
やまて小児科・アレルギー科 山手智夫先生|親子二代で、地域の子どもたちの成長を見守り続けたい
やまて小児科・アレルギー科の院長を務める山手智夫先生は、5人の子と4人の孫を持つお父さん・お爺さんでもあります。3男のアトピー性皮膚炎と食物アレルギー発症を機に、アレルギーの診療に力を入れてこられました。今回は、院長の山手先生にクリニックの特徴や、日々の診療で心がけていることなどについて伺いました。

舌下免疫療法でアレルギーマーチを卒業に導く
やまて小児科・アレルギー科は、人口5万人ほどの自然豊かな山口県光市にあります。開業から20年近く、一般の病気はもちろん、アレルギーやアトピーを抱えた子どもたちの診療にあたっています。
クリニックの特徴はどんなところでしょうか?
舌下免疫療法に注力
今は、アレルギーの根治療法としての舌下免疫療法に力を入れています。簡単に言えば、スギ花粉症の子にスギ花粉の成分を舐めてもらうことで、今までに1000名以上に行ってきました。半年くらいで効果が出る子もいますし、最後はみんな卒業していきますよ。アレルギーの薬漬けになっていた子どもを自然治癒にもっていくのはこの方法しかないと思っているので、積極的に取り入れています。
クリニックでできる限りの検査や処置を行う
クリニックを開業したきっかけでもあるのですが、小児科は専門化されていることが少ないので、大学や総合病院勤務時代に学んだことをクリニックでもそのまま続けていけるメリットがあるんです。光市内には子どもたちが検査を受けたり入院できる総合病院が無いので、当院では外来で必要な検査や処置は何でも積極的に行なっています。

患者さんに合わせた柔軟な治療を
開業当時、自然療法を取り入れたアトピー治療にも力を入れていた山手先生。現在は標準治療を軸として、患者さんに合わせて柔軟に対応されています。
日々の診療で心がけていることは何でしょうか?
ご家族の意思を尊重した治療を提供
3男が重症アトピー性皮膚炎を発症した頃は自然療法を取り入れた治療を行っていましたが、もう20年も前なのでそのままの治療は行っていません。現在は標準的な治療を行っており、必要な場合はステロイド軟膏も出しています。もちろん、ご家族と話し合った上で、使いたくない人には処方しませんが。
親御さんのペースを崩さないよう配慮
「治療のためには来ないとダメ、薬は言ったとおりに使わないとダメ」というスタンスは、大学や総合病院では通用するかもしれませんが、クリニックではなじみません。人それぞれいろんな方法があってよく、一番大事なことはお子さんが元気で健康でいることなんですよ。受診できるときにいらしてください、といったスタンスでいると忘れた頃にいらっしゃるんです。

大学や総合病院とクリニックの違い
クリニックには教科書に書いてあるような患者さんがいらっしゃることは少ないですね。忙しい中、時間を作ってクリニックを受診されるんです。こちらの言った通りに理解してやって来られる方は少ないですね。でも、お子さんの健康と健やかな成長を願う気持ちは皆さんと共有できるんです。
かかりつけ医として成長を見守りたい
アレルギーだけでなく、発達障害の患者さんの受診が増えています。かかりつけでなく急に来られるとハードルが高くなるんですね。赤ちゃんの頃からずっと診ていれば信頼関係もできているので、そのまま自然な形で相談にのってあげることができると思います。一般に、かかりつけ医をひとつ決めて相談していただければ、多くのことは対応できると思います。
アレルギーだけでなく専門的なことにも対応
小児科の場合、高度医療以外は大学や総合病院勤務時に学んだことをクリニックでも続けて実践できます。たとえば外科のように「手術が必要だから大きな病院に紹介しないと」といったケースがほとんどないんですよ。今はアレルギー診療がメインですが、内分泌・腎疾患も学んでいたので、低身長や夜尿、漢方外来など、ある程度専門的なことにも対応できます。
やまて小児科・アレルギー科

■電話番号:0833-72-5041
■診療時間:
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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8:30-12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ★ | 休 |
14:30-15:30 | ☆ | ☆ | ☆ | 休 | ☆ | 休 | 休 |
15:30-18:00 | ● | ● | ● | 休 | ● | 休 | 休 |
■休診:日曜、祝日
★土曜日の午前診療は13:00まで
☆14:30-15:30は乳児健診と予防接種専用時間帯
■HP:https://yamate-cl.jp/
■アクセス
・バス:「浅江町」停留所より北へ徒歩1分
・電車:JR山陽本線「光」駅より車で3分
・駐車場:60台完備
(取材・文:株式会社メディコレ)