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2021年01月18日 17:30 更新

ワーママのリアル! みんなの働き方・収入・タイムスケジュールと仕事への満足度を調査

ワーママのキラキラライフ☆なんて雑誌に出てくるようにはいかないのが、ワーママの現実。とにかく時間がない、家事がまわらない、仕事も思うようにできなくて……本当のところ、ワーママたちは仕事をどう思っているの? ワーママ約100人へのアンケートをもとに、ワーママの働き方、収入、タイムスケジュールや仕事への満足度を聞きました!

ワーママとは? その理想と現実! キラキラには程遠い、毎日……

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働くキラキラママにあこがれていたけれど、実際はそんなにうまくいっているケースは珍しい、バタバタと忙しくて毎日必死な、ワーママの現実……。

女性が子どもを産んでからも働くことが増え、「ワーママ」という言葉からも、珍しいというニュアンスはなくなりつつあります。

ママが働きやすい環境整備が進んでいる一方で、まだまだ働きにくいところ、理解が薄いところも……同じ「ワーママ」でも、状況にはかなり差が出てきているのが今の現実。

その実態を、ワーママ約100人へのアンケートから探りました。

ワーママとは?

「ワーママ」とは、「ワーキングママ(ワーキングマザー)」の略。文字どおり、子育てしながら働いている女性を指しています。

子どもの数やフルタイム・パートといった勤務形態、年収や待遇にかかわらず、子育てをしながら働いていれば、「ワーママ」に当てはまります。

「ワーママ」はあっても「ワーパパ」という言葉はない?

「ワーキングパパ」という言葉はないことからもわかるように、「ワーママ」は、もとは、子育てしながら働く女性がまだ珍しかったころに、言われはじめた言葉です。

その後、「ワーママ」=子育てしながら働く女性は増えましたが、まだまだ環境整備は道半ば、といった職場もあるのが現実。そのため、「ワーママ歓迎! 子育てしながら働きやすい職場です」「ワーママも多数活躍しています」など、ワーママにとっての働きやすさをうたう職場があり、そうした職場に子育て中の女性が集中する……ということも起きています。

いずれ、男女の性別にも、出産経験の有無にもかかわらず、当たり前に働けるようになれば、「ワーママ」という言葉も使われなくなっていくかもしれませんね。

小学校高学年までの子どものいるワーママ約100人にアンケート!

「ワーママ」の実態を調査するため、今回は

・12歳(およそ小学生高学年)までの子どもがいる
・働いている(産休・育休中を含む)

という条件に当てはまる女性105名へ、アンケートを実施。年収、勤務形態、毎日のタイムスケジュールなどを質問してみました。

105名のうち、現在働いているのは91名、産休・育休中の人は14名です。

ワーママの働き方と年収は? 子どもができて、どう変わった?

ワーママたちがどのような働き方をしているのか、勤務形態や年収、そしてそれらが、子どもを産むことでどう変わったかを聞いてみましょう。

フルタイム? それとも時短・パート?

☆現在のあなたの働き方(勤務形態)について教えてください ※産休・育休中の場合は休暇明けからどのように働くかでお答えください

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フルタイムで働くママと、時短・パートタイムで働くママが、ほぼ半々という結果になりました。

かつては、子どもができたら退社、あるいはパートタイムにするのが当然だった時代もありました。現在では、妊娠、出産を理由に女性に不利益な待遇を強いる、いわゆる「マタハラ」が違法になり、産後の女性がフルタイムで働く体制も少しずつ整ってきているといえそうです。

ワーママの年収は高低二極化?

あなた自身の年収を教えてください ※世帯年収ではありません

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ワーママに自身の年収を聞いてみると、100万円以下にピークの1つめ、200万円代にピークの2つめがくる一方で、500万円代にも小さなピークがあります。

ワーママのなかでも、年収が高低二極化しているようです。

年収の格差は、フルタイムワーママのなかで起きている!?

年収が二極化しているといっても、たくさん働きたい人がたくさん稼げていて、余裕をもって働きたい人はその分収入も抑えられている、ということなら、個人の選択の結果といえそうです。

しかし、勤務形態と年収を掛け合わせてみてみると、必ずしも、年収と勤務形態が連動しているとはいえないようです。

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フルタイムワーママと、時短・パートタイムワーママのそれぞれの年収をグラフにしたのが上の図です。(自営業ワーママの回答者数は今回は1名だったので、省きました)

時短・パートタイムワーママの75%が年収150万円以下。

これは、扶養家族となる条件に「年収130万円以下(60歳未満の場合)」があるため、この範囲に抑える選択をしているワーママが多いのだろうと考えることができます。

一方で、フルタイムワーママの年収は、200万円代から600万円代にかけて、かなり分散しています。

国税庁によれば、2020年(平成30年)の給与所得者の年間の平均給与は441万円。このうち、男性は545万円、女性は293万円[*1]。

フルタイムで働いていても、年収200万円代でとどまる人から、男性の平均以上に稼ぐ人まで、仕事によってかなり差があることがわかります。

ワーママの働き方、どう変わる? 出産Befor/After !

