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2022年11月22日 17:39 更新

ハナズオウの花言葉|ハナズオウの名前の由来

春にお庭を彩ってくれる庭木の一つのハナズオウ。ピンクや赤紫の華やかな花は春にぴったりです。丈夫で育てやすく、古くから日本でも愛されてきました。ここでは、ハナズオウの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

ハナズオウの花言葉

ハナズオウの花言葉は「裏切り」「不信」「高貴」「喜び」「目覚め」「豊かな生涯」があります。

キリストに仕えていた「ユダ」はキリストを裏切った後に自ら命を絶ちました。その場所に生えていたのがセイヨウハナズオウだと言われています。

セイヨウハナズオウはハナズオウの仲間で、この話から由来して「疑惑」、裏切り」の花言葉がついたといわれています。

ハナズオウの色別、種類別の花言葉

ハナズオウの色別、種類別の花言葉はとくにありません。

ハナズオウの花言葉に怖いものはある?

ハナズオウの花言葉の中で、「裏切り」「不信」などのネガティブな花言葉は、イエス・キリストの十二人の弟子の一人のユダが、自分の私欲に目がくらみイエス・キリストを裏切ったことで死刑になることを知り、後悔してセイヨウハナズオウの木の下で命を絶ったことからついたとされています。

西洋ではネガティブなイメージの花言葉がついていますが、日本や中国では、ハナズオウは春の訪れの喜びを表すかのように、枝一面に花を咲かせる縁起の良い樹木とされ愛されています。

ハナズオウの基礎知識

・分類…マメ科ハナズオウ属
・原産地…中国
・別名…蘇芳花(スオウバナ)
・開花期…4月
・出回り期…4月

ハナズオウの特徴

ハナズオウはマメ科ハナズオウ属の落葉樹です。スオウの木から採った染料に花色が似ていることからハナズオウと呼ばれています。

4月に葉より先に小さな花を枝一面に密集して咲かせ、葉は花が終わったあとにハート型のかわいらしい葉が芽吹きます。花の後には種のサヤができ、緑色から褐色に変化し、春先まで枝に残ります。葉は秋になると黄葉した後、落葉します。

手入れが簡単なことから、庭木の他、公園などにもよく植栽されています。ハナズオウの種類は、ピンクの他、白花種や、葉が斑入りなどの品種もあります。

ハナズオウの名前の由来

和名の「花蘇芳(ハナズオウ)」は、花色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ていることに由来します。

英語では中国原産のハナズオウを「Chinese redbud(中国のハナズオウ)」、南欧から西南アジアにかけて自生するセイヨウハナズオウを「Judas tree(ユダの木)」と呼んでいます。

ハナズオウの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
ハナズオウが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

3月16日

ハナズオウの育て方

ハナズオウは日当たりのよい場所を好みます。日陰では花が咲かなくなってしまうので注意してください。ただ、葉っぱに斑の入った園芸用の品種は強い日差しに当たると葉焼けを起こすので、直射日光や西日の当たらない場所がベストです。

ハナズオウも属するマメ科の植物は、根に「根粒菌」が住んでいます。根粒菌は空気中の窒素を取り込み、ハナズオウの栄養にしてくます。窒素は、植物の茎や葉っぱの生長を促す栄養素で、多すぎると逆に花が咲かなくなってしまうので、肥料は控えめにするといいでしょう。

元気がないときだけ、1~2月か8月に化成肥料や油かすと骨粉を等量混ぜあわせた有機肥料を与えるくらいで十分です。

ハナズオウは鉢植え、地植えにかかわらず、苗植えの直後から2~4週の間は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。その後、鉢植えは同じペースで水やりをしますが、地植えは降雨のみで育ててしまってかまいません。

ハナズオウは、病気にはほとんどかかりませんが、イラガ類やアメリカシロヒトリといった害虫の被害には注意が必要です。イラガ類は、葉っぱを食べてしまううえ、幼虫の体の毛に触れてしまうと腫れや痛みを引き起こします。

アメリカシロヒトリは、年2~3回温かい時期に発生し、ハナズオウの葉っぱを食べます。いずれも、見つけたらすぐに効果のある農薬を使って退治していきましょう。剪定をすることで、害虫を見つけやすくするだけでなく、被害にあいづらくできますよ。

まとめ

ハナズオウは花で枝が包まれるかのように、細やかで美しい濃ピンクの花をつける春を代表する花木です。庭木として育て方も簡単で、鉢植えでも楽しむことができます。

ハナズオウは、日本にいつ入ってきたかは定かではありませんが、かなり古くから庭木として親しまれてきた落葉樹です。寒さにも暑さにも強く、病気の心配も少ないことから、はじめて庭に木を植えたいときにおすすめですよ。

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