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2022年02月03日 11:54 更新

やしろ優さん、母乳の味が気になり「飲んでみた。すっごく甘い!」練乳みたいだと驚き。母乳の味に食べ物は関係ある?

1月に第一子を出産した芸人のやしろ優さん。陣痛が始まってから約2時間ほどのスピード安産だったといい、退院後も元気に育児をスタートさせているようですが、ふと気になったことがあるといいます。

やしろ優さん「練乳みたい」と驚き

やしろ優さん
出典: https://ameblo.jp
やしろ優さんオフィシャルブログより

やしろ優さんは2月2日にブログを更新し、自身の「母乳の味」がどんな味なのか気になっていたと投稿。そこで飲んでみたところ……「、、、、甘い すっごく甘い」と驚いたそうです。

イチゴにかけるコンデンスミルクや練乳のような「結構な甘さ」を感じたというやしろさん。ちなみに先日は、赤ちゃんがまだ母乳をうまく吸うことができず、手動の搾乳機でしぼってから哺乳瓶であげていると明かしていましたが、しぼったついでに一口舐めてみたのでしょうか。

ただ、「ちょっとしか飲んでない」というやしろさんですが、その後いきなりお腹の調子が悪くなったそう。「たしかに私牛乳飲むとすぐ、、、自分の母乳で腹下すwww たまたまか笑笑」と、笑えるオチをつけていました。

マイナビ子育てがとったアンケートによると、母乳を「舐めてみたことがある」というママは46%ほどでしたが、意外とみんな気になっているものなのかもしれません。しかしその味は千差万別で、やしろさんのように「甘い」という感想もあれば、「すごく薄めたヨーグルトドリンクの味」「すっぱかった」「血の味で激まず」という感想も。

母乳育児では、「赤ちゃんがあまり母乳を飲まないのは、母乳の味が悪いから」「そんな食事では母乳がまずくなる」などと言ってくる人もいますが、食事によって母乳の味は変わるのでしょうか。

やしろさんは小顔なベビーを見てると自分も小顔になった気がするそう

やしろ優さん
出典: https://ameblo.jp
やしろ優さんオフィシャルブログより

「食事によって母乳がまずくなる」って本当?

上述したような「ママの食べた物によって母乳の味が変わる」という言説は、科学的に根拠がありません。食べたものは消化管を通じて、糖やアミノ酸、脂肪酸、グリセロールに分解され、最終的に血流に入り、その血液から母乳が作られます。食べたものがそのまま母乳に出てくるわけではなく、たとえば「辛い物を食べたから母乳も辛い」なんてことはないのです。

乳腺炎を発症していると母乳の塩分が増えることもあり、赤ちゃんが飲んでくれない場合もあります。ただ、この乳腺炎についても、「油っぽいものをとりすぎるとなる」「ケーキや甘いものを食べすぎるとなる」といわれがちですが、実際はそんなことはありません。母乳に含まれる脂肪の大きさは乳管(乳房の中で母乳が通る管)の「およそ200分の1」のサイズしかなく[*1]、食事内容によって脂肪のサイズが大きくなることもないと言われています。ケーキなどの脂肪が多い食品・乳製品・甘いものを食べたことが原因で母乳中の脂肪が乳管に詰まるというのは、考えにくいです。

また、母乳育児では「赤ちゃんのために、和風の粗食にすべき」という言説も根強いですが、これも誤解があります。たしかに、だしを活用する和食は薄味でもおいしく、副菜などで栄養バランスをとりやすい食事といえ、授乳中の食事にも適しています。しかし「和食にしなければならない」と思いつめてしまうと、ママは追い詰められますし、結果的に赤ちゃんのためにもならないのではないでしょうか。

過剰に油分を控えたり、菜食主義に傾倒して動物性食品を長期間とらないでいると問題も生じます。母乳中のビタミンB12が不足して赤ちゃんに神経障害が起こったという例も報告されています[*2]。

母乳の味のためというより、ママ自身の健康のために、栄養の偏りがなくバランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。

参考文献
[*1]水野克己、水野紀子:母乳育児の疑問 Mr.&Mrs.水野が一挙解決!, ペリネイタルケア 2019 vol.38 no.3(213)
[*2]CDC「Neurologic Impairment in Children Associated with Maternal Dietary Deficiency of Cobalamin --- Georgia, 2001」

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