くめかわ小児科クリニック粂川好男先生｜杉並区に住む子どもたちの健康を守る

#クリニック探検隊

くめかわ小児科クリニックの院長を務める粂川先生は、子どもを育てるお父さんでもあります。クリニックの診療のほかにも、保健センターの健診を担当したり、園医や校医として携わったりと、杉並区の小児医療を支えてます。

お話をお聞きした先生
くめかわ小児科クリニック院長

粂川好男先生

信州大学医学部卒業。小児科専門医。子どもの心相談医、地域総合小児医療認定医の資格も取得。国立国際医療センター（現国立国際医療研究センター）、川越市愛和病院、杉並堀ノ内クリニックの勤務を経て、2020年5月より現職。地域の子どもや家族に寄り添った医療の提供を目指している。休日のリフレッシュ方法は家族と過ごしたり、本を読んだりすること。
「どんなに些細なことでもかまいません。子どもについて不安があったら、いつでも相談してください。」（粂川先生）

地域の小児医療の充実を目指す

くめかわ小児科クリニックは、杉並区方南町駅すぐにあります。クリニックには、病気を抱えた赤ちゃんや子どもをはじめ、多くの方が訪れています。

くめかわ小児科クリニックの特長はどんなところでしょうか？

くめかわ小児科クリニックは、懇意にしていた先輩医師の宮﨑クリニックを継承開業して始めました。継承開業といっても、院内を改装したり、新規の医療スタッフを募集したりしているので、ほぼ新しいクリニック開業したのと同じですね。古参の患者さんが通われているのはもちろん、コロナ禍ではありますが、新しい患者さんも増えています。

杉並区の小児医療を支える

当クリニックのある杉並区は、小児医療の担い手がまだまだ十分でない地域でもあります。私の地元は栃木で大学は長野でしたが、結婚後、杉並区に住んだことが、クリニックの開院のきっかけとなりました。昼休みや休診日を利用して、園医や校医、保健センターの健診などにも回っています。忙しい毎日ですが、医師として大変やりがいを感じています。

「小さい頃は腎臓の病気で入退院を繰り返しており、医師が身近な存在でした。かねてから医師になりたいと考えていましたが、小児科医を目指したきっかけになっているかもしれませんね。」（粂川先生）

親御さんの不安を取り除く治療

クリニックには、子どもの病気以外にも育児に不安や心配を抱えた親御さんが訪れます。診療では子どもの健康だけでなく、親御さんへの配慮も行われています。

日々の診療で心がけていることは何でしょうか？

毎日の診療では、病気を抱える親御さんの不安を除くように心がけています。今はインターネットでさまざまな情報があふれていますが、専門家でなければ情報の取捨選択が難しいでしょう。診療ではあえて簡単に説明するなど、親御さんに分かりやすく説明することを心がけ、安心してもらうことをを大切にしています。

子どもの自然治癒力を伸ばす

一昔前までは、風邪の治療で抗生剤が使われることもよくありました。病気の治療では安易に薬を用いるのではなく、子ども自身の治癒力を高めることを意識しています。新型コロナによりさまざまな制限もありますが、子どもの抵抗力をつけて病気になりにくくすることも大切と考えています。

「小児科は内科・耳鼻科・呼吸器科・心療内科など各診療科を統合して診なければなりません。医師としての力量が問われるので、非常にやりがいを感じますね。」（粂川先生）

街で見かける成長した患者さんの姿

スーパーで買い物をしているときなど、昔診療したお子さんと街中でばったり会うことがあります。子どもが大きく成長しているのを見ると、やはり嬉しく感じますね。
過去に勤務していた病院やクリニックの患者さんになりますが、慢性疾患のお子さんの中には、幼少期から高校生まで診ていた子もおり、長い付き合いに感慨を抱きます。

子育ては不安があって当たり前

子育て中の親御さんに向けてメッセージをお願いします。

子育ては誰にとっても初めてのことです。赤ちゃんの時期ならではのこともあれば、学童期や思春期ならではのこともあり、戸惑ってしまうのは当然です。子どもの病気を抱えている親御さんの中には、不安を抱えて受診される方も少なくありません。子育て中の悩みについて気軽に当クリニックに相談してみてほしいと思いますね。

病気だけでなく子育ての悩みにも対応

当クリニックに来られる親御さんの中には、さまざまなことで相談に来られる方もいます。赤ちゃんであれば、湿疹や離乳食のことなど、学童期の子どもであれば、平均的な身長など、病気ではなく育児に関することも多いですね。情報過多の世の中だからこそ、親御さんが混乱にしないように、小さなことでも親身にアドバイスをしたいと思います。