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2022年12月23日 12:36 更新

東尾理子さんが不妊治療の経験を語り続ける理由「妊娠には適齢期があるって知らなかった」

3人のお子さんを育てるタレントの東尾理子さんが、Instagramを更新し、妊活や不妊治療について発信し続ける理由を綴っています。

「妊娠のチャンスを自ら逃してしまっていることがある」

出典: https://ameblo.jp
(※画像は東尾理子さんオフィシャルブログより)

東尾理子さんは俳優の石田純一さんと結婚し、約2年半の妊活を経て体外受精で赤ちゃんを授かり、2012年に36歳で長男を、2016年に40歳で長女を出産。2018年には42歳で次女を出産しました。

Instagramで「なぜ私が妊娠治療の活動を続けているのか。『治療終わって子どもを授かったのに、良くまだ続けてるね⁉︎』と言われます」と切り出した東尾さん。

「だって、妊娠には適齢期があるって私自身知らずに、気付いた時には時間がかかって、お金もかかって、肉体的負担もかかって苦労したから」
(東尾理子さんInstagramより)

自身に妊娠出産についての知識が不足しており苦労を経験したことから、「そんな知識不足の人を一人でも減らすべく、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)やプレコンセプションケアの啓発にも力を注ぎたい」と考えるようになったのだそうです。

第三子を出産したとき東尾さんは、妊娠適齢期についての思いをブログに投稿していました。それまで、義務教育で避妊方法を教わり、「望めばいつでも妊娠出来る」という前提で「結婚したら、子供を産んで、家族が増えて…」と考えていたといいます。しかし「現実は違いました。妊娠 出産にはタイムリミットがある事を、30歳を過ぎ結婚してから知りました」。

日本は体外受精の実施件数が世界一多い国であることに触れ、その背景のひとつに「妊娠や不妊治療に関する正しい知識を持っていないがゆえに、妊娠のチャンスを自ら逃してしまっていることがある」と考えているという東尾さん。

「今回、私は本当に幸運にも第三子を授かりました。
けど、ここまでの道のりは、決して簡単なものでもなく、楽なものでもなかったです。
そしてこれからの子育てにおいても、もっと若くに産んでいたら…と思う事は、更に増えてくると思います。」
(東尾理子さんオフィシャルブログより)

そうした自身の経験から、「妊娠には適齢期があるなんて知らなかった!」と後悔する人が一人でも少なくなることを願い、発信を続けているのだといいます。

出典: https://ameblo.jp
(すてきな家族写真! ※画像は東尾理子さんオフィシャルブログより)

男女とも年齢とともに不妊の頻度は上がる

日本産科婦人科学会では「35歳以上で初めて出産(初産)する人」を “高年初産婦” と定義しています。

女性は30歳を過ぎると自然に妊娠する可能性が徐々に低下し始め、およそ35歳を過ぎると急激に低下すると言われています[*1]。これは加齢とともに卵子も歳をとるから。卵子が老化すると妊娠する力は下がります。

また、年齢が上がるにつれて不妊の頻度は上がります。25歳~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%が不妊であるという報告[*2]もあります。女性だけではなく男性も年齢を重ねると、精子の数や運動率が低下することがわかっています。

妊活は男女どちらかの責任ではなく、一緒に取り組むのが基本です。男性不妊も珍しいことではなく、妊娠するのが女性の体だからといって「女性の問題」というわけではありません。

妊娠を望むカップルが1年を経過した時点で妊娠していなかったら、不妊症の検査を受けることが推奨されています。また、35才以上で生理の異常がある、性感染症や骨盤腹膜炎にかかったことがある、子宮筋腫・子宮内膜症がある、などの不妊のリスク因子がある場合は産婦人科もしくは不妊治療専門医を受診したほうがよいとされています。リスク因子がなくても40才以上の場合、 3カ月程度タイミングを取っても妊娠しない場合も同様です[*3]。

男性、女性ともに、不妊原因の有無を医療機関で診てもらい、原因が特定できれば、その原因に合わせた治療ができる場合もあります。高度な不妊治療へとステップアップすべきかなど、夫婦でよく話し合うことも大切です。どの医療機関が良いのかわからない場合は、まず各自治体の設置する不妊専門相談センターに相談して情報提供を受けてみるともよいでしょう。

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