おでかけ・行事 おでかけ・行事
2018年09月27日 17:11 更新

お泊り保育が不安!必要な準備と知っておきたい10倍活用術

「お泊り保育」といえば、運動会や発表会に並ぶ幼稚園や保育園の一大イベント。でも、ママも子供も初めての体験だけに、いろいろ心配になることも多いはず。そこで今回は、不安でいっぱいのママに向けてお泊まり保育のお役立ち情報をご紹介します。

お泊り保育の不安を解消!

Lazy dummy

ママやパパと離れての外泊。「これまで家族と離れて過ごしたことなかったのに大丈夫?」と心配ですよね。でも、そもそもお泊まり保育はどのような目的に、どのようなことを行うのでしょうか? お泊り保育の目的や内容についてまとめました。

お泊り保育はどうしてやるの?

お泊り保育は、幼稚園・保育園の園児がいつも一緒に暮らす家族と離れて、園や他の施設に外泊する行事です。一般的には翌年に小学校への入園を控えた年長が行うことが多いようです。目的・ねらいは、幼稚園・保育園によって異なりますが、「家族と離れて過ごすことで、自立心を育む」「一晩、お友達と共同生活することで、協調性や仲間意識を育てる」「規則正しい生活を送る」といったものが一般的です。小学校入学を前に、規則正しい生活習慣や自立心、協調性をはぐくむことを意識しているのかもしれません。

お泊り保育を通して得られる効果としては、どんなものがあるでしょうか。まず、いつも何かと手助けしてくれる家族と離れて過ごすことで、自立心が養われます。ママの手を借りずに自分の力だけで何かを成し遂げたときは、自信が身に付くでしょう。

また、長時間、決められたスケジュールの中、クラスのお友達や先生と過ごすうちに、協調性も深めることもできます。そのほか、我慢強さ、助け合いの大切さ、いつも見守ってくれるママやパパなど家族への感謝の気持ちも芽生えてくるかもしれません。

デメリットとしては、園と離れた施設で行う場合、子供が急病になったとき、すぐに駆け付けることができないことが挙げられます。持病を持っている子供の場合、体調管理も心配ですね。また、持ち物などの事前準備も大変ですし、園以外の施設で行うときは、宿泊費用の負担もあります。

親子ともども不安も多く、準備も大変なお泊り保育。でも負担は大きいものの、その分子供が成長できる大きなチャンスでもあります。デメリットを把握しつつも、子供がひと周り大きく成長する機会だと、笑顔で送り出してあげてくださいね。

お泊り保育ってどんなことをやるの?

お泊り保育の内容は、それぞれの園によって異なりますが、一般的にお友達と協力し合い、楽しみながら学びを得られるものになっているようです。ここでは、園に1泊する一例を挙げてみましょう。

■1日目スケジュール一例

<昼間 ゲーム>
初めてのお泊りに子供たちは緊張しています。班やグループに分かれてゲームなどを楽しみ、徐々に緊張をほぐしていきます。

<買い物体験>
夕食は園で用意されるケースもありますが、先生やお友達と一緒にカレーライスなど簡単な料理を作るところもあります。園の近くにあるスーパーなどに行き、夕食づくりに必要な材料を購入します。お金の支払い方、協力して必要な材料を見つける力、お店の人と会話することにより、コミュニケーション力などが養えます。

<夕食の準備>
先生たちの協力を得ながら、子供たちは夕食づくりに挑戦。包丁で材料を切り、火を使って調理をします。「包丁や火を使うので心配」というママもいますが、包丁は幼児用の安全性が高いものを使用したり、柔らかく切りやすい食材を担当させたり、1つの班に複数の先生が補助で付くなど、ケガやトラブルを防ぐ対策が取られるので安心です。どうしても心配な場合は、事前に先生に相談してもいいでしょう。

<夕食>
就寝まで、さまざまなレクリエーションも用意されているので、夕食は比較的早い時間に食べることが多いようです。夕食に苦手な材料があったとしても、自分たちが作った食べ物であるからと好き嫌いなく完食する子供も多くみられます。

<夜のレクリエーション>
夕食後に行われるレクリエーションで代表的なものは、肝試しや花火など。肝試しといっても、夜の園舎や園庭を探検するというもので、昼の明るい園舎しかしらない子供の目には新鮮に映るようです。薄暗い中を歩いてもケガをしないよう、事前に先生方が移動経路を整備してくれたり、当日は足元を照らしてくれたりするので安心です。怖い場合は先生と一緒に移動したり、電気をつけるなど、子供たちが必要以上の恐怖を感じない配慮がされることがほとんどです。

<就寝>
お風呂は園の近隣にある銭湯などを利用することが多いようです。クラスのお友達と一緒に広い湯船に浸かり、楽しくお風呂に入るというのは貴重な経験ですね。銭湯ではなく、園にあるシャワーを使用したり、濡れたタオルで体を拭く場合もあります。
着換えと歯磨き、トイレを済ませたら就寝です。自分たちで布団を敷き、20時頃くらいには就寝できるようにします。しかし実際は興奮と緊張で、なかなか寝付けない子供たちの方が多いようです。

おねしょが心配な場合は夜中に先生がトイレに起こしてくれます。不安で泣いてしまう子、ホームシックになってしまう子もいますが、先生がきちんと対応してくれますよ。

■2日目スケジュール一例

<起床・朝食>
布団をたたみ、着換えたら体操などをして体を目覚めさせます。朝食はパンやおにぎりを園が用意することが多いようです。朝食が終わったら、クラス全員で楽しむゲームをしたり、1晩泊った教室やホールの掃除をします。お泊り保育に対する子供たちの疲れも考慮し、2日目は比較的早い時間に解散します。

お泊り保育の一般的な例を説明しましたが、これはあくまでも一例に過ぎません。具体的な内容については、通っている(通おうとしている)園に確認してみましょう。

お泊り保育、10倍活用術紹介!

