストや写真をスマートフォンケースやマグカップなどのグッズにし、販売までできるサービス「SUZURI byGMOペパボ」(以下、「SUZURI」)のCSを務める。2021年に三男を出産後、2022年に職場復帰。現在はフルタイムで働く。旦那さんは鉄鋼業界の会社員として勤務し、平日は18時頃の退勤。

夜のタイムスケジュール

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夕飯を終えたら家族みんなでお風呂タイム

――保育園のお迎えは旦那さんが担当なんですね!

大江さん 長男と次男は、帰りも家までバスで送ってもらえますが、今は三男のお迎えがあるので帰りはバスに乗らず、夫が3人のお迎えに行っています。来年からは、全員がバスで送迎できるので、よりラクになるはずです。

――それはいいですね! 夕飯も旦那さんの担当ということですが、料理が得意なんですか?

大江さん はじめは焼きそばや野菜炒めなど、決まったメニューのローテーションでした。最近は料理をする頻度があがったからか、冷蔵庫の中身と相談して自分でレシピを調べているようで、主菜から副菜までいろいろ作ってくれるようになりました! 子どもたちが「おいしい!」と言ってくれると嬉しそうです。

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――大江さんがフルタイム勤務になってから自然と旦那さんが料理担当になったのでしょうか?

大江さん 最初は違って……。どんなに遅くても、夫は子どもたちと一緒に私の帰りを待っていました。でも、それから夕飯にすると、子どもたちの寝かしつけの時間が遅くなってしまって。徐々に夫が週1夕飯を作るようになり、それが週2になり、少しずつ増えていきました。

――大江さんは食事に間に合うように帰宅しているのですね!

大江さん 私はちょうど夕飯に間に合うくらいか、みんなが食べ終わる10分前くらいに帰宅して、一緒に急いで食べることが多いですね。そのあと、家族みんなでお風呂タイム。まず長男と次男と私が一緒に入って、体を洗って湯船に浸かります。私たちが浸かっている間に、夫が三男を連れてきてからだを洗います。そして長男、次男、私が一緒にあがったら、三男と夫が湯船に浸かって。順繰りです。

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3人の育児を通じてうまく力が抜けてきた

――それは、目まぐるしいですね!

大江さん 本当、カラスの行水ですよ(笑)。あがってからも大変ですね。温まったら私が三男を受け取ってリビングに移動します。上の2人は自分たちで着替えられるようになってきましたが、三男は放っておくとお漏らししてしまうので(笑)。急いでおむつだけは履かせて、上2人の着替えを見ながら保湿をして、水分補給用のお茶も準備して。

――ひとりでも大変なのに、3人となると想像がつかないです……。

大江さん 1人目は初めての子ですし、いろいろ不安があり、夫ともまだ“育児の阿吽の呼吸”が全然できていなくて……。神経質になってしまうところがありました。夫婦で、ここまでは許容範囲、ここからはちゃんと叱りたいなど、いわゆる子育ての「線引き」 を一生懸命作りあげていくときも、とても大変でしたね。3人目となるとノウハウも身についてくるし、余裕は出てくるかもしれません。「これくらいは大丈夫」というラインがどんどん上がっていく。

――1人目のときには考えられなかったようなことが寛容できるようになるのですね。

大江さん よくも悪くもおおらかになって、できなくてもしょうがないよねって、許容範囲が広がりました。「いいお母さんでいないといけない!」という自分のプライドのようなものを、いい意味で“置けた”という感じ。
最近は上の子たちも「小さなパパ」として下の子と遊んでくれるようになりました。3人目はもう、心境としては孫みたいなものです(笑)。わが家のマスコットキャラクターのような存在で、ただただかわいいですね。

長男・次男とは1日交代で一緒に寝るのが決まり

――お子さんはパパとママがそれぞれ寝かしつけているのでしょうか?

大江さん 夫は一度寝るとなかなか起きられないタイプなので、三男は産後から現在も、私と一緒に寝ています。長男と次男は夫と寝ていましたが「ママと寝たい」と言い出すようになって。でも、4人が一部屋で一緒に寝るのはさすがに狭いので、長男と次男は1日おきで、交互に私と寝ています。

――「ママと一緒に寝たい」と言われるのは嬉しいですよね!

