
幼稚園と保育園の大きな4つの違いとは?どちらに行かせる?
幼稚園と保育園の違いが知りたいと思うママも多いのでは? もし出産後すぐに赤ちゃんを預けたいなら、早い段階で保育園情報を調べておいた方が安心です。「幼稚園と保育園に通う子供の割合は?」、「料金、費用の違いは?」など、選び方の参考になる情報が満載です。
幼稚園と保育園の見比べポイント3つ


そもそも幼稚園と保育園はどんな違いがあるのでしょうか。
預ける目的の違い
幼稚園と保育園のどちらに預けるのか、目的によって異なります。幼稚園も保育園も子供を預ける施設です。ただ、幼稚園の目的は教育を受けさせることなので、文部科学省の管轄です。一方保育園は、病気や仕事など親の事情で十分な保育ができない子供を、家庭に変わって預かることを目的に運営されています。児童福祉法に基づき、厚生労働省が担当している施設です。
・預かる時間の違い
幼稚園は午前中から昼過ぎまで約4時間を基本に預かり時間を設定しています。延長保育園や習い事がある幼稚園だと、夕方まで預かってもらえます。一方、保育園は預かり時間が長く、朝7時半頃から夕方5時、6時前後まで預けることができます。原則は8時間とされていますが、もっと短い時間預けるケース、延長保育でさらに長い時間預けるケースもあります。
幼稚園と保育園に通う子供の割合
保育園と幼稚園に通う未就学児の割合はどうなっているのでしょうか。H26年の厚生労働省の資料によると、0歳で保育園に預けられている子供は0歳児全体の12%でした。1歳になると32%、2歳で38%・・・と増えます。幼稚園に預けることができる3歳になると、保育園組が45%、幼稚園組が42%とそう違いがなくなってきます。ただ、4歳児、5歳児は保育園に通う子供が45%、44%と横ばいになるのに対し、幼稚園は52%、54%と保育園に通う子供より増えます。2歳まで保育園に預け、3歳から幼稚園に通わせるパターンも増えています。いずれにしても、小学校に上がる前のほとんどの子供は幼稚園、保育園のどちらかに通っていることがデータから分かります。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h28/shouchou/160916_shiryou_s_5_3.pdf
幼稚園は料金一律、保育園の保育料は世帯収入で異なる
幼稚園と保育園にかかるお金は、個々の施設によって異なるので、一概にどちらが安い、高いとは言えません、ただ、幼稚園と保育園は料金システムそのものが異なるので、まずは違いを押さえておきましょう。幼稚園の費用は一律で決まっていますが、保育園は世帯収入に応じて保育料が変わるのが最大の特徴です。ただ、自治体から補助金が出る認可保育園以外の無認可保育園では、幼稚園と同じように一律の保育料を支払う仕組みのところも多いようです。
幼稚園の費用内訳!保育園との違いとは?


幼稚園の費用は公立、私立で2倍ほど差が開く傾向があります。
私立と公立の違いで幼稚園の費用は2倍差!!
幼稚園の保育料は世帯収入に関わらず、全員同じ金額を請求されます。全国平均のデータによると、公立では1ヶ月あたり12,462円、私立は30,614円の費用がかかっています。1年間の平均合計金額は公立が149,544円、私立が367,355円、年間で217,811円も差が開くことになります。大体2倍ぐらいは違いますが、私立の幼稚園はオプションサービスが充実している傾向があります。
入園料がかかるのも幼稚園の特徴
送迎バス、放課後の習い事、降園後の預かり保育など、有料オプションを頼む場合、毎月の保育料が高くなってきます。また、保育園とは違い、幼稚園に入園するためには入園金がかかります。公立では1万円から2万円、私立だと3万円から10万円程度かかるのが相場です。制服や体操服、通園バッグなど、幼稚園が指定するグッズを揃えなくてはいけないので、諸々の出費も少なくありません。
幼稚園のメリット&デメリット
幼稚園のメリットは、教育面が充実していることです。言葉や歌など勉強面はもちろん、集団行動の大切さや規律を教えてくれる幼稚園が大半です。ただし、幼稚園によっては保育料が高くなるのがデメリットの1つと言えるでしょう。また、親が参加する行事が多い幼稚園だと、ママの負担が大きくなります。「積極的に参加したい!」と考えているママとは相性が合いますが、働く予定のママは予定が狂ってしまうことも。学芸会の衣装を全部手縫いしなければいけない幼稚園、通園バッグなども手作りしなければならない幼稚園もあります。事前に幼稚園独自のルールをチェックして、相性の合いそうな幼稚園を選びましょう。
保育園の特徴と幼稚園にはないものとは?


保育園の費用は世帯収入によって決まりますが、自治体によっても差があります。詳しい情報を知るためには、自治体の発表をチェックしましょう。
収入次第で保育園の費用に違いがある
認可保育園の保育料は、世帯収入が多いほど高くなります。算出方法は自治体によって異なり、認可外保育園では幼稚園同様一律のところも。収入に応じて保育料が決まるところでは、所得税や住民税の金額が判断基準として採用されることが多いようです。また、世帯年収の範囲も、同じ住まいに住む成人全員の年収を合計して計算するところもあれば、父母だけを対象にするところもあります。自治体のホームページにアクセスし、保育所徴収金額表を見れば、どういった仕組みで保育料が決まるのが分かるようになっています。全国平均では月に2~3万ですが、年齢が低いほど高くなります。また、2人目以降が半額、3人目以降は無料になる自治体も多く、兄弟姉妹がいるご家庭は割引特典を受けやすいようです。
保育園の入園料は0円?
保育園は幼稚園とは違い、入園料がかからない、と思っているパパ・ママも多いようです。確かに認可保育園は入園料がかからないところが大半ですが、認可外の保育園は入園料を払うルールになっているところがほとんどです。保育料の他に、給食費、延長保育料、教材費などの諸経費がかかります。入園前に用意しなければならないものは保育園によって異なりますが、靴やバッグを用意するよう言われることもあります。預ける時間が長くお昼寝もするので、布団カバー代、シーツ代なども必要になることが多いようです。月齢が小さいとおむつも替えて貰うので、おむつ代などの消耗品代もかかります。大体保育料の他、毎月2,000円から4,000円ほどかかると見ておくと良いでしょう。
保育園の2つのメリット&デメリット
保育園のメリットがどこにあるのか、感じ方は個人差がありますが、やはり長時間子供を預けられることはパパ・ママにとって魅力です。幼稚園の預かり時間は基本的に4時間なので、送り迎えの時間も考えると、働くママには通わせるのが厳しいですよね。また、3歳、4歳にならないと預けることができません。その点、保育園は0歳から預かってもらえるので、出産してすぐに仕事に復帰したいママ、体調を崩し家庭で長時間育児を行うのが辛いママには、頼りになる施設です。ただし認可幼稚園は競争率が高く、入るのが大変な点はデメリットと言えます。
まとめ


幼稚園と保育園の違いは費用以外にも色々あることが分かりました。幼稚園は一律、保育園は世帯収入によって保育料が変わり、収入が多い家庭の子供の保育料の方が高くなります。目的によって選び方が違うので、夫婦家族でよく話し合ってどちらに預けるか決めましょう。3歳以降は保育園より幼稚園に通う子供の割合が増えますが、大体同じぐらいです。最近は自由な教育方針の幼稚園も増えていますし、反対に教育熱心な保育園も増加傾向にあります。園によってルールや校風はかなり違うので、ご家庭の教育方針と相性が合うかどうかも重要なポイントの1つです。