教育 教育
2023年02月10日 16:59 更新

リンゴの花言葉|花・実・木それぞれに花言葉があるって知ってました?

リンゴというと食す果実のイメージが強いですが、花もかわいらしく存在感があり、リンゴの花にも花言葉がつけられています。また、リンゴは花だけでなく、果実や木にもなぜか花言葉がつけられているのも特徴。ここでは、リンゴの概要や特徴、花言葉、リンゴの名前の由来などを詳しく解説します。

リンゴの花の花言葉

りんごの花

リンゴというと花よりも食べられる果実が有名ですが、春には美しい花を咲かせます。この花がおいしいリンゴのもと。そんなリンゴの花言葉とは、どのようなものでしょう。

リンゴの花の花言葉は「優先」

リンゴの花が咲くのは4~5月頃。白やうすいピンク色のかわいい花を咲かせます。
リンゴにとって、この開花時期はとても重要。開花している花から出た花粉をほかの品種のリンゴの花が受粉することで、その後リンゴの果実となるのです。

そんなリンゴの花につけられている花言葉は「優先」

「優先」は、リンゴの花が、のちに有益になる果実の兆候であることにちなみます。

リンゴの花には恋愛に関する花言葉も

リンゴの花には「選ばれた恋」という花言葉もあります。これは、ギリシアの神話「パリスの審判」にちなんだ言葉。

すべての神を招いた宴が行われる中、呼ばれなかった女神・エリスは怒り心頭。宴の席へ「最も美しい女神にこれを授ける」と書いた黄金のリンゴを投げ込みます。

「美しい女神」の称号をかけ、3人の女神が争いますが、最終的に判断は国王の息子・パリスにゆだねられることに(パリスの審判)。

そこで3人の女神たちはそれぞれパリスに賄賂を約束し、パリスに「世界一の美女を賄賂として授ける」と約束した女神が審判で選ばれたーという話が、「選ばれた恋」という花言葉の由来といわれています。

リンゴの果実の花言葉は「誘惑」

りんごの果実

デザートとしてもおなじみ、リンゴの果実。

まるくてかわいらしいフォルムですが、花言葉は妖艶さ漂う「誘惑」。なんとも意外な花言葉ですよね。

このリンゴの果実の花言葉も、古くからの伝説にちなんだもの。旧約聖書内に出てくる有名なアダムとイブの話が由来です。

楽園に住むアダムとイブは、神が「食べてはいけない」と忠告したにもかかわらず、あまりにおいしそうなリンゴをつい食べてしまいます。
誘惑に負け約束を破ったふたりは、怒った神により楽園から追放されることに…。

それほどまでに、リンゴの果実は人を魅了するということですね。

リンゴの木の花言葉は「名誉」「名声」

りんごの木

リンゴは花だけでなく木にも花言葉がつけられている珍しい植物です。

リンゴの木の花言葉「名誉」「名声」は、スイスの伝説に登場する英雄、ウィリアム・テルが由来。

弓の名手だった彼は息子の頭の上にのせたリンゴを見事に射抜いたという逸話があります。この伝説から「名誉」「名声」の花言葉がつけられたといわれています。

リンゴの特徴

りんごの花

リンゴの歴史は古く、原産地は西アジアからコーサス地方一帯。そこから中国やヨーロッパへと伝わりました。その後日本にもリンゴが伝わり、現在日本では100種前後のリンゴが栽培されています。

栽培期間の中でリンゴの花が咲くのは4~5月の間の10日間ほど。桜によく似た形の、甘いリンゴの果実の香りを放つ花を咲かせます。

この開花している間に受粉をすることで結実し、8~11月頃、リンゴの果実の収穫時期を迎えます。

リンゴの基礎知識

・リンゴの分類…バラ科リンゴ属
・原産地…中央アジア(カザフスタン南部、キルギスタン、タジキスタン)
・別名…セイヨウリンゴ(西洋林檎)
・開花期…4月~5月
・出回り期…4月~5月

リンゴの名前の由来

鳥

リンゴの和名は「林檎(リンゴ)」。名前の由来は諸説あります。

たとえば、中国では林の中にあるリンゴの木から果実が落ち、そこに鳥が集まってきたことから、「林」と鳥を意味する「禽」をつけ、「林檎」という漢字になったという説。

この「林檎」読み方は、日本においては当初「リンゴン」でしたが、時代とともに「リンゴ」に変化していったともいわれています。

リンゴの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
リンゴが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

4月8日、5月2日、5月7日、5月11日、9月29日、10月29日、10月30日

リンゴの花言葉には怖いものもある?

りんごをもつ女性

ここまでで紹介してきたリンゴの花言葉には特に怖いものはありませんが、リンゴの花言葉にはもうひとつ、「後悔」があります
怖いわけではありませんが、ネガティブな言葉ですよね。

この「後悔」は、アダムとイブのエピソードに由来し、リンゴを食べて楽園から出ていくことになってしまったふたりの気持ちにちなんだものです。

リンゴは花束にしてもかわいい

りんごの花束

「後悔」という少しネガティブな花言葉はあるものの、リンゴの花言葉に縁起の悪いものはないので贈り物にはよいでしょう。

リンゴの花はあまり花束に使われることはありませんが、リンゴの果実はブーケによく使われます。通常サイズのリンゴが使われることもあれば、小さめサイズの「姫リンゴ」が使われることも。

色とりどりの花の中、赤くて丸いリンゴはアクセントになってとてもかわいらしいですよ。

ニューヨークにも例えられるリンゴ

ニューヨークu

世界を代表する大都市・ニューヨークを「ビッグアップル」と表現することがあります。

これは、アメリカのジャーナリスト、エドワード・サンフォード・マーティンが1909年に発表した著書の中で、「ニューヨークはアメリカの富を独占してしまうような大きなリンゴである」と記したことに由来します。

アメリカにおいても、リンゴはメジャーな果物のようです。

まとめ

どの国でもよく知られているリンゴは、花言葉もさまざまな国の神話・伝説に由来したものが多いようです。
お子さんと一緒にリンゴを食べながら、リンゴにまつわるお話を語って聞かせてあげるのも楽しいかもしれませんね。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-