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2021年10月04日 12:18 更新

離乳食の蒸しパンレシピ! いつからOK? 注意してほしいことや保存方法【管理栄養士監修】

家でも手軽に作れてアレンジの幅も広い蒸しパン。離乳食のつかみ食べにもぴったりです。今回は蒸しパンについて、赤ちゃんがいつから食べられるのか、食べ進め方や注意したいこと、簡単にできるレシピなどを紹介します。

離乳食の蒸しパンはいつから食べられる?

ふわふわでやわらかく、ほんのり甘みのある蒸しパン。赤ちゃんはいつから食べることができるのでしょう?

離乳食の蒸しパンは離乳中期から

離乳食の蒸しパンの時期ごとの目安
蒸しパンは、離乳食が進んで食べ物に慣れてきた離乳中期(7〜8ヶ月)ごろから食べられますが、ミルクなどに浸すことが大切です。赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ食べさせましょう。

初期の調理
やわらかく煮溶かして食べることは可能ですが、そこまでして食べなくてもいいでしょう。
中期の調理
もし食べる場合は、おかゆのようにしたり、ミルクに浸してやわらかくして食べさせるといいでしょう。そのままの場合は喉につまりやすいので注意します。
後期の調理
喉につまることもあるので、一緒に食べる時に水分もあげましょう。また、後期ごろからは市販のホットケーキミックスも使えますが、乳化剤や香料などの添加物の含まれていないものや、ベビー用の商品を選ぶといいでしょう。
完了期の調理
そのままでも大丈夫ですが、水分も一緒にあげましょう。

 ■ワンポイントアドバイス■

蒸しパン離乳食の進め方

蒸しパン

はじめは蒸しパンそのままでは食べにくいので、牛乳や粉ミルクなどで煮てパン粥にすると食べやすくなります。

赤ちゃんが自分で上手に食べられるようになるまでは、様子を見ながら少しずつ口に入れてあげましょう。手づかみで食べるようになったら、一度にたくさん口に入れてしまわないように、丸呑みにならないように気を付けましょう。また、食べる時は水分も一緒に用意し、赤ちゃんが食べ終わるまで見守りましょう。

<離乳中期>蒸しパンレシピ

離乳中期で蒸しパンをあげる時には、離乳後期から食べられる蒸しパン(<離乳後期>おすすめ蒸しパンレシピ3選 参照)をベースに、ぜひパンがゆにしてみてください。

蒸しパンがゆ

蒸しパンがゆ

■材料
・蒸しパン 30g程度
・育児用ミルク 40ml

■作り方
① 育児用ミルクは規定量で伸ばして40ml程度用意する
② 深めの皿に①を温かい状態で入れ、そこに蒸しパンを小さくちぎりながら加え、よく混ぜ合わせる

*もっとしっとりさせたいという場合は、ラップをし、電子レンジ(600W)に20秒ほどかけます

<離乳後期>おすすめ蒸しパンレシピ3選

バナナきなこ蒸しパン

バナナきなこ蒸しパン

■材料(作りやすい分量)
・薄力粉 100g
・ベーキングパウダー(アルミニウムフリー) 小さじ1
・きな粉 大さじ2
・バナナ 1本
・豆乳 80cc

バナナ蒸しパンの調理工程 生地を混ぜる


■作り方
① バナナをフォークなどで粗くつぶし、豆乳を混ぜる
② ①にふるった薄力粉・ベーキングパウダー・きなこを加えて、さっくりと混ぜる
③ シリコンカップや紙カップ等の型に流して、電子レンジ(500W)で2~3分加熱する
④ 竹串や爪楊枝を刺して生地がついてこないことを確認し、生地がついてくる場合は再加熱をする

りんご蒸しパン

りんご蒸しパン

■材料(1個分)
・ホットケーキミックス 20g
・豆乳 大さじ1
・りんご 1/8個
・レーズン 小さじ1

■作り方
① りんごは皮をむき5mmほどの角切りに、レーズンは細かく刻む
② ボウルにホットケーキミックス・豆乳を入れて混ぜ、①を加えて軽く混ぜる
③ シリコンカップや紙カップに②を入れ、電子レンジ(500W)2~3分加熱する
④ 竹串や爪楊枝を刺して生地がついてこないことを確認し、生地がついてくる場合は再加熱をする