大江さん そうですね! 一度、長男が今日は次男に譲るよと言ってくれたことがあって。そのときは「ちゃんとお兄ちゃんしているな」と微笑ましく思いましたが、後日「この間は譲ったから、今日は2日連続で一緒に寝たい」と言い出すようになって(笑)。

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――巧みな交渉術!(笑)

大江さん そうなると次男は納得がいかないわけで、寝る前に喧嘩になりました。「もう、そういう譲り合いシステムは一切なし!」ということで落ち着いて、今はどんなことがあっても1日交代制を徹底しています(笑)。

――(笑)。なかなか寝てくれないときはありますか?

大江さん ありますよ! そういうときは部屋を真っ暗にして、まずは寝るように促します。このときも朝の準備のときと一緒で、できるだけ怒らないように我慢比べですね。本当はやさしく「もう寝ようね〜」と言いたいけれど、徐々に声色が変わってしまうときもあります(笑)。

三男は3番目ともなると、自分でなんとかしようという気持ちもより大きく育っているのか、自分の指を吸いながら割とすぐに寝ていますね。あまり手はかからないです。

相手が不得手なことは夫婦で補い合う

――ドラム式洗濯乾燥機など便利な家電も取り入れているんですね。

大江さん 3人目が生まれる前に洗濯機をドラム式に買い換えました。2人目くらいまでは自分の手で掃除したり、洗濯機も縦型で、自分で干したりしていましたね。でも、洗濯物を取り込むのを、夫か私のどちらがやるのかというところで、お互いにギスギスして(笑)。それを解決するために買いました。

――家電を見直す際に家事の分担について旦那さんとは話し合いましたか?

大江さん 夫婦でどちらがどれをやるかというような分担を明確に話し合って決めたというのはあまりなくて。三男を出産して復職してから、工夫しつつ調整してきたという感じです。というのも、実は私と夫は幼稚園からの幼なじみで。

――えっ! それはすごいですね!

大江さん 相手が何かを言わずとも、お互いに何が得意で、どういう考えでどういう風に動きたいかということがわかります。だから、阿吽の呼吸で今のスタイルに落ち着きました。夫はもともと家事が得意なわけではありませんが、三男の誕生をきっかけに少しずつ変化がありましたね。

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休日はママが家事を担当してバランスを取る

――夫婦喧嘩をすることはありますか?

大江さん 言い合いや激しい喧嘩になることはありませんが、冷戦状態になることはあります。子どもたちも「あれ? パパとママの様子がおかしいぞ」というように、空気の変化を察して(笑)。一呼吸おいて、翌朝に落ち着いてから、気になったことは伝え合っています。平日は夫の家事の割合が多いぶん、土日は私がすべての家事を担当して、バランスを取っているんです。

――土日は旦那さんのリフレッシュ日なんですね。

大江さん 夫はゲームが好きなので、時間があるときはよくゲームをしています。あとは、週末に夫の実家に子どもたちを預けて、私と夫でスーパーにまとめて買い出しに行きます。それが気分転換にもなっているようです。

――3人の男の子の子育てに、仕事はフルタイム勤務ということで、自分の時間はなかなか取りづらいかと思います。大江さんのリフレッシュ方法はありますか?

大江さん もともと趣味はたくさんありましたが、育児を積み重ねていくにつれて、自分の趣味はいったんお休みすることにしました(笑)。自分の時間が持てないと、できないことがストレスになってしまうので。
最近は少しずつ余裕が出てきたので、大好きなビールを飲む日もあります。ドラマを見たいときは、子どもが就寝した後で気合いを入れてまた起きることも。片道1時間半ある通勤時間も大切なひとり時間ですね。余裕があれば、動画を見るなど好きなことをしてすごしています。

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まとめ

大江さんのように「できないと思うことはいったん置く」「ストレスの原因になることははじめから手放しておく」というのも、多忙な育児中にはとても有効な1つの手段だと感じました。

「〜しないといけない」というこだわりをはずしてみると、少し気持ちがラクになるかもしれません。そして、その考え方は「やってみないとわからない」という前向きな気持ちに転換しやすくなることにもつながっています。

サブマネージャーという役職につきながらフルタイムで働き、三児の育児中でもある大江さんの考え方や、育児への向き合い方もぜひ参考にしてみてください!


(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:まちこ @achiachiachico/マイナビ子育て編集部)

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