Lazy dummy

お泊り保育が身近に迫ると、ママも準備に大変ですね。用意しておいた方が良い持ち物や、あらかじめ知っておくべき事などをまとめました。

心の準備

年長に多いお泊り保育ですが、中には年少でお泊り保育を行うこともあります。多くはトイレトレーニングは終わっている時期ですが、まだトレーニングの最中の場合、その旨、園に伝えておきましょう。特に心配な就寝時などは、他の子供に気づかれないように、オムツをはかせてもらうこともできます。お泊り保育をいい機会ととらえ、子供に「オムツではなくパンツで寝てみようか」と話し合ってみてもいいですね。

お風呂に入る場合は、湯船にタオルを入れないことや、洗い場を走らないことなど一般的なマナーを教えておくようにしましょう。体はもちろん、髪の毛を上手に洗えるように、練習しておくと安心です。一度、事前に親子でお風呂屋さんに行き、練習するのもいいですね。

また、食前・食後・寝る前・起床時のあいさつなども、きちんとできるようにしておきましょう。園によっては、お風呂やさんやスーパーなどに行く場合もあります。「上手にあいさつできるね」と言われることは、大きな自信につながります。

マナーやトイレのしつけを身に着けることは大切ですが、「お泊り保育までに何とかしなければ」とママが焦らないようにすることも大切です。子供がプレッシャーを感じてしまうと、お泊り保育に対してネガティブな印象を持ってしまうことも。「楽しいお泊り保育を、もっと楽しくするために練習しておこうか」といった声かけで、楽しく取り組みたいですね。

お泊り保育の持ち物

用意する持ち物は幼稚園・保育園によって異なりますが一般的には、着換え、パジャマ、下着、洗面用具、タオル、タオルケット(就寝用。薄い掛け布団などと指定される場合もあり)、エプロン、ビニール袋、常備薬(必要な場合)、健康調査用紙(園から配布されたもの)、お泊り保育のしおり(園からの配布物)などです。水遊びをする園は水着セットが必要になるかもしれません。また、中にはお泊り保育中に子供に渡す「親からの手紙」が必要な場合もあります。

園から持ち物についてのおたよりが配布されたら、早めに用意するようにしましょう。

持ち物を入れる入れ物も園によって指定されます。「大き目のリュックやバッグ」などと指定された場合、どれくらいの大きさのものがいいのか迷うところですね。小さな子供一人が背負うことができ、2日分の荷物が入るサイズのものを事前に確認しておきましょう。

お泊り保育から帰ってきたら

お泊り保育から帰宅。これまでしたことがなかった経験に興奮して騒いだり、反対にママに会えた喜びで甘えてくるかもしれません。でもこの帰ってきたときが絶好の親子のコミュニケーションと子供が伸びるチャンス。お泊り保育の感想やどんなことをしたのか子供から話を聞き、「布団のたたみ方が上手になったね」「園で作ったカレーの作り方、教えてね」など、子供の頑張りを認め、ほめるようにしましょう。

2日間の集団生活をする中で、子供は先生やお友達の新たな魅力を発見したり、新しいお友達とのつながりが芽生えているかもしれません。子供から、活動中に「先生が〇〇をしてくれた」「〇〇ちゃんが手伝ってくれた」といった話を聞いたら、その感謝の気持ちを先生やお友達に伝えるといいですね。園であれば電話でもいいですが、お手紙で伝えてもいいでしょう。

緊急時の対応は?

いくら体調管理に気を付けていても、子供は急に体調を崩してしまうものです。調子が悪そうであれば、無理せず休ませる勇気も必要です。また、急用などで当日参加できなくなってしまうこともあります。園の方でもお泊り保育にそなえて準備を進めているので、欠席の場合は早めに連絡をするようにしましょう。

直前になり、子供がお泊り保育への参加を嫌がる場合もあります。ママと離れることが嫌なのか、肝試しが怖くて行きたくないのか、子供によって理由はさまざま。どのような点が心配なのか話を聞き、少しでも不安な気持ちを軽くするような声かけを心掛けましょう。行く前までぐずぐず言っていても、園に着いてしまえば、案外子供はすんなりお泊りを楽しむことがが多いもの。ママが必要以上に不安にならず「お泊り保育は楽しいよ」と伝えましょう。

お泊り保育中に熱が出たり、ケガをした場合は、園から連絡が入ります。場合によってはお迎えに行くこともあるので、お泊り保育中はすぐに連絡がつくようにしておきましょう。中にはほかの園児とのトラブルが発生することも。トラブルの原因は、持ち物の間違い、他の子供のおしゃべりがうるさくて眠れない、ゲーム中にぶつかった、などさまざまです。パジャマや下着などは新調すると、自分のものがわからなくなりがち。持ち物にはきちんと記名をしておけば、持ち物のトラブルは防ぐことができます。

まとめ

Lazy dummy

子供もママも不安なことが多いお泊り保育。でも基本的に、毎日子供たちと接し、性格や体調などを把握している保育士や幼稚園教諭がしっかり対応します。園や先生たちは、綿密に計画・打ち合わせを重ね、子供たちが楽しい時間を過ごせるよう準備をしてくれているので、子供が成長するチャンスと安心して送り出してあげたいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-