にんじん蒸しパン

にんじん蒸しパン
■材料(作りやすい分量)
・米粉 100g
・ベーキングパウダー(アルミフリー) 小さじ1
・にんじん 40g
・豆乳 100cc

■作り方
① にんじんをすりおろし、豆乳と混ぜる
② ①に米粉・ベーキングパウダーを加えて、さっくりと混ぜる
③ シリコンカップや紙カップに②を入れ、蒸気のあがった蒸し器で12分ほど蒸す
④ 竹串や爪楊枝を刺して生地がついてこないことを確認し、生地がついてくる場合は再加熱をする


 ■ワンポイントアドバイス■

関連記事▶レンジで簡単!離乳食の蒸しパンレシピ 調理時の注意点や保存方法も!【管理栄養士監修】

離乳食の蒸しパンを冷凍する時

網にのった蒸しパン

時間がある時にたくさん作っても一度には食べられませんね。そんな時の保存方法やふっくら食べるコツをお伝えします。

 冷凍方法

蒸しパンは、冷ましてから1つ1つをきっちりとラップに包み、密閉できる保存袋や保存容器に入れて冷凍できます。多めに作って冷凍しておくと、忙しい時の朝ごはんやおやつに使うことができてとっても便利です。

 解凍方法

冷凍した蒸しパンは電子レンジで温めます。

霧吹きで表面に水分をかけたり、蒸し器で軽く再加熱すると、かたくなったりパサついたりすることが防げてふっくらと食べることができます。

蒸しパン離乳食の注意点

蒸しパンを食べる赤ちゃん

まとめて作れて冷凍保存もできる便利な蒸しパンですが、赤ちゃんに与える時に注意したいポイントがあります。

主食/おやつで分量や時間帯に気を付ける

ご飯やパンの代わりに蒸しパンを主食にすることができます。甘みもありたくさん食べてしまう赤ちゃんもいると思いますが、他のおかずも食べたり、蒸しパンの中に野菜やたんぱく源になるものを入れて食事系蒸しパンにすることで、バランスを整えることもできます。

おやつとして蒸しパンを食べる時は、母乳やミルク・離乳食の妨げにならないように時間帯や量に気を付けて与えてくださいね。

加熱はしっかりと!

電子レンジのつまみ

蒸しパンができあがったら、竹串や爪楊枝で中心を刺して、何もついてこなければしっかりと蒸しあがっています。ドロッとした生地がついてきたら、再加熱しましょう。

小麦粉のでんぷんは生焼けだと消化しにくくなり、大人でもお腹を壊すことがあります。しっかりと加熱をして食べさせましょう。

小麦、牛乳、卵のアレルギーに注意

蒸しパンには、小麦粉・牛乳・卵といったアレルギーを起こしやすい「特定原材料7品目」に含まれる食材が使われています[*1]。初めて蒸しパンを与える前に、それぞれの食材にアレルギーがないことを確認してから与えましょう。

また、小麦粉の代わりに米粉を使ったり、牛乳の代わりに豆乳や豆腐・野菜の水分を使ったり、卵を使わないレシピもありますので試してみてくださいね。

関連記事▶米粉を使った蒸しパン~離乳食初期からあげられる! アイデアレシピ3選【管理栄養士監修】

まとめ

蒸しパンの離乳食

蒸しパンは主食やおやつとして、中に入れる食材を変えることでいろいろなアレンジができます。赤ちゃんの好きな食材だけでなく、食べにくいものや野菜等も細かくして混ぜることで食べてくれることもあります。たくさん作ったら冷凍保存も活用して、いろんなバリエーションで大人も赤ちゃんも一緒に蒸しパンを楽しんでくださいね。

(文:三浦真由美 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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