離乳食のカリフラワーはいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
カリフラワーはブロッコリーに似た野菜ですが、意外と知らないことがたくさんあるのではないでしょうか? 赤ちゃんが食べやすいかたさや大きさ、おいしく保存する方法などを知って、離乳食のレパートリーを増やしていきましょう。
カリフラワー、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:小房に分けて熱湯でやわらかく茹で、花蕾の部分をすりつぶして湯でのばす
・中期の調理:小房に分けて熱湯でやわらかく茹で、花蕾の部分を細かくきざむ
・後期の調理:小房に分けて熱湯でやわらかく茹で、1cm程度に切る
・完了期の調理:小房に分けて熱湯でやわらかく茹で、2〜3cm程度に切る
カリフラワーの栄養
病気から体を守る免疫系にも関わる大事な栄養素であるビタミンCを豊富に含んでいます。含有量は生のキャベツの約2倍で、カリフラワーに含まれるビタミンCは茹でても6割くらいは残ります。
その他にカリウム、亜鉛、葉酸なども含みます。
カリフラワーの選び方・保管のコツ
カリフラワーを上手に選んだり保存したりすることで、一層おいしく食べられます。ここでポイントをいくつかお伝えしますので、覚えておいてくださいね。
カリフラワーの選び方
キャベツと同じアブラナ科に属し、変異種として茎の先にできる乳白色の“花蕾(からい)”を食べます。つぼみを日光に当てずに育てるため白色になります。別名「花野菜」、「花キャベツ」ともいいます。
引き締まって重みがあるものを
市場への出回りは10~3月の冬期に多く、特に10~12月が旬のピークとなります。まずは全体的につぼみがかたく密集しているかを確認します。また、近くで見た時につぼみに丸みがあってひきしまり、きれいな白色をしているものは新鮮な証拠です。持った時にずっしりと重みがあるのも選ぶポイントになります。
カリフラワーの保管方法
常温では日持ちしないので、手に入れたら軸を下にして保存袋に入れ、スペースがあれば立てて冷蔵室に入れます。これで4~5日保存が可能です。
ブロッコリーのように冷凍保存できる?
やり方はブロッコリーと同じ手順です。3〜4cm程度の小房に分けてかために茹で、ざるに上げて冷まします。しっかり水けを切って保存袋に入れて平らにならし冷凍庫に入れれば約1ヶ月保存が可能です。生の状態では冷凍に向かないため必ず茹でましょう。
おいしい食べ方
炒め物、サラダ、シチュー、ポタージュ、グラタンなど淡泊な味や色みを生かして様々な素材や調理方法と組み合わせることができます。生のものはアクが強いので、下ゆでをしてから使うようにします。
カリフラワーの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期
それでは最後に、カリフラワーを使った離乳食レシピをご紹介しましょう。
<離乳中期のレシピ>カリフラワーとチーズのトマトソースがけ
材料(作りやすい分量)
・カリフラワー 10g
・裏ごしカテージチーズ 小さじ1/2
・トマト 10g
作り方
① カリフラワーは小房に分けて熱湯でやわらかくゆでて、花蕾の部分を5mm大にきざむ
② ①とカテージチーズをかるく混ぜ合わせる
③ トマトを熱湯で湯むきして種を取り除いて粗くすりつぶし、②にかける
<離乳後期のレシピ>カリフラワーのクリーム煮
材料(作りやすい分量)
・カリフラワー 10g
・鶏ひき肉 10g
・にんじん 5g
・塩 少々
<ホワイトソース>
※できあがり160~170mlで、レシピでは15ml使用
・牛乳 1と1/2カップ
・小麦粉 大さじ2
・バター 大さじ2
作り方
<ホワイトソースの作り方>
フライパンにバターを溶かし、小麦粉を加えて中火で炒める
そこへ牛乳を加え、混ぜながら中火にかけ、とろみがついたら火を止めてこし器でこしてなめらかにする
① カリフラワーは小房に分けて熱湯でやわらかく茹で、1cm大に切る
② 鶏ひき肉は熱湯に入れ、菜箸で混ぜてほぐしながら茹で、水けをきって冷ます
③ にんじんは皮をむいて水からやわらかく茹で、粗めのみじん切りにする
④ ①〜③の材料とホワイトソースを合わせ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で20秒加熱する
<離乳完了期のレシピ>カリフラワー蒸しパン
材料(作りやすい分量)※シリコンカップ型2個分
・カリフラワー 15g
・さつまいも 10g
・小麦粉 25g
・ベーキングパウダー 小さじ1/4
・砂糖 小さじ1/2
・塩 少々
・牛乳 大さじ1と2/3
作り方
① カリフラワーは小房に分けて熱湯でやわらかく茹でて、2~3cm大に切る
② さつまいもは皮を厚めにむいて水にさらし、水から茹でて1cmの角切りにする
③ 生地の材料はダマにならないようによく混ぜ合わせ、①・②を加えてさらに混ぜる
④ シリコンカップ(底の直径3.5cm×高さ3cm程度)に入れてラップをかけて電子レンジ(600W)で1個当たり40~50秒加熱する
まとめ
カリフラワーを赤ちゃんにあげるときは、やわらかく茹でて使いましょう。離乳後期(9〜11ヶ月)以降はよく茹でれば茎も使えます。
β-カロテン色素が含まれるオレンジ色や紫色などの品種や、かたく締まらない蕾を房ごとカットしてスティック状で利用する「カリフローレ」という新品種も登場しています。比較的食べやすい食材なので、楽しく、離乳食づくりに上手に活用してみてくださいね。
(文:関水芳江 先生、監修:川口由美子 先生)
※挿入画像はイメージです