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2022年04月07日 07:28 更新

脱・マミートラック! 時短勤務でも生産性を上げる4つの"質"(前編)『ワーママはるのライフシフト習慣術』Vol.6

ライフシフトとは「人生の向きや位置を変え、人生に変化を起こす」こと。100年あると言われる人生、女性はどのように生きていけばよいのでしょう。社会の荒波で溺れぬように、ワーママ的泳ぎ方を徹底解説した『ワーママはるのライフシフト習慣術』(フォレスト出版)から、気になるトピックスを厳選してお届けします。

仕事力を落とさない「分解」目線を持つ【2】

前回の続きです。
ワーママはるのライフシフト習慣術,尾石晴(ワーママはる)

(1)ゴールを重視する――結果の質

時間内にパフォーマンスを出そうと思ったとき、大事なのは、「この仕事のゴールはどこかなのかを理解する」ことです。そんなの当たり前だよと言われそうです。しかし、意外と抜けています。このゴール設定がズレていると、時間内に仕事が終わらなくなっていきます。

例えば、社内プレゼンの資料づくり。ゴールは資料をつくることではないとわかっていても、資料をつくり始めると、こだわりが出てきて、仕事が終わらない……。社内向けの仕事になってしまいます。

「取引先と商談をする」となれば、ゴールが商談成立ですので、細かい資料作成よりも、取引先が置かれた状況の情報収集のほうが重要かもしれません。

仕事は結果がすべてです。備えあれば憂いなしで準備できたらもちろんいい。しかし、時間がない人が時間当たりの生産性を上げて仕事をしようと思うと、ゴールを重視した仕事にしないと、準備不足やタイムオーバーになって、ゴール達成できない可能性があります。

私はよく職場で新規の案件に取り組むとき、この案件に取り組む際に「一番優先さ れるべきゴールはどこでしょうか」と聞いていました。上司は、会社の意向を組んで仕事を割り振りしていますし、私には「何のパフォーマンスを出してほしい」のかとゴールが見えています。そして、それが「評価ポイント」に直結します。

ゴール確認は、社内での評価ポイントを確認することにもなります。生産性を上げ た仕事をしようと思ったときには、必ず会社と自分のゴール設定をズラさないように確認が大事になります。

(2)「なぜ」を使って視座を上げる――関係の質

職場でうまくいかなかったり、仕事がうまくいかないときには、ついつい人は外的な原因を探してしまいたくなります。私も1人目の育休明けのときに仕事がうまくいかず、毎日持ち帰り残業していたときは、「業務量が多すぎるから」とか「上司が急な指示をするから」と考えていた時期もありました。

しかし、「なぜ」業務量が多いと思うのか?「なぜ」上司は急な依頼をしてくるの か?

「なぜ」を使って深堀りしてみたのです。

すると、自分側の要因、内的な原因にも気がつくようになりました。

「業務量が多いのは、私が完璧主義だから、すべての仕事を100%やり切ろうとするからではないか」「単身赴任中で好きなように仕事ができる上司からすると、急ではないのではないか。私が事前に急な案件を断らないで、必死に家で仕上げようとするからこうなるのでは」と、一歩踏み込んだ視点で原因を見られるようになります。

時間には限りがあるのだから、ある程度の区切り(80%)などで仕事を出す、もしくは50%の段階で上司に見せておいて、方向性を相談しておく(できあがってからの変更を減らす)など、生産性を高めるほうに力を使っていかなければいけないのではないかと、具体的な策に頭が回るようになります。

そうすれば、業務量が多いと不満に思っている職場や、上司との関係性も悪くなりにくくなります。急な案件に関しても、事前に上司にネゴしておけば、防げたかもしれません。

「なぜ」と視座を上げていくと、自分の仕事のやり方やコミュニケーション力の課題に気づけるのです。すると、外的なことに原因を求めなくなっていくので、自ずと職場の関係も良くなるし、それによって、結果的に自分の仕事力も上がっていくのです。

尾石 晴(ワーママはる) 『ワーママはるのライフシフト習慣術』(フォレスト出版)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

『ワーママはるのライフシフト習慣術』では、ほかにもワーママに役立つ仕事術や家事育児のコツなどが紹介されています。ぜひ、書籍でもお楽しみください。

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1冊の本になりました。

ライフシフトとは、
「人生の向きや位置を変え、人生に変化を起こす」という意味。

人生100年時代には、
「教育⇒仕事⇒引退」の3ステージの時代から、ステージの移行を数多く経験する
「マルチステージ」の人生が到来することを意味します。

その変化に対して、女性はどのような人生戦略を立てていけばよいのでしょう。

家庭もキャリアも賢くしたたかに、楽しく続けるための人生戦略を実現する1冊となっています。

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