【助産師解説】新生児・赤ちゃんのしゃっくり、止めた方がいい?やってはいけない止め方

【助産師解説】新生児・赤ちゃんのしゃっくり、止めた方がいい?やってはいけない止め方

初めてママになって、毎日出会う赤ちゃんに関する発見や驚き。その中のひとつに「しゃっくり」があるようです。大人でも出ることがあるしゃっくりですが、新生児を含む赤ちゃんはびっくりするほど多く出ることがあります。今回は赤ちゃんのしゃっくりについてママ体験談と、助産師さんによる解説をお届けします


この記事の解説助産師
佐藤 裕子先生
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

新生児・赤ちゃんのしゃっくり、うちの子こんな感じ~ママ体験談~

Getty logo

まずはママたちの「うちの赤ちゃんのしゃっくり事情」について聞いてみました。

「しゃっくりで生まれてきたことを実感」

お腹の中にいるときから、ぴくっぴくっとしゃっくりが出ていました。 初めてそれを感じたときは、普段の胎動とは違う動きに不安になり、産婦人科の先生に「お腹の赤ちゃんがけいれんしているんです!!」と慌てて相談。それがしゃっくりだと教えてもらい、安心しました。

生まれた後もよくしゃっくりをするので、そのたびに「ああ、あの時お腹にいた子が、今は私に抱っこされているんだな」と感慨深くなります。

(20代、長女3ヶ月、会社員)

「おっぱい時の恒例行事」

うちの子は、おっぱいの最中や飲んだ後に「コキュッ!コキュッ!」としゃっくりをします。 旦那も慌てて食事をしてしゃっくりをすることがあるけれど、「ゲコ、ゲコ」って声で、かわいさが全然違う。

(20代、長女2歳・次女1ヶ月)

「新生児のしゃっくりにあたふた」

上の子がよくしゃっくりをしていました。

出産で退院後、里帰り先の実家へ帰ってきてすぐ、息子がしゃっくりをし始めたときは、母と一緒に慌てました。母は私を含め3人も産んだのに、「昔のこと過ぎて覚えていない」「あんたたちのときはそんなにしゃっくりしなかった気がする」と。(ばあば、しっかりしてー!)

赤ちゃんの呼吸は苦しくないのか、しゃっくりはどうやって止めるのか、あたふたしているうちに自然と止まっていました。

(30代、長男5歳・長女1歳、会社員)

助産師・佐藤先生の「赤ちゃんのしゃっくり」解説

新生児期を含め、赤ちゃんはしゃっくりをよくします。今回は「新生児・赤ちゃんのしゃっくり」について解説したいと思います。

しゃっくりって何?

しゃっくりは、医学用語では「吃逆(きつぎゃく)」といいます。
「ひっく、ひっく」という特徴的な音が口から聞こえますが、しゃっくりに影響しているのは口よりもっと体の奥、肺の下・胃袋の上あたりにある「横隔膜(おうかくまく)」という筋肉です。この横隔膜が何らかの刺激を受けたりして「けいれん」することで、しゃっくりが出るのです。

赤ちゃんのしゃっくり、多く出るのはなぜ?

新生児期を含め、赤ちゃんの臓器は大人に比べ未発達なので、刺激を受けやすいためしゃっくりも出やすいようです。
母乳やミルクを飲んだときなどにしゃっくりが出るのは、膨らんだ胃が横隔膜を刺激していることが考えられます。 
お腹の中の赤ちゃん・胎児のしゃっくりの理由について、明確にはわかっていませんが、肺呼吸の練習のためなど諸説あります。

赤ちゃんのしゃっくり、どうやって止める?

結論から言いますと、「赤ちゃんのしゃっくりは止めなくて大丈夫」です。しゃっくりをしていても、呼吸が苦しいなどはありませんので、無理に止める必要はありません。
胎児のしゃっくりを感じたママも多いかと思いますが、こちらも同様で、心配ありません。
多くの場合しばらくすると自然としゃっくりは治まりますが、以下のような方法で止まる場合もあります。

・ゲップを出す

母乳やミルクだけでなく、空気を飲み込むことでもお腹が膨れ、それがしゃっくりにつながっていることもあります。胃袋の中の空気を抜く、つまりはゲップを出してあげることで、しゃっくりが止まることもあります。

【助産師解説】新生児のゲップ、出ない…助産師が教えるゲップのコツ

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/3524

新米ママにとって、新生児期の赤ちゃんのお世話は、わからないことや迷うことが多いもの。中でも、簡単なようで意外と難しいのが「授乳後の赤ちゃんのゲップ出し」。背中のトントンが弱いのか、抱き方が悪いのか、なかなか出てくれないときは焦ります。今回は助産師さんにゲップの出し方のコツを解説いただきます。

・母乳などを飲ませる

大人がしゃっくりを止めるときに水を飲んだりするように、赤ちゃんに母乳を飲ませるとしゃっくりが止まることがあります。ミルク育児の場合は、湯冷ましを哺乳瓶に入れて飲ませてもいいでしょう。

