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2021年02月26日 14:00 更新

離乳食の大豆はいつから?安全な調理方法とレシピ【管理栄養士監修】

今回の離乳食テーマは「大豆」。大豆を使った離乳食レシピを紹介します。また「大豆はいつからOK?」「生大豆・茹で大豆はどう下処理する?」「缶詰の大豆はOK?」など、赤ちゃんに大豆をあげる際の疑問も解決しますよ!

大豆、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

大豆の離乳食開始時期目安
中期まではペーストにして、後期以降は時期に応じた大きさにきざみましょう。

・初期の調理:茹で大豆の皮をむき、きざんで裏ごし、お湯などでのばしてペースト状に
・中期の調理:茹で大豆の皮をむき、きざんで裏ごし、お湯などでのばしてペースト状に
・後期の調理:茹で大豆の皮をむき、粗みじん切りにして調理
・完了期の調理:茹で大豆の皮をむき、きざんで調理

  ■ワンポイントアドバイス■

初めてのときはアレルギーに注意

大豆はアレルギーの心配があるので、初めてあげるときは気をつけたい食材です。大豆のアレルギーは加熱しても関係がないのですが、発酵すると弱まると言われています。

大豆の栄養素は?

栄養豊富な大豆

大豆は “畑のお肉” と言われるようにたんぱく質が豊富に含まれています。ビタミンB群、ビタミンEなども含みます。
また、鉄分の他に骨の形成に必要なカルシウムを豊富に含んでいます。大豆は鉄分やカルシウムなどミネラル成分の吸収を妨げる成分(フィチン酸)を含んでいるものの、鉄分・カルシウムは摂りにくい栄養素なので、これらが豊富な大豆は積極的にとりたいですね。

離乳食の生大豆・茹で大豆の下処理のポイント

生大豆の下処理方法

生大豆の場合は以下のような手順で下処理をしましょう。

1. 生大豆は、ひと晩、水につけて十分に吸水させます。
2. つけた水ごと鍋に入れて弱火で茹でます。
3. 泡やアクが浮いてきたらていねいにすくいましょう。
4. 食べてみてホクホクした食感ならできあがりです。

茹で大豆の調理

大豆の皮は食物繊維を含みますが、奥歯が無いと噛み切れず口に残ってしまいます。皮ははずして調理しましょう。また、形があるものに慣れてきたらみじん切りにしてとろみをつけると食べやすくなります。

  ■ワンポイントアドバイス■

大豆の離乳食、よくある疑問

離乳食に大豆を使う際の疑問についてお答えします。

どんな大豆を選べばいいの?

粒が揃ったいい大豆

乾燥大豆を選ぶときのポイントは、色がさえている、皮にハリがある、粒が揃ったものが良いでしょう。乾燥大豆は湿気を嫌い、虫が付きやすいので、使いきれない時は密閉容器に入れ冷暗所で保管をしましょう。

豆まきの大豆はいつから食べていいの?

煎り大豆は、5歳までは食べさせないようにしましょう。小さく砕いても誤飲の心配があります。特に節分の豆まきの後は乳幼児が豆を拾って口に入れてしまう可能性もあります。豆まきの大豆の後片付けは重要です。

節分で使う煎り大豆
かたい豆は赤ちゃんや幼い子供には危険!

缶やレトルトパックの大豆は使っても大丈夫?

缶やレトルトパックの大豆は、加熱済みですし、手軽で保存がきくので便利です。食塩無添加の商品が手に入らない場合は、茹でて塩抜きをしてから使いましょう。皮がついているので取り除いてから使います。

大豆の離乳食レシピ

最後に、大豆を使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。

茹で大豆

<離乳初期のレシピ>大豆のだしペースト

材料(1回量)

・茹で大豆 10g
・だし汁 適量

作り方

① 茹で大豆の皮を取り、細かくきざみ裏ごす
② ①にだし汁を入れながらのばす

大豆のペーストを食べる赤ちゃん
  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>大豆のトマト煮

材料(1回量)

・茹で大豆 20g
・玉ねぎ 10g
・トマト 20g
・だし汁 100ml
・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)

作り方

① トマトは湯むきして種を取って細かくきざむ
② 玉ねぎはやわらかく茹でてみじん切りする
③ 茹で大豆は皮をむいてみじん切りする
④ ①②③とだし汁を入れた鍋を火にかけ、水分が少なくなってきたら水溶き片栗粉でとろみをつける

大豆のトマト煮を食べる赤ちゃん
  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>大豆入りがゆ

材料(1回量)

・茹で大豆 30g
・青のり 少々
・全がゆ 90g

作り方

① 茹で大豆の皮をむいて細かくきざむ
② 全がゆに①と青のりを入れて混ぜて、電子レンジ(600W)で30秒ほど加熱する

大豆入りがゆを食べる赤ちゃん
  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

大豆は、ペーストにすれば離乳初期でも食べられます。茹で大豆はやわらかいので歯茎でつぶしやすいですが、そのままではなく必ずきざんで誤飲防止に気をつけましょう。おかゆやトマト煮など粘性のあるものと食べると誤飲のリスクが減ります。
また、鉄分・カルシウム。ビタミンB群など不足しやすい栄養素も含んでいます。レトルトパックや缶詰の茹で大豆を用いると気軽に使える食材なので、ストックしておくとたんぱく質源がない時に便利ですね。

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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