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2023年02月13日 15:18 更新

ルピナスの花言葉|色によっても違う意味や名前の由来も詳しく解説

ルピナスは小さな花を穂のように縦長に咲かせます。その姿はフジの花を逆さにしたようで、鮮やかかつ可憐。そんな美しいルピナスですが、実はその花姿からイメージできない意外な花言葉をもっています。ここでは、ルピナスの概要や特徴、花言葉や名前の由来などを詳しく解説します。

少し怖い?ルピナスの意外な花言葉

ルピナス

小さなかわいらしい花をたくさんつけ、鮮やかに咲くルピナス。

そんなルピナスの花言葉は「貪欲」

貪欲とは、非常に欲が深いことを意味します。「欲深い=ガツガツしている人」をイメージする人にとっては少々怖い花言葉に思えるかもしれません。美しいルピナスの花にはマッチしていないように思える花言葉ですが、なぜこの花言葉なのでしょう。

実はルピナスは生命力が高く、荒れた土地でも育つ植物の一種。そのたくましさからこの花言葉がついたといわれています。

ルピナスには違った花言葉もある

ルピナスには「想像力」「あなたは私の安らぎ」という花言葉もあります。

現在は鑑賞用や飼料・肥料用として栽培されることが多いルピナスですが、昔は食用として栽培され、ヨーロッパでは古代からルピナスを食べると心が明るくなり、想像力が高まると信じられていました。
そこから、「想像力」「あなたは私の安らぎ」という花言葉が生まれたと考えられています。

<花の色別>ルピナスの花言葉

ルピナス

ルピナスの全体的な花言葉はご紹介した「貪欲」「想像力」「あなたは私の安らぎ」ですが、カラーバリエーションが豊富なルピナスは、花の色別にも花言葉が設けられています。

白・青のルピナスの花言葉

ルピナス青

白、青色のルピナスの花言葉は「母性愛」

ルピナスは肥料として使われることもあり、大地に栄養を与える存在が母親のイメージとつながり、この花言葉がついたといわれています。

黄色のルピナスの花言葉

ルピナス黄色

黄色のルピナスの花言葉は「多くの仲間」

ルピナスの花は茎の先に穂のように密集して咲きます。この様子が仲間どおし集まって咲いているように見え、この花言葉がつけられたと考えられます。

ローズ色のルピナスの花言葉

ルピナスローズ色

ピンクを少し濃くしたようなローズ色のルピナスもあります。

ローズ色のルピナスの花言葉は「珍奇」。めったにない、普通とは異なる、という意味があります。

ルピナスは青色、紫色、白色など色の種類が豊富ですが赤系のローズ色はそう多くなく、珍しいことからそのままの意味の「珍奇」が花言葉になったとされています。

ルピナスの特徴

ルピナスはフジに似た小さな花を下から上へ咲かせるのが大きな特徴。直立した茎の先に穂状の花をつけた姿はまるでフジを逆さにしたようで、「昇藤(ノボリフジ)」「立ち藤(タチフジ)」の和名もあります。

フジの花は青紫色が定番ですが、ルピナスの花色は紫のほか、赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、青とバリエーション豊富。
カラフルな花を豪華に咲かせるルピナスはガーデニングでも高い人気を得ています。

ルピナスの基礎知識

・ルピナスの分類…マメ科ルピナス属
・原産地…南北アメリカ、地中海沿岸、南アフリカ
・別名…ノボリフジ(昇藤)、タチフジ(立ち藤)
・開花期…5月~6月
・出回り期…1月~5月

ルピナスの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
ルピナスが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

1月29日、3月10日、3月17日、4月30日、5月29日、5月31日、11月2日、11月4日、11月9日、11月27日

ルピナスの名前の由来は「オオカミ」

オオカミ

ルピナスとは、なんとも美しい名前ですよね。
その響きの美しさから、名前の由来は何かの宝石?なんて想像してしまいますが、意外にも、名前の由来はオオカミ。ラテン語でオオカミを意味する「ルプス」が語源です。

荒れた土地でもたくましく育つ様子をオオカミと重ね、ルプス→ルピナスと名づけられました。

ルピナスは「怪盗ルパン」にも登場する

小説

ルピナスの英名は「ルーピン」。

世界的に人気を誇るモーリス・ルブランの推理小説「アルセーヌ・ルパン」シリーズにも、ルピナスが登場します。

ルピナスが出てくるのは、同シリーズの長編のひとつ、「虎の牙」。
この話の中に、怪盗ルパンが自分の名前にちなみ、ルピナスを花壇に植えるシーンが出てきます。

ルピナスはお酒のおつまみとしても人気

ビール

日本ではほとんど見かけませんが、南ヨーロッパや南米ではお酒のおつまみとしてもルピナスが取り入れられています。

ルピナスはマメ科の植物で、白花ルピナスの実は塩ゆでにして食べられています。
ポルトガルではこの塩ゆでしたルピナスは「トレモッソ」と呼ばれ、ビールに合うと評判。日本の枝豆のようなものでしょうか。

ルピナスは花束でも美しい

花束

ルピナスは切り花としても楽しめ、花束にもできます。淡い色のルピナスの花は、春の野草と相性抜群。野草と組み合わせれば、野原からそのまま摘んできたような自然な花束ができあがります。

花言葉が色によって異なるので、贈る相手との関係性に合わせてルピナスの色を選ぶのもおすすめです。

まとめ

花の色も、花言葉も、エピソードも豊富なルピナス。知れば知るほど楽しさが広がりますね。
ルピナスを切り花や花束にして贈る際は、花言葉や面白いルピナスのエピソードなどを添えると、より喜ばれるかもしれません。

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