育児 育児
2021年11月28日 06:35 更新

子どもの「食べない」問題に!子どもが好む味つけ・調理法を見つけよう『楽しく食べる子に変わる本』Vol.2

偏食がひどい、座って食べない、少ししか食べないなど、子どもの食事には悩みがつきもの。料理研究家・上田淳子さんの著書『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)から、今すぐ実践できる毎日の食事のアドバイスを連載形式でご紹介します。

子どもが好む味つけ・調理法を見つける

【ポイント1】 カレーやマヨネーズで味つけする

たいていの子どもは、カレー味が大好き。溶けるチーズをのせて焼いたものならなんでも食べるという子もいます。マヨネーズ、ケチャップをかければ嫌いなものでも食べるという子もいます。

すべての食べ物をその味にするというのは、お母さんとしては心が痛むかもしれません。しかし、苦手なものは大目に見て、その食材を食べるため、ということを主に考えましょう。

子どもの、「この味なら食べる」という調味料や味つけを見つけておきましょう。調理法も重要です。煮物は食べなくても、同じ食材を焼いたり揚げたりしたら食べた、ということはありませんか?ホイルで包焼きにする、チーズをのせて焦げ目をつけるなど、ちょっとしたことで食べられるようになる場合もあるので、いろいろ研究してみてください。

【ポイント2】とろみをつけて食べやすく

飲み込むのが苦手だった息子も、片栗粉でとろみのついた中華丼ならもりもり食べた、という話をしました。
パサパサしがちな肉や魚、繊維が気になって飲み込みづらいものなどには、とろみを利用しましょう。

なんでも餃子の皮に包んで水餃子風にするのもオススメです。ひき肉のつぶつぶ感が嫌いという子でも、皮ごとつるっと食べるようになります。

【ポイント3】熱してやわらかくする

繊維が気になって噛みづらい、飲み込みづらいことから、野菜は敬遠されがちです。また、生臭さをいやがる子も多いようです。

たとえばニンジンは、小さく刻んで隠すより、大きく切って、油で中まで火が通るようにじっくり焼くと、案外食べてくれます。油で焼くことで甘みが増し、味もマイルドになります。
トマトも、軽く焼いて熱を通すと甘みが増します。生野菜は「青臭くてイヤ」という子も喜んで食べます。
ピーマンも大きめに切ったほうが苦みが出ません。さらにじっくり火を通すことでやわらかくなり、甘みが出てきます。

【ポイント4】油でえぐみをとる

子どもに限らず、野菜のえぐみや青臭さがイヤ、という人は少なくありません。

油は、野菜のえぐみをカバーしてくれます。ほうれん草は、おひたしにするよりバターで炒めるほうが、子どもも食べやすいのです。

(上田淳子『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

書籍『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』について

うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本
¥ 1,430 (2021/11/28時点)
(2021/10/12 時点)

「好き嫌いが多い」「食べないで遊んでばかり」「特定のものばかり食べる」など、子どもが食べてくれない悩みはさまざま。
どうにかして食べてもらえるように、試行錯誤を繰り返しているママもいるでしょう。
『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』には、そんなお悩み解決のヒントが盛りだくさん。

偏食がひどい双子を育てあげ、ママのための料理教室を開催している料理研究家の著者が、子どもがおいしく食べられる調理のコツや食卓で習慣にしたいことなど、今すぐ実践できるアドバイスを解説しています。

上田淳子さんのプロフィール

神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイス、フランスのホテル、レストランなどで料理修業を積む。帰国後、シェフ・パティシエを経て料理研究家として独立。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌、TV、広告などで活躍。そのほか、子どもの「食」を大切にした活動として講習や講演も行なう。著書に『3歳からのおべんとう』『子どもと一緒にお料理しましょ!』『子どもが喜ぶおやつ』(文化出版局)、『この1冊であんしんはじめての離乳食事典』(朝日新聞出版、共著)、『毎日おいしいマリネとフランス仕込みのおそうざい』(日本文芸社)などがある。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-