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2021年07月01日 16:50 更新

米粉を使った蒸しパン~離乳食初期からあげられる! アイデアレシピ3選【管理栄養士監修】

離乳食の定番でである蒸しパンは、小麦粉を使わずに米粉でも作れます。また、いろいろな食材でアレンジできるし、手づかみで食べることもできるので、離乳期には大活躍ですね。今回は米粉を使った蒸しパンのポイントや気をつけたいこと、簡単にできるレシピを紹介します。

米粉を使って離乳食の初期から蒸しパンデビュー!

柔らかい蒸しパン

お米を粉にした米粉は離乳初期から使える食材です。蒸しパン中に入れる食材を変えることでアレンジも可能です。

離乳期の米粉について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
▶︎離乳食の米粉はいつから? 初期・中期・後期レシピ

蒸しパンは離乳食の中期から

蒸しパンは離乳食が進んで、だんだんと食べ物に慣れてきた離乳中期ごろから食べられます。赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ食べさせましょう。

離乳後期ごろからは、市販のホットケーキミックスも使えます。頻度が多くなければそれほど気にしなくても大丈夫ですが、添加物が気になる場合には、乳化剤や香料などの添加物の含まれていないものやベビー用の商品を選ぶと安心といえるでしょう。

米粉を使えば簡単にグルテンフリー!

蒸しパンに使う米粉

グルテンは、小麦のタンパク源で、昔から食べられているものです。からだに悪いというわけではありませんが、昨今のブームから避けたいという方もいらっしゃるかもしれません。

蒸しパンは小麦粉で作るのが主流ですが、米粉で作ることができます。グルテンフリーを希望するご家庭だけではなく、小麦アレルギーのお子さんでも、米粉を使えば簡単に蒸しパンが楽しめます

材料を米粉にすれば離乳初期からOK

離乳初期の赤ちゃんは、ヨーグルト・ポタージュ状のなめらかにすりつぶしたものを飲み込むことができます。離乳初期の場合は、蒸しパンを米粉で作り、お湯や調乳したミルクでトロトロのペースト状にすれば与えることができます。

なかなかそこまでして蒸しパンを初期からあげることはないかもしれませんが、赤ちゃんはペーストにして、ママパパはその蒸しパンにジャムをつけて食べたりすることもできるので、レパートリーとして覚えておいても楽しいかもしれません。

電子レンジでも作れます

蒸しパンを加熱する電子レンジ

蒸しパンという名前から、蒸し器で作るイメージがあるかもしれませんが、電子レンジでも作ることができます。

マグカップやシリコンカップ、紙コップなどに生地を流して、ふんわりラップをかけて加熱します。100gあたり600Wで2分前後の加熱で火が通りますが、竹串などで火が通っているか確認しましょう。トロトロの生地がついてくる場合は、10秒ずつ追加で加熱して火の通りを確認してください。電子レンジによって加熱の時間が違いますので、様子を見ながら加熱してみてください。

米粉を使った蒸しパン・アイデアレシピ3選  

フライパンや鍋にお湯をはって蒸し器の代わりにしたり、電子レンジを活用すると、時短調理ができます。時短をしながら蒸しパンレシピを試してみてください。

バナナの米粉蒸しパン

バナナをカットする

■材料(作りやすい分量)
・米粉 100g
・豆乳 80ml
・バナナ(できれば完熟) 1本
・ベーキングパウダー(アルミフリー)小さじ1

■作り方
① バナナはフォークやマッシャーでつぶす
② つぶしたバナナと豆乳を泡だて器で混ぜ、米粉・ベーキングパウダーを加え、米粉のダマがなくなるまっで混ぜる

ーーー鍋使用ーーー
③ 鍋に2~3cmの高さ位の水を入れて沸かし、平らな耐熱皿を入れる
④ ココット型等に紙カップを敷き、②の生地を7~8分目まで入れる
⑤ 耐熱皿の上にのせて、ふたをして中火で15分ほど蒸す。竹串等を刺して何もついてこなければOK
  ※生地がついてくる場合は蒸し時間を延長する
  ※蒸しパンに表面に水滴が落ちることを防ぐために、濡れ布巾でふたを包むとよい

ーーー電子レンジ使用ーーー
③ 耐熱容器に薄く油を引くか、オーブンシートを敷いて生地を流す
④ 電子レンジ(600W)で2分30秒ほど加熱する。竹串等を刺して何もついてこなければOK
  ※生地がついてくる場合は、10秒ずつ加熱して火の通りを確認する
⑤ スティック状や赤ちゃんがつかみやすい大きさにカットする

さつまいもの米粉蒸しパン

さつまいもの蒸しパン

■材料(作りやすい分量)
・米粉 100g
・豆乳 100ml
・ベーキングパウダー(アルミフリー) 小さじ1
・さつまいも(焼きいもでも可) 70g

■作り方
① さつまいもは600wのレンジで4~5分加熱し、やわらかくなったら皮をむいて1cm角くらいに切る
  ※焼きいもの場合も1cm角くらいに切っておく
② ボウルに米粉・豆乳・ベーキングパウダーを入れて泡立て器で混ぜ、①を加えて均一になるように混ぜる

