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2023年11月02日 07:11 更新

5児の父 エハラマサヒロさん「七五三のお参りの際、境内で砂利遊びが始まってしまい…」七五三の思い出と、エハラ家流・子育て論を語る

5人のお子さんとの賑やかで飾らない日常を映す、エハラマサヒロさんの公式YouTubeチャンネル『エハラ家チャンネル』が、スタジオアリスとコラボ! 今回は特別に動画撮影の現場にお邪魔し、エハラ家の七五三エピソードや、エハラ家の子育て論についてうかがいました。

初めての七五三は、境内で1時間砂利遊び!?

ーーYouTube動画の撮影、とても楽しそうでしたね! エハラさんも和装がとてもお似合いです。

エハラマサヒロ(以下、エハラ) 最初は2歳の杜羽(とわ)がグズるかなと思ったんですけど、すごく楽しんで撮影していましたね。

ーー現在お子さんが5人いて、上から13歳・長女の美羽(みう)ちゃん、11歳・次女の風羽(ふう)ちゃん、8歳・三女の音羽(おとは)ちゃん、4歳・長男の羽汰(うた)くん、そして2歳・次男の杜羽(とわ)くんで、七五三は何度も経験済みかと思います。思い出に残っていることはありますか?

エハラ 長女の美羽が明治神宮で3歳の七五三をしたときのことです。神社って、境内に砂利がいっぱい敷いてあるじゃないですか。そこで、美羽が歩いているときに砂利で遊びだして、本殿に着くのに1時間以上かかったことですかね(笑)。

エハラマサヒロさん

ーー子どもは石が好きですよね(笑)。

エハラ もうずーーっと石触ってるから。「いや、行くよー」と言っても、ずーっと石を触っていたんですよね。

ーー大人は辛抱強く待っていたんですか?

エハラ はい(笑)。知り合いの写真家の方に撮影を頼んでいたんですが、ずっと砂利を触っている写真だけ。でもそれも、今となってはいい思い出ですね。

ーーそのときの写真を美羽ちゃんに見せたりしますか?

エハラ そうですね。本人は覚えていませんが、やっぱり七五三はどんな瞬間もものすごい思い出になるし、特に写真は記念になるので、撮っておいたほうがいいですよね。

1人目の子どもだと、七五三のときって、ちょうどいろいろな大変な時期を乗り越えて、ようやくでっかい記念撮影ができる日だと思うんですよ。で、いつもとは違う服を着て、すごく大事なときだと思って。そういう記念日を大事にしたいと思っています。

ーーそうですよね。美羽ちゃん以外にもハプニングはありましたか?

エハラ 三女の羽汰は七五三の衣装をレンタルして撮影しようと思ったんですが、なぜかわからないけどレンタル衣装の店内になかなか入らなくて。お店のドアの前に敷いてあるマットの上からずっと動かなかったんですよ(笑)。お店の前まで行ったのに、そこでトミカで遊びだして。あと数メートルで着替えられるのに!

ーー原因は?

エハラ わからないんですよ(笑)。撮影の時間も決まっているし、僕は横でイライラしていたんですけど、妻がずーっと羽汰に付き合って、20分くらい。それて説得してお店に入ってきてくれました。

ーーママ、すごい!

エハラ ガーッと連れていかずに、納得するまでずっと羽汰に付いていてくれて。すごいですよね。『北風と太陽』みたいですよね。僕は「とりあえず着替えさせたら大丈夫やろ!」みたいな感じでいたら、「いや、そんなことはやらない方がいい」と。ずっと寄り添って遊んでいました。

ーーもし無理やり連れていっていたら……。

エハラ そうそう、無理やり写真を撮っていたら、いい思い出にならなかったかもしれないし、いい顔も撮れなかっただろうし。だから僕は、妻から学ぶことがめちゃくちゃ多いです。

大変な時期を過ぎると、あとはプラスに転じるだけ

ーー5人のお子さんを育てていますが、楽しさ、大変さ、それぞれどんなことがありますか?

エハラ マックスで大変だったのは、上から5歳、3歳、1歳の未就学児3人のときですね。毎日ギャーギャーギャーギャー、大変でした。

1人目はなにもわからない状態で、2人目もあたふたしちゃって。泣きの連鎖があるんで、ひとり寝かしつけていたらもうひとりが泣いて連鎖して起きる、とか。これがキツかったですね。

長女の美羽が小学校に入ってからはちょっと手がかからなくなったり、お手伝いをしてもらえるようになって、すごく楽になりました。

エハラマサヒロさん

よく「5人ってすごいですよね。ひとりでも大変なのに」と言われますが、逆に5人いるから楽なんですよ。むしろ「子どもがいること」って、育てていったらどんどんプラスが増えていくことだと思うんです。将来家族が増えるだろうことを想像すると楽しいし、孤独にならないし。

