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2023年11月21日 11:05 更新

母親の独善的な影響を一番受けやすいのは長女という傾向が。『娘が理解できません』#4

大人になった娘が理解できない……と悩む母親に、長年親子関係の問題に取り組んできた著者が豊富なカウンセリング体験や自身の体験を元に、母娘関係の問題をやさしく紐解きます! 書籍『娘が理解できません』(岩井俊憲 著/小学館クリエイティブ)では、今、子育て真っ最中のママにも将来良好な母娘関係を築くために役立つヒントが満載です!

今回は「三章 こじれた母娘の心理」より一部をお届けします。

母親の執着は長女に向かいやすい

※画像はイメージです

■長女が一番影響を受ける

子どもが複数人いる場合、親は全員に対して独善的で過干渉な関わり方になると思いますか? それとも、誰かひとりに集中すると思いますか?

おもしろいことに、支配的・独善的な母親であっても、きょうだい全員が対象になるというわけではありません。圧倒的に長女に対してが多いのです。
 
お姉ちゃんは要領よくかわして、下の妹がひどい扱いを受けていたというケースもありますが、これは例外です。

母親が長女に依存している確率は、圧倒的に高いのです。

親は第一子に手をかけます。責任感を抱くと同時に、不慣れでもあります。

ですから、第一子に対して、どうしても神経質になってしまうものなのです。

■親のターゲットになりやすい子どもの特徴
 
従順であったり、ある意味依存的であったり、第一子にあたる子ほど、親の独善的な影響を受けやすい傾向があります。

健全なお姉ちゃんであれば、弟妹の世話をするという方向に向かいます。

人に貢献するトレーニングをすると、人生もとても豊かになるでしょう。

ところが、ここで貢献するトレーニングをしなかった場合は、親の独善的な影響を引き継いでしまうことになるかもしれません。
 
周囲の影響はあったとしても、最終的に自己決定をしているのは自分だということです。

母と娘のQ&A

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Q 孫も生まれて大変だろうから、孫の面倒をみてあげたいのに、娘からなかなか連絡が返ってきません…
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※画像はイメージです

A 過保護、過干渉になっていないか見直してみましょう

もしかすると、娘から「ありがとう」と言ってもらいたいという欲があるのかもしれませんね。娘に対して負の思いがわいてきたら、
「子どもなりに一生懸命やっているのだろうな」
と思うといい
でしょう。手伝いもお礼も、強要するものではないのです。

子どもから感謝されていないと感じるときほど、自分が過保護・過干渉すぎていないかどうかも見直しましょう。

書籍『娘が理解できません』について

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「なぜか娘が離れていく」と悩むあなたへ
「なぜか娘から距離を置かれている」
「何を言っても反発され、どうしたらいいかわからない」
「娘のためによかれと思ってやっているのに」

新聞や雑誌の人生相談には、大人になった娘との関係に悩む母親の投稿がたくさん寄せられています。子育て後の母娘関係がうまくいかないケースは多く、娘目線の書籍は近年たくさん出版されています。

本書は、「大人になった娘が理解できない」と困っている母親に向けた本です。

著者はアドラー心理学の第一人者として、長年親子関係の問題に取り組んできました。アドラー心理学は「未来志向の心理学」といわれ、過去の原因追及やダメ出しをせず、現状を改善するための思考を重視します。著者は、読者が自分なりに精一杯がんばって子育てをしてきたことに共感を示しながら、豊富なカウンセリング体験や自身の体験をもとに、母娘関係の問題をやさしく紐解いていきます。

母親との距離感や関係性に悩んでいる。自分も娘に対して同じようになってしまわないか?と不安を感じている子育て真っ最中のママにも、役立つヒントが満載の1冊です!

岩井 俊憲先生のプロフィール

1947年、栃木県に生まれる。早稲田大学卒業。1985年、有限会社 ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。
中小企業診断士、上級教育カウンセラー、アドラー心理学カウンセリング指導者。
ヒューマン・ギルドでカウンセリング、カウンセラー養成や公開講座を行うほか、企業・自治体・教育委員会・学校から招かれ、カウンセリング・マインド研修、勇気づけ研修、リーダーシップ研修や講演を行っている。
「勇気の伝道師」をライフワークとしている。

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