しゃっくりが出ること自体はほとんどの場合心配ありませんが、一時的なしゃっくりだけではなく、「ぐったりして元気がない」「熱がある」「勢いよく吐く」など様子がおかしいところがあれば、医師に相談してください。

赤ちゃんのしゃっくりの止め方で避けるべき方法

「赤ちゃんをうつ伏せ寝させて、しゃっくりを止める」という方法は避けてください。赤ちゃんのうつぶせ寝には、以下のようなリスクがあります。

・SIDS(乳幼児突然死症候群)発症
・窒息


また、「無理にくしゃみを出させる」「水を飲ませる」など、大人に通用するしゃっくりを止める方法を、そのまま赤ちゃんに当てはめるのはやめましょう。

まとめ

お腹の中にいるときからしゃっくりをしている赤ちゃん、生まれてからもしばらくは頻繁にしゃっくりをするものです。その多くが心配ないもので、無理に止める必要はありません。特に、「うつぶせ寝」や「大人と同じ方法」でしゃっくりを止めることはやめましょう。ゲップをさせたり、母乳などを飲ませたりするとしゃっくりが止まる場合もありますので、気になるママは試してみてください。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

関連する投稿


おやつで噛む練習「食べられる歯がため」4種が登場、お出かけにも便利に

おやつで噛む練習「食べられる歯がため」4種が登場、お出かけにも便利に

「エジソンママ」から、歯がため感覚でかじることができて持ちやすいスティック状の焼き菓子「食べられる歯がため」の4つの味が、4月上旬に発売されます。


【新型コロナウイルス】妊活・妊娠・授乳中の女性はどう過ごしている?

【新型コロナウイルス】妊活・妊娠・授乳中の女性はどう過ごしている?

ゲンナイ製薬は、「コロナウイルスで自重していること」について、妊活中・妊娠中・授乳中の女性を対象に意識調査を実施しました。


北海道のワイナリーが作った“天然素材のクレヨン”、SDGsを目指した取り組みへ

北海道のワイナリーが作った“天然素材のクレヨン”、SDGsを目指した取り組みへ

北海道・仁木町で運営する複合型ワイナリー「NIKI Hills ワイナリー」は、北海道の廃棄農作物を使った「NIKI Hills natural crayon」を開発、販売開始しています。


ストッケ、春の新作コレクションがオシャレ! 押さえておきたい5アイテム

ストッケ、春の新作コレクションがオシャレ! 押さえておきたい5アイテム

ベビー用品ブランド「ストッケ」の子ども用ハイチェア「トリップ トラップ」から、春の新作コレクションが、4月22日より順次発売されます。


 かわいくて写真映えも抜群! 赤ちゃんが夢中になる“スイカ型の歯がため”が登場

かわいくて写真映えも抜群! 赤ちゃんが夢中になる“スイカ型の歯がため”が登場

ベビー用品ブランド「エジソンママ」は、立体的なスイカの歯がためで写真映えを狙える「ころりんBabyスイカ」を3月中旬に発売しました。


最新の投稿


かさばる診察券や医療証もスッキリ! 100均グッズを使った収納術

かさばる診察券や医療証もスッキリ! 100均グッズを使った収納術

病院に行くときに持参することの多い医療証や診察券。みなさんはどのように収納されていますか? 今回は、いざ使うときにさっと取り出せる100均グッズを、実際に使ってみた感想とともにレポートしてみたいと思います。


シャキシャキ感がおいしい! 水菜のおすすめの食べ方とレシピ

シャキシャキ感がおいしい! 水菜のおすすめの食べ方とレシピ

寒い冬から春にかけて旬を迎える水菜。そのままサラダにしたり、鍋に入れたりもできる便利野菜です。シャキシャキした食感と瑞々しさが特徴の水菜の、いろいろな食べ方やレシピを紹介します。


【医師監修】新生児のミルクの飲みすぎにはどう対処する?欲しがり続ける原因と上手な対応

【医師監修】新生児のミルクの飲みすぎにはどう対処する?欲しがり続ける原因と上手な対応

新生児のうちは、十分にミルクを飲ませたはずなのに、あげてみたらどんどん飲んでしまうことがあります。ミルクの飲みすぎではないかと気になったり、何度も泣いてほしがっているように見えたらどうすればいいか、紹介します。


【医師監修】つたい歩きはいつから?早すぎるとO脚になるって本当?

【医師監修】つたい歩きはいつから?早すぎるとO脚になるって本当?

つたい歩きをなかなか始めなかったり、逆に早くからつたい歩きを始める姿を見て、心配するお母さんお父さんもいることと思います。今回はつたい歩きを始める一般的な時期や、O脚との関係などについてお話します。


【医師監修】低出生体重児はどうしてなるの?原因と発達・発育の特徴、育児の注意点とQ&A

【医師監修】低出生体重児はどうしてなるの?原因と発達・発育の特徴、育児の注意点とQ&A

赤ちゃんが元気に生まれてきてくれても、体が小さめだと気になることが多いかもしれませんね。特に低出生体重児の場合は、育て方や今後の成長などに不安を感じることもあると思います。そこで今回は、「低出生体重児」とはどのようなものか、その原因や成長のしかた、育てるうえで気を付けたいことなどについて説明します。