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2023年02月16日 12:46 更新

ヤドリギ(宿り木)の花言葉|実の秘密や特徴、名前の由来を解説

ヤドリギは2月〜3月が開花期で、クリスマスシーズンになると出回り始めます。そして実は「ヤドリギの下にいる若い女性はキスを拒むことができない」という伝説などもあるんです。何ともロマンチックな植物ですよね。ここでは、ヤドリギの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

ヤドリギの花言葉

ヤドリギ

ヤドリギの花言葉は「忍耐」「困難に打ち勝つ」「キスしてください」です。

「忍耐」「困難に打ち勝つ」の2つについてはヤドリギの特徴に由来しています。

常緑樹であるヤドリギは、雪の降り積もる銀世界の中でも常に緑を輝かせています。生命力がとても強く、永遠の命を象徴する植物とされ、ここから「忍耐」「困難に打ち勝つ」という花言葉がつけられました。

3つ目の「キスしてください」は少し意外ですよね。ほかの2つとは全く別の意味です。

これは、ヨーロッパの風習に由来しています。昔からヨーロッパでは、クリスマスツリーにヤドリギを飾る習慣があります。また、「ヤドリギの下にいる若い女性はキスを拒むことができない」という有名な伝説もあります。

これも有名な話ですが、キスを拒むんだ女性は翌年に結婚できないと言われています。

このような話が影響して、「キスしてください」という花言葉がつけられたようです。

ヤドリギの花言葉に怖いものはある?

ヤドリギ

ヤドリギの花言葉は、先ほどご紹介した通りです。

ヨーロッパではクリスマスツリーに飾られているくらいですので、怖い花言葉はありません。

ヤドリギの特徴

ヤドリギ

ヤドリギの特徴は何といっても、鳥の巣のような可愛い見た目とグリーンの色合いですよね。

そして、ヤドリギは漢字で書くと「宿り木」です。つまり「木に宿る」ということです。

一体どういうことなのかというと、宿主となる木に寄生をして、その木から栄養を吸収して成長する植物ということです。30㎝~100㎝くらいの緑色の球体となって宿主に寄生します。専門用語では「寄生植物」と言われています。

しかし実は、このヤドリギ、正確には「半寄生植物」。簡単に言うと、半分は宿主から栄養をもらうけれど、半分は自分でも光合成をして成長するということです。

助けられてばかりではないということですね。

寄生するというお話をしましたが、ヤドリギはケヤキやブナ、ミズナラなどの落葉樹に寄生します。
2月頃に開花するのですが、開花前の11月〜2月頃には実をつけます。実の色もヤドリギの種類によってさまざまです。

ちなみに赤い実をつけるヤドリギはアカミヤドリギと言われています。

ヤドリギの基礎知識

・分類…ヤドリギ科ヤドリギ属
・原産地…日本、中国
・別名…オウシュウヤドリギ
・開花期…2月~3月
・出回り期…クリスマスシーズン

ヤドリギの名前の由来

ヤドリギ

ヤドリギの名前の由来は、先ほどご紹介した通りで木に宿る性質に由来しています。
「宿り木」「寄生木」などと書いたりもします。

木に宿る植物だからヤドリギなんて、とても覚えやすいですよね。

ヨーロッパでクリスマスツリーにヤドリギを飾るのも、クリスマスツリーに寄生しているということなのでしょうか。

ヤドリギの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
ヤドリギが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

2月12日、12月24日、12月25日

ヤドリギの実について

ヤドリギ

先ほど、ヤドリギは11月〜2月頃に実をつけるというお話をしましたが、これは繁殖のためです。

寄生植物は一般的に風を利用して種子を飛ばしたりするのですが、ヤドリギは鳥を利用しています。

ヤドリギの実は、中の果肉に粘着性があります。
そしてこの果肉を食べた鳥がフンをする時に、粘着性があってなかなかお尻から離れないので木の枝に擦り付けるようにしてフンを取ります。

このフンをきっかけに宿主を見つけてヤドリギは繁殖していきます。

キリストにまつわる伝説

ヤドリギ

ヤドリギにはキリストにまつわる伝説があります。
それはヤドリギがもともと大きな木だったというものです。

ヤドリギは昔、十字架の材料にされたことを恥ずかしく思い、ほかの木に寄生する小さな植物になったという話です。

他にも色々なヤドリギにまつわる伝説があるみたいですので、調べてみると面白いかもしれませんよ。

まとめ

というわけで、今回はヤドリギ(宿り木)について解説をしてきました。

おさらいですが、花言葉は「忍耐」「困難に打ち勝つ」「キスしてください」です。
ほかにも花によっていろいろな花言葉がつけられているので、ぜひ自分だけの特別な花言葉を探してみてくださいね。

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