だから、マイナスの時期が0歳から5、6歳までにギュッと集まっていて、そのあとはずーっとプラスに転じる、みたいなイメージですね、子育てって。

ーー大変さは、その時期に凝縮されていると。

エハラ そう。しんどいし、自分の時間もない、自分のものを汚される、イライラする……という思いが最初にギュッときて、そこから6歳、7歳になっていくとしんどさがどんどんどんどん減っていくし、かわいくなっていくし、戦力にもなってくれる。どんどんプラスが増えていくんです。

ーー今、長女の美羽ちゃんは13歳ですよね。

エハラ 美羽は本当にいろんなことをやってくれるんですよね。仕事のことを手伝ってくれて、それが本人の学びにもつながることもあるし。だから全然手がかからないどころか、逆に僕が若者の文化を教えてもらうこともある(笑)。ほんっとうにありがたいことしかないんですよ。子育てっておもしろいですよね。

ーー育児の醍醐味ですよね。未就学児3人の時期のドタバタぶりが伝わりましたが、その時期、夫婦でしっかり会話をする時間は作っていましたか?

エハラ お互いにコミュニケーションを大事にしようと意識していました。パートナーを第一にしよう、よく会話をしよう、と。ちょっとでもほころびが出そうになったら、放っておかずにとりあえず解決するようにして。虫歯のように、一個にちょっとほころびがあると、放っておいたらとんでもないところまでいってしまうような、「未然に防いでおいたらよかったな」みたいなことがあるわけですよね。だからお互いに「ありがとう」「ごめんなさい」を大事にしています。

それに、どんなに忙しくても、今はLINEなどの繋がれるツールがいろいろとあるから、それはもうめちゃくちゃするようにしていました。

子どもに言う「ありがとう」「ごめんなさい」は、大人の倍の力を込めて

エハラ あとは、「毎週日曜日のこの時間は、10分でも話せる時間を作ろう」とか。

ーーそういうルールがあったんですか?

エハラ ルールというわけではなかったんですが……。僕は家でもちょっとおかしいくらいしゃべるんですよ。だいたいは遅く帰ってきて、妻が家事をしている隣についてまわって、ドラクエのパーティで歩くときみたいな状態で喋っていました(笑)。その間、もちろん家事を手伝いましたが、逆に足手まといになることもあるんですよね。

ーー妻と夫で、やり方が違うことがありますもんね。

エハラ そう。洗濯物の畳み方が違って、妻が畳み直しするはめになったりとか、あるじゃないですか。だから邪魔はしないようにしていました。

ーーママは家事をしながら話を聞いてくれるんですね。マルチタスク!

エハラ たとえるなら、学校から帰ってきた息子が「今日さ、学校でこんなことあってさ!」みたいな、アレですアレ。だから妻はずっと言っていましたね、僕が長男だって(笑)。

エハラマサヒロさん

ーー(笑)。円満の秘訣は、やっぱりコミュニケーションですか?

エハラ そうですね。「お礼と謝罪は自分からする」は鉄則です。

ーー最近の「ありがとう」「ごめんなさい」はどんなことでしたか?

エハラ 「ありがとう」はほぼ毎日ずっと言っています。なにかにつけて。今日も言った気がするな。

20代のときなどの若いころは、自分が間違っていても「俺からは謝らん」みたいな、意地の張り合いのようなものがありましたが、今はいとも簡単に謝ります(笑)。意地って、一番ジャマですよね。夫婦関係がこじれる原因だと思います。

それは子どもに対しても同じで、自分が悪いと思っても、ほったらかしにする人もいますよね。そうすると、子どもと心の距離ができてしまうことって絶対にあると思うんです。だから僕は子どもにも、悪いと思ったら「ごめん、パパが悪い」と、倍くらいの力で謝っています。子どもは親から「ごめんごめん」と適当に謝られても、文句が言えない立場だからこそ、よりちゃんと謝らないとですよね。

ーーたしかに、子どもはそういうことを敏感に感じ取ると思います。とても大事な心がけですよね! 最後に、エハラ家の子育てのモットーを教えてください。

エハラ そんな格言みたいなものはないですが、「同じ目線でしゃべる」ですね。4歳には4歳の、6歳には6歳の自分になって、「遊んであげる」ではなく「一緒に遊ぼう!」というテンションで接しています。

たとえば繊細な悩みがあるとき、友だちには言えるけど親には言えないということが自分にもたくさんありました。そこで僕が同じ年の一番の友だちになれたら、親であっても言えると思うんですよね。悩み事があるときに、真っ先に相談される友だちでありたい、それを目標にしています。

エハラマサヒロさん/芸人

エハラマサヒロさん

2009年に『R-1ぐらんぷり』決勝初進出にして準優勝を果たしたことをきっかけに、さまざまなネタ番組に出演。歌やモノマネを武器に各メディアで活躍中。5児の父。

Instagram:eharamasahiro
X(旧Twitter):@eharamasahiro
You Tube:エハラ家チャンネル

(取材:マイナビ子育て編集部 文:有山千春 撮影:梅沢香織)

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