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2023年10月04日 16:01 更新

49歳で突然の大量出血、15日周期で生理がきて……【更年期体験談 Part1】

まだ先のことだと思っていた更年期。でも40代になって少しずつ体の不調に気づき……。49歳のときに更年期を自覚した女性の体験談をお届けします。

「私って更年期世代?」

(※画像はイメージです)
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思い返せば、いざそのときが近づくまで私は「更年期」について恐ろしいほど無知でした。すでに更年期世代に突入していてもなお、完全に他人事として捉えていたのです。

たとえば、こんなことがありました。ライティングの仕事をしている私は46歳のとき、あるクライアントから更年期世代の女性をターゲットにした商品のコピーを書く仕事をいただきました。

初回の打ち合わせで「年齢的に、更年期世代の女性の気持ちがよくおわかりかと思って」と依頼理由を説明されたのですが……。笑顔で頷きながらも私は「え、私が? 更年期ってもっと先じゃないの?」と、内心はびっくり。なんとなく、更年期に当てはまるのは50代ぐらいから? と思い込んでいたんですね。

そこから「更年期とは?」と調べ、ようやく「私は更年期世代なんだ!」と納得。実は日本人の平均閉経年齢は50.5歳で、その前後5年、つまりおおよそ45歳から55歳ごろが更年期ということになるのです。

その後に、WEBメディアで更年期世代の女性にインタビューする連載をスタートさせました。この連載を執筆中、もっとも強く感じたのは「更年期の症状は人それぞれ。決して十把一絡げにしてはいけない」ということ。その話は次回以降に書くとして、まずは49歳になった私を襲った不調についてお話をさせてもらってもいいでしょうか。

生理周期の乱れと大量出血、49歳のリアル更年期症状

(※画像はイメージです)
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46歳では「更年期とはなんぞや?」状態だった私も、49歳で「これはもしや更年期世代特有の?」と思われる症状に悩まされることになりました。生理周期の乱れと大量出血です。

もともと、生理は私にとって「とにかく辛いだけ」の存在。出血量も多く、お腹も必ず痛くなる。初日と2日目は鎮痛剤なしでは、とてもじゃないけれど仕事をこなせない。ほぼ28日周期で、期間は1週間と安定していたのだけが唯一の救い。ところがそんなたったひとつの救いさえも、49歳頃から乱れ始めたんです。

短いときは15日周期で生理がきました。出血量もこれまでとは比べ物にならないほどすさまじく、2日目と3日目は常に「血と私の戦いの日々が始まった」と思いながら過ごしていたものです。

タンポンのスーパーサイズに、特に多い日用ナプキンを併用。1時間以上続きそうな仕事の打ち合わせがあるときには、その組み合わせではまだ「漏れ」が心配なので、夜用の超分厚いナプキンを仕込んで備えるのが常でした。生理が始まると、常にバッグは生理用品でぱんぱん状態。

そのうち、これまでは1週間程度で終わっていた生理が、ダラダラと長引くように。2週間ほどダラダラ生理が続いていた頃、歩いていると「ふわっ」と体が浮くような感覚があることに気がついたんです。

「貧血?」

もともと、健康診断などでの血液検査の貧血の度合いを示す数値は、常に引っかかるギリギリのライン。数値が基準値を下回り、医師の指導で薬を飲んでいたことも。放置してはいけないだろうことはわかりました。「とりあえず出血をいったん止めてもらおう」と近所の婦人科のクリニックを受診したのです。

49歳で初めて女性ホルモンの値をチェック、提案された治療は……

(※画像はイメージです)
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クリニックでは、49歳にして、生まれて初めて自分の女性ホルモンの数値を測定することに。

更年期の代表的な症状として「ホットフラッシュ」や「気分の落ち込み」「関節の痛み」「指の痛み」「イライラ」などがよくあげられますが、自分にはなかったため、「女性ホルモン、まだたっぷりだろうな」なんて、たかをくくっていたのですが……体は年齢相応でした。

血液検査の結果は、すでに閉経後と同じような状態。むろん、生理前など時期により数値の変化はあるのですが、当時の私の年齢から考えても閉経していてもなんらおかしくはない話です。

その後、子宮の超音波検査を行い、子宮内膜症であることもわかりました。医師からは「女性ホルモンの分泌が止まる薬を注射して、生理を止めて閉経状態にしましょう(偽閉経療法)」と提案され、注射を打ちました。

その薬によって更年期の症状が出る人が多いことも説明され、症状が出た場合はこうしましょう、という心構えを書いた紙ももらいました。おぼろげにしか覚えていませんがそこには「上手に気分転換しましょう」「楽しいことを見つけましょう」的なアドバイスが書かれていたように思います。

よく「生理がこなくなると女でなくなるような気がして悲しい」とおっしゃる女性もいますが、私にとっては辛い生理がなくなるのは万々歳。生理がなくなったとて、性別が変わるわけでもないですしね、という考えです。

しかし、早く生理とサヨナラしたいとはいえ、それでも無理に薬を使って止め、しかもそれによって体調が悪くなることがある……って正解なの? 心になにかが引っかかったまま、帰宅。その夜と翌日、薬との相性が悪かったのか、ひどい倦怠感に悩まされました。

仕事もままならないほどの辛さ。しかも注射は1本9,000円(当時)。それを1ヶ月に1本、半年打ち続けなければなりません。注射後の体調不良とは別に、更年期症状もやってくる可能性があるという。果たしてこの治療を続けていいのか……。頭の中を迷いが駆け巡りました。

よく考えた結果、「たかが更年期の悩みぐらい」と片付けてしまわないで、ほかの病院でセカンドオピニオンをきいてみてもいいんじゃないだろうか。その結論に達したのです。

(※本記事は個人の体験談です。あくまでも個人の例であり、症状や治療法についてはすべての人にあてはまるものではないことをご理解ください。)

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