ムクゲ（木槿）の花言葉｜夏を代表する花木のひとつ！木槿の名前の由来や特徴を解説

ムクゲの花言葉は「信念」「慈しみ」「尊敬」「説得」「デリケートな愛」「繊細な美」「新しい美」。

ムクゲの古い学名は「Althaea frutex（低木のタチアオイ）」です。タチアオイは12世紀ごろに十字軍がヨーロッパに持ち込んだといわれています。この十字軍の逸話に因んで「信念」という花言葉がつけられたとされています。

ムクゲの花は、朝に開花し夜には萎んでしまう一日花です。花の命が短く繊細なことから「デリケートな愛」「繊細な美」という花言葉がつけられました。

花の命は短いですが、次々に可愛らしい花を咲かせることから「新しい美」という花言葉がつけられたといわれています。

英語での花言葉
consumed by love　「恋のとりこ」
persuasion　「信念」「信仰」

ムクゲの色別、種類別の花言葉はありません。

ムクゲの花言葉に怖いものはありません。

ムクゲは夏を代表する花の一つで、ハイビスカスに似た涼やかな花を咲かせます。木は1〜4mほどに生長するものが一般的ですが、そのままにしていると10m以上に生長することもあります。花の大きさは10〜20㎝ほどで耐寒性がとても強く、北海道などの寒い地域でもよく育ちます。

江戸時代から品種改良が行われていたので、種類やカラーバリエーションが豊富で白色や赤色、ピンク色など色鮮やかな花を咲かせます。
韓国ではムクゲを無窮花（ムグンファ、ムキュウゲ）といい、国花になっています。

・分類…アオイ科フヨウ（ハイビスカス）属
・原産地…中国、インド
・別名…波知須（ハチス）、木波知須（キハチス）
・開花期…6月～10月
・出回り期…6月～7月頃

ムクゲの学名は「Hibiscus syriacus（ハイビスカス・シラカス）」です。その名の通り、ハイビスカスに似た花を咲かせるのが特徴です。
名前の由来は諸説あるのでご紹介します。

中国ではムクゲを「ボクチン、モクキン」といい、この呼び方がなまって「ムクゲ」になったといわれています。
他にも、韓国名である「無窮花（ムグンファ、ムキュウゲ）」が変化して「ムクゲ」になったという説があります。
また、ムクゲの別名である「ハチス」「キハチス」は、ムクゲの咲き方が「ハス」に似ていることからつけられました。

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされています。ムクゲが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

ムクゲと芙蓉はどちらも同じアオイ科の植物で、花姿がよく似ていることから見間違えてしまうことも多いようです。ムクゲと芙蓉を見分けるときは「葉っぱ」を見てみましょう。
ムクゲの葉は、芙蓉に比べて小さく細長い形をしていて、葉の色は深緑です。
芙蓉の葉は、大きく手のひらのような形をしていて、明るい緑色です。

他にも、雌しべにも大きな違いがあります。
花の中心にある雌しべが真っ直ぐに伸びているのがムクゲ、雌しべが5つに分かれて上向きにカーブしているのが芙蓉です。

ムクゲにはさまざまな品種があるので少し紹介します。

・日の丸（ヒノマル）
日の丸の花びらは白色ですが、中心部分が赤色をした一重咲きの品種です。

・宗旦（ソウタン）
白色の花びらの中心が赤色をしており、日の丸に似た花姿をしています。

・大徳寺白（ダイトクジシロ）
一重咲きの大徳寺白は、涼しげな白色の花を咲かせます。

・白祇園守（シロギオンマモリ）
豪華な花姿をしている白祇園守は、真っ白な花を咲かせます。古くから八坂神社とゆかりの深い花とされています。

・大徳寺祇園守（ダイトクジギオンマモリ）
薄紫色の花びらで、花の中心部分は濃いピンク色をしている半八重咲きの品種です。

・鳥取花笠（トットリハナガサ）
花色は赤紫色で、半八重咲きの品種です。半八重咲きの品種には花笠という名前がつきます。

・耳原花笠（ミミハラハナガサ）
花色は白色で、中心部分は赤色をしている半八重咲きの品種です。

・雉鳩（キジバト）
淡いピンク色の花びらで、中心部分は濃いピンク色をしている一重咲きの品種です。

種類も多く花色も豊富なムクゲですが、花の命は短く花束にはあまり向いていません。ですが、鉢植えでもきれいな花を咲かせることが出来ます。丈夫で育てやすいことから庭木や鉢植え、夏の茶花としても人気がある植物です。いろいろな場面での贈り物として重宝するので、鉢植えにメッセージを添えてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。