離乳食の牛ひき肉はいつから？中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

・中期の調理：しっかりと加熱をして、ペースト状に
・後期の調理：しっかりと加熱をして、ほぐしてとろみをつけたり、豆腐などと合わせてこねてやわらかくして
・完了期の調理：しっかりと加熱をして、肉団子、ハンバーグ、そぼろの形態もOK

牛ひき肉は脂が多い場合が多いので、鶏肉を試した後の方が良いでしょう。

ひき肉は脂身も交ぜて色々な部位を使って挽いてあります。白い部分が多いものは脂が多めなので離乳後期以降がいいでしょう。
脂質の消化が未熟な赤ちゃんのために、初めのうちは脂肪分の少ない赤身肉のひき肉を使います。

普段は簡単に調理できるひき肉ですが、離乳食の場合はひと工夫すると赤ちゃんにもおいしく食べられるようになります。

牛肉は鶏肉に比べて肉の繊維がかたいので、最初はひき肉を茹でてからペースト状にしてから使いましょう。

お湯から茹でるのではなく、水を入れた鍋にひき肉を入れて、菜箸などでほぐしながら加熱します。すると脂が浮いくるので、お湯を捨てれば調理に使用する前に余計な脂が落とせますよ。

また、肉はボソボソしがちですが、トロリとするじゃがいもや豆腐に混ぜてあげると食べやすくなっておすすめです。

次に、牛ひき肉の離乳食でよくある疑問についてお答えします。

牛肉は、血や筋肉のもととなるたんぱく質が豊富です。また、赤ちゃんが生後6ヶ月ごろから不足しやすい鉄分も含まれています。

牛肉の独特の香りを好まない場合は、他の食材や調味料の風味を利用するといいでしょう。おすすめはトマト、チーズ、バター、ごま油、だし汁、醤油、みそなどです。食べやすくなりますよ。

牛乳アレルギーがあったとしても、牛肉を除去する必要はないことが多いです。必要以上に除去をしてしまうと、栄養の欠乏が心配になります。不安があれば、自己判断せずに医師に相談しましょう。

最後に牛ひき肉を使った離乳食レシピをご紹介します。

・牛ひき肉（赤身肉）　10g
・かぶ　30g
・だし汁　適量
・水溶き片栗粉　少量（水：片栗粉＝1：1）

① 水から茹でて細かくほぐした牛ひき肉をペースト状にする
② かぶの皮をむいて小さくきざみ、だし汁の入った小鍋に入れてやわらかくなるまで煮る
③ ②に①を加え、沸いてきたら水溶き片栗粉でとろみをつける

・牛ひき肉（赤身肉）　15g
・じゃがいも　40g
・塩　少量
・片栗粉　小さじ1
・植物油　少量

① 小鍋に豚ひき肉と水を入れてほぐしながら火を通し、水切りをする
② 皮をむき小さく切ったじゃがいもと水（小さじ1程度）を耐熱容器に入れて、ラップをかけて電子レンジ（600W）で40〜50秒加熱する
③ ①と②、塩、片栗粉をつぶしながらよく混ぜて、小判型に形を整える
④ フライパンに植物油を熱して③を入れて両面焼き、しっかりと火を通す

・牛ひき肉（赤身肉）　20g
・玉ねぎ　10g
・にんじん　10g
・トマト　50g
・スパゲティ　25g
・塩　少量

① 玉ねぎとにんじんは皮をむいてみじん切りに、トマトは湯むきして皮と種を外して細かくきざむ
② 野菜を耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ（600W）で2分ほど加熱する
③ 小鍋に②と塩、牛ひき肉を入れて、ほぐしながら火にかける
④ スパゲティを熱湯でやわらかく茹でて、1〜2cmの長さに切る
⑤ ③に④を入れて火にかけながらよく混ぜてできあがり

牛肉はたんぱく質や鉄分の供給源として積極的に取り入れたい食材の一つです。肉の繊維はかたいのでひき肉は離乳食に使いやすい食材ですね。ただ、脂肪分が多いので赤身肉の牛ひき肉を選びましょう。初めのうちはペースト状にして、慣れてきたら細かくほぐしてとろみ付けをすると食べやすくなります。牛肉は独特の風味があるので、香りで嫌がる場合は風味のある食材を組み合わせることでおいしく食べることができますよ。

（文：夏目千恵子 先生、監修：川口由美子 先生）

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