子どもができる前とできた後で、働き方がどう変わったかを尋ねてみました。

産後しばらくはフルタイムは厳しい!

時短・パートタイムワーママの多くからは、「フルタイムワークは厳しくなった」という声が。元はフルタイムで働いていた人でも、出産を機に働き方を見直す人は多いようです。

フルタイムワーママも残業、休日出勤はできない!

一方、フルタイムワーママからは、「残業ができない」という声が非常に多かったです。当たり前のように残業していた人が定時退社に切り替えると、家庭での暮らし方もかなり変わってくるようです。

仕事を変えざるを得なかった例も

残念なことに、出産を機に、それまでの仕事から外された、辞めざるを得なくなったという声もありました。

周囲の協力の必要性や、迷惑をかけることへの意識の高まりも

それまで大抵のことは一人でやれていた女性でも、子どもができた後は、周囲に頼ることを覚えた、覚えざるを得なかったという人は多いです。迷惑をかけていて申し訳ないと思いながら働き続けている人も。

子ども以外の理由で休みがとれなくなった!

子どもができると、子どものために仕事を休まなくてはいけない日が出てきます。そのため、それまで比較的自由にとれていた休みがとれなくなった、という声もありました。

自分自身の価値観の変化をあげる声も

働き方への自身の意識の変化を第一にあげる人もいました。

一時的に時短にしたものの、子どもの成長とともに働き方が戻ってきた!

子どもができて、時短にしたものの、子どもの成長ともに今は元の働き方に戻っている、という人もいました。子どもができたばかりの人は、参考にしたいですね。

変わらない、収入が上がった、という人も!

少数ですが、子どもがきても働き方は変わらない、効率化して時給が上がった、といううれしい声もありました!

ワーママのタイムスケジュールは?

子どもがきて、圧倒的に忙しくなった、時間が足りない、と感じるワーママがほとんどのよう。

どのように一日の時間を配分しているのか、フルタイム―ママと、時短・パートタイムワ―ママに分けて、見てみましょう。

フルタイムワーママのタイムスケジュール

どうしても時間のやりくりが厳しいフルタイムワーママ。早朝起きて家事をする人、夜子どもたちを寝かしてから仕事を再開する人、なかには睡眠時間がかなり短かったり、食事の時間を削っているワーママも……。

一方で、子どもの送り迎えをパパと分担したり、洗濯乾燥機など家電を上手に利用したりする工夫も目立ちます。

時短・パートタイムワーママのタイムスケジュール

時短・パートタイムと一口でいっても、1~2時間短いだけで、ほぼフルタイムのように働いているママもいれば、短時間だけ働いて、育児・家庭を中心にしているママもいて、さまざまです。

フルタイムに近いくらい働く時短ワーママの場合

短い時間に限って働くパートタイムワーママ

ワーママは今の働き方に満足してる? 本音を聞いてみた!

日々忙しく働いているワーママたち。果たして、今の働き方に満足しているのでしょうか? 本音を聞いてみました!

ワーママの仕事への満足度はとても高い!?

あなたは現在の仕事に満足していますか?

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52%、半数以上のママが「満足している」と回答。

これに「どちらかというと満足している」という回答と合わせると、9割近くが、現在の仕事にある程度満足していることがわかります。

また、アンケートでは、上のように回答した理由も聞いてみました。

現在の仕事に満足しているママ、その理由は?

家事に育児にと忙しいワーママにとって、ある程度時間や休みの融通が利くこと、子育てへの職場の理解があることは、仕事への満足度の大きなポイントとなっているようです。

年収が高いほど満足度が高いとも、フルタイムのほうが、時短・パートタイムのほうが満足度が高いともいえない結果に。年収や勤務形態よりも、それぞれの希望に合わせた働き方ができているかのほうが重視されている印象です。

ただ、「満足している」といっても、その度合いはさまざま。充実感をもって働けているワーママもいれば、あまりぜいたくは言えないと、自分を納得させているワーママもいるようです。

現在の仕事に不満なママ、その理由は?

まとめ

「ワーママ」の実態を、アンケートを通して見てきました。

子どもを育てながら働くのは大変でもありますが、今の仕事に対し、前向きな回答が多かったのは、働く女性が増え、時代が前に進んでいることを感じる結果でした。

時間を大事にしたいワーママも、キャリアを大事にしたいワーママも、自分に合わせた働き方を選べて、毎日を充実させていける、そんな例が一つでも増えればいいと願うばかりです。

◆アンケート情報
調査時期:2020年12月20日-24日
調査対象:マイナビニュース会員、子どものいる女性
調査数:396名
※記事内で紹介している回答は、このうち、0~12歳までの子どもがいて、現在「働いている」あるいは「産休・育休中」と回答した105名のものです。
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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(漫画:くりきんとん/文・構成:マイナビ子育て編集部)

参考文献
[*1]国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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