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2023年11月22日 07:07 更新

嫌な親の元で育った子どもの恋愛・結婚面はどうなりやすい?『娘が理解できません』#5

大人になった娘が理解できない……と悩む母親に、長年親子関係の問題に取り組んできた著者が豊富なカウンセリング体験や自身の体験を元に、母娘関係の問題をやさしく紐解きます! 書籍『娘が理解できません』(岩井俊憲 著/小学館クリエイティブ)では、今、子育て真っ最中のママにも将来良好な母娘関係を築くために役立つヒントが満載です!

今回は「四章 嫌な親のもとで育った子どもはどうなるの?」より一部をお届けします。

独善的な親の子は恋愛・結婚面でどうなりやすい?

娘が理解できません イメージ
※画像はイメージです

■人を深く信じられなくなっていることもある

独善的な親のもとで育つと、子どもには次のような特徴がみられます。
 
・年頃になっても人を好きになりにくい
・異性に興味を持ちにくい
・相手に依存しやすい
・相手にDVをさせてしまう振る舞いをしがち(または自分がDVをする)
・悪い男性、いわゆるダメ男を選びがち
・婚期に関心がない、または婚期が早いことが多い
・結婚しても子どもを授かりたいと思わないことが多い
 
年頃になっても人を好きになりにくい反面、一度好きになると、相手に過剰に依存する場合もあります。

また、親を恨んでいる人は、人を信じることを拒否する傾向があるので、恋愛・結婚面以外の人付き合いにも、影響が出てしまうことも少なくありません。

ダメ男を選んでしまうことがある

■自己評価が低く、ダメ男と付き合ってしまう
 
悪い男性を選びたくなるのも、健全な男性が相手では自分らしくなくなってしまうという心理が働いています。ここには、
「どうせ、わたしはこんな人間だから、このレベルに合った男がふさわしい」
という考えが働いています。また、ダメ男にのめり込んでしまう心理もあり、共依存関係のひとつといえます。
「わたしが支えないと…」
という思いから、まわりが強くとめても貢ぎ続けてしまうのです。

母と娘のQ&A

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Q いままでは言うことを素直に聞く子だったのに、いまは反発してきます。娘の夫が悪い影響を与えているのではないかと気になって仕方ありません…
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※画像はイメージです

A 生命や財産に大きな影響がなければ、健全ないい影響であることも多いでしょう

遅れてきた反抗期は、あっていいものです。

いままでは素直すぎて何でも言うことを聞く子だったから、こんなふうに感じてしまうのでしょう。親から見ると悪影響に感じることも、実際は、娘の夫による健全な影響であることも多いのです。

「あの人のせいで変わってしまった。あの人と結婚したから悪くなった…」
「誰かが入れ知恵をしたんだ!」
…このように言われて相談に来る母親は、意外と多いものです。

おそらく、子どもをとられたくないという嫉妬心が関係しているのでしょう。

でも、子どもが反発をするのは、ようやく自立期を迎えたからです。

精神的、経済的な自立が、本当の意味で始まったのですから、本来は赤飯を炊くほどいいことなのです。

書籍『娘が理解できません』について

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「なぜか娘が離れていく」と悩むあなたへ
「なぜか娘から距離を置かれている」
「何を言っても反発され、どうしたらいいかわからない」
「娘のためによかれと思ってやっているのに」

新聞や雑誌の人生相談には、大人になった娘との関係に悩む母親の投稿がたくさん寄せられています。子育て後の母娘関係がうまくいかないケースは多く、娘目線の書籍は近年たくさん出版されています。

本書は、「大人になった娘が理解できない」と困っている母親に向けた本です。

著者はアドラー心理学の第一人者として、長年親子関係の問題に取り組んできました。アドラー心理学は「未来志向の心理学」といわれ、過去の原因追及やダメ出しをせず、現状を改善するための思考を重視します。著者は、読者が自分なりに精一杯がんばって子育てをしてきたことに共感を示しながら、豊富なカウンセリング体験や自身の体験をもとに、母娘関係の問題をやさしく紐解いていきます。

母親との距離感や関係性に悩んでいる。自分も娘に対して同じようになってしまわないか?と不安を感じている子育て真っ最中のママにも、役立つヒントが満載の1冊です!

岩井 俊憲先生のプロフィール

1947年、栃木県に生まれる。早稲田大学卒業。1985年、有限会社 ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。
中小企業診断士、上級教育カウンセラー、アドラー心理学カウンセリング指導者。
ヒューマン・ギルドでカウンセリング、カウンセラー養成や公開講座を行うほか、企業・自治体・教育委員会・学校から招かれ、カウンセリング・マインド研修、勇気づけ研修、リーダーシップ研修や講演を行っている。
「勇気の伝道師」をライフワークとしている。

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