ーーー鍋使用ーーー
③ 鍋に2~3cmくらいの高さの水を入れて沸かし、平らな耐熱皿を入れる
④ ザルにオーブンペーパーを敷き、②の生地を入れ、耐熱皿の上にのせる
⑤ ふたをして中火で15~20分ほど蒸す。竹串等を刺して何もついてこなければOK
  ※生地がついてくる場合は蒸し時間を延長する
⑥ 食べやすい大きさに切り分ける
※蒸しパンに表面に水滴が落ちることを防ぐために、濡れ布巾でふたを包むとよい。

ーーー電子レンジ使用ーーー
③ シリコン型の7~8分目まで、②の生地を入れる
④ ふんわりとラップをして(600W)で1分30秒ほど加熱する。竹串等を刺して何もついてこなければOK
  ※生地がついてくる場合は、10秒ずつ加熱して火の通りを確認する

小豆入り米粉蒸しパン

ゆで小豆の缶詰

■材料(作りやすい分量)
米粉 100g
豆乳 100ml
茹で小豆 25g
ベーキングパウダー(アルミフリー) 小さじ1

■作り方
① 茹で小豆の粒が大きい場合は刻んでおく
② ボウルに米粉・豆乳・ベーキングパウダーを入れ、粉のダマがなくなるまでかき混ぜ、茹で小豆を加える

ーーーフライパン使用ーーー
③ ココット型(耐熱皿)に紙カップを敷き、②を7~8分目まで入れる
④ フライパンに2cmくらいの高さのお湯を入れ、③を入れて蓋をして中火で12分蒸す
  ※水滴が落ちるとベタベタしてしまうので、濡らした布巾でふたを包むとよい
  ※湯が蒸発して空焚きにならないように鍋のお湯を確認する

ーーー電子レンジ使用ーーー
③ シリコン型の7~8分目まで、②の生地を入れる
④ ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で1分30秒ほど加熱する。竹串等を刺して何もついてこなければOK
  ※生地がついてくる場合は、10秒ずつ加熱して火の通りを確認する

米粉蒸しパンのアドバイス

米粉を使って離乳食用の蒸しパンを作る場合、知っておきたいコツがいくつかあります。

混ぜたら早めに加熱する

米粉の蒸しパンをふんわり作るには、米粉に水分を加えたらなるべく早く加熱しましょう。加熱しないまま置いておくと、粉が水分を吸ってしまいベタベタな仕上がりになってしまいます。

もち米でなくうるち米を選ぼう

蒸しパンを食べる赤ちゃん

米粉には、うるち米(普段食べているご飯のお米)でできた上新粉・かるかん粉等と、もち米(お餅の原料)を使った白玉粉・もち粉・ぎゅうひ粉・道明寺粉等があります。

もち米の米粉は粘り気が強いため、のどに詰まる危険があり離乳食には向きません。離乳食には、原材料がうるち米100%の米粉を使いましょう。また「製パン用」「菓子用」など用途に分けられた粒子が細かい米粉がありますので、表示を見てから買うといいでしょう。

牛乳・卵を使う場合はアレルギーに注意

多くの蒸しパンのレシピには小麦粉・牛乳・卵といった、アレルギーを起こしやすい「特定原材料7品目」に含まれる食材が使われています。初めて蒸しパンを与える前に、それぞれの食材にアレルギーがないことを確認してから与えましょう。

小麦粉は米粉で代用することができます。また米粉の蒸しパンには、卵は必須ではなく、牛乳も豆乳に代用できますので、アレルギーのあるお子さんも一緒に食べることができます。

米粉蒸しパンの保存について

たくさん作った蒸しパン

蒸しパンは、冷ましてから1つ1つをきっちりとラップに包み、密閉できる保存袋や保存容器に入れて冷凍できます。多めに作って冷凍しておくと、忙しい時の朝ごはんや、おやつに使うことができてとっても便利です。

冷凍したものを使う場合、そのまま温めてしまうとかたくなってしまうので、蒸しパンの表面に霧吹きなどで水分をかけてから電子レンジ加熱しましょう。もちろん蒸し器で再加熱するのもOKです。

まとめ

ピクニックする親子

米粉を使った蒸しパンは主食やおやつとして、中に入れる食材を変えることでいろいろなアレンジができます。お米の甘味も感じられますので、赤ちゃんの好きな食材だけでなく、食べにくいものや野菜等も細かくして混ぜてみてはいかがでしょう。たくさん作って大人も一緒におやつにいただいたり、あまった時には冷凍保存も活用して、大人も赤ちゃんも一緒に米粉の蒸しパンを楽しんでくださいね。

(文:三浦真由美 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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