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2022年11月18日 14:17 更新

金木犀(キンモクセイ)の花言葉|名前の由来は?色・種類も異なる銀木犀についても解説

香り高い花を咲かせるキンモクセイ(金木犀、きんもくせい)。庭先や公園などでも見ることのできる身近な花ですが、花言葉を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。ここでは、キンモクセイの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

キンモクセイ(金木犀、きんもくせい)の花言葉

キンモクセイ

秋になると、公園や生垣などいたるところからキンモクセイの甘い香りが漂ってきます。
強い花の香りに対し、花自体は小さくどこか控えめな印象。

そんなキンモクセイにつけられている花言葉は「謙虚」「真実の愛」「陶酔」

「謙虚」は、まさに存在感を放つ香りに反するような控えめで目立たない花の姿が由来となっています。

「真実の愛」は、どんなに離れていても隠すことができない美しい香りから。
「陶酔」は、その甘い香りをかぐとうっとりとしてしまうことからつけられています。

どの花言葉も、キンモクセイの独特な甘い香りにちなんでつけられているのですね。

キンモクセイに怖い花言葉はある?

キンモクセイ

「キンモクセイ 花言葉」と検索すると「怖い」という言葉も出てきます。

キンモクセイに怖い花言葉のイメージをもつ人が多いのかもしれませんが、実際のところキンモクセイの花言葉に怖いものはありません。
庭木や垣根として多くの家で取り入れられているのも、縁起の悪い花言葉ではないからかもしれませんね。

キンモクセイと色・種類が異なる「ギンモクセイ」の花言葉

ギンモクセイ

キンモクセイといえばオレンジ色の花が特徴的ですが、実は同じモクセイ科モクセイ属には、白い花をつける「ギンモクセイ(銀木犀、ぎんもくせい)」もあります。
ギンモクセイの変種がキンモクセイ。そのため、モクセイ科モクセイ属の木といえば本来はギンモクセイを指すともいわれています。

そのギンモクセイにつけられている花言葉は「初恋」「高潔」「あなたの気を引く」

「初恋」「高潔」は、清く純白の花が由来になっています。

キンモクセイの特徴

キンモクセイ

キンモクセイはなによりその甘く強い香りが特徴。ジンチョウゲ、クチナシと並び「三香木」のひとつに数えられています。遠くまで香りが届くことから、昔は「千里香」とも呼ばれていました。

原産国は中国。日本に入ってきたのは江戸時代です。本来は雌雄異株で実もなる植物ですが、日本には雄株しか入ってこなかったため、日本のキンモクセイには実がなりません。

日本では観賞用として植えられることが多く、公園や庭木、道路の生垣などさまざまな場所で見かけることができます。
開花期の9~10月になると小さな花をつけ、そのうっとりする香りで人々を魅了しています。

キンモクセイの基礎知識

・分類…モクセイ科モクセイ属
・原産地…中国
・別名…モクセイカ(木犀花)、タンケイ(丹桂)、金木犀(和名)
・開花期…9月~10月
・出回り期…9月~10月

キンモクセイの名前の由来

キンモクセイ

キンモクセイ(金木犀)の「犀」の字は、動物のサイを表しています。
キンモクセイの樹皮の皮がサイの皮膚に似ていることから「木犀」となり、さらに金色に輝くようなオレンジの花をたくさんつけることから「金」が加わって「金木犀」の和名がつきました。

ちなみに、キンモクセイの学名は「Osmanthus」。
これは、ギリシャ語のosme(香り)とanthos(花)からつけられた名前です。いかにキンモクセイの花の香りが注目されているかがわかりますね。

キンモクセイの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
キンモクセイが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

10月7日

キンモクセイの用途

キンモクセイは鑑賞用としてだけでなく、さまざまなシーンに取り入れられています。

たとえば、その特徴的な香りを活かしたフレグランス。キンモクセイの香水ひとつとっても、豊富な種類が売られています。キンモクセイの香りを施したボディミルク、ハンドクリームなども人気のようです。

中国では、お茶の葉にキンモクセイの花を混ぜて注いだ「桂花茶」がメジャー。
同じく中国では料理やお菓子にもキンモクセイを用いることが多く、キンモクセイの香りをつけたお酒「花陳酒」や、キンモクセイをシロップで煮詰めたジャム「桂花醤」などもあります。

キンモクセイ

キンモクセイは不老不死の樹木

月

中国では、月とキンモクセイにまつわる不思議な伝承があります。

その伝承によると、月面には巨大なキンモクセイの木がそびえ立っており、月に流された罪人が命じられるのは、そのキンモクセイの木を斧で切ること。
しかし、切っても切ってもキンモクセイはすぐに再生し、罪人は永遠に斧をふるい続けなければなりませんでした。

日本でいうところの、罪人が死後に赴く地獄のようなものでしょうか。

この伝承から、キンモクセイは不老不死の木としても知られています。

まとめ

キンモクセイはバラやカーネーションのように贈り物に選ぶ花ではないため、花言葉を調べる機会もなさそうですよね。
今回、意外にもキンモクセイにすてきな花言葉がついていたことに驚いた人は多いのではないでしょうか。
キンモクセイの花の香りをかいだとき、ぜひこの花言葉や由来を思い出してみてください。

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