【イヤイヤ期】保育園の先生が実践していた神ワザ紹介&渡邊家の対策法 #渡邊大地の令和的ワーパパ道 Vol.16

【イヤイヤ期】保育園の先生が実践していた神ワザ紹介&渡邊家の対策法 #渡邊大地の令和的ワーパパ道 Vol.16

『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』(ともにKADOKAWA)など、夫婦のパートナーシップをテーマにした著書が話題の渡邊大地さんによる新連載! 令和における新たなワーパパ像を、読者のみなさんとともに考えます。


執筆者プロフィール
渡邊大地さん
株式会社アイナロハ 代表取締役/札幌市立大学看護学部 非常勤講師
大学卒業後、会社員を経て、2011年に株式会社アイナロハを設立。2012年より「産後サポート “ままのわ”」事業をスタート。自治体の産後サポート事業、全国の産院での両親・父親学級の開催、講演など、多方面で活躍中。三児の父。
◆株式会社アイナロハHP:https://www.ainaloha.com/

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いつからでしょうか、ぼくの誕生日がハロウィンよりも軽視されるようになったのは。つい先日誕生日を迎えましたが、子どもたちにとっては間もなくやってくるハロウィンパーティーをどう過ごすかで頭の中がいっぱいのようです。我が家の場合、家族の誕生日のある月は、たとえば「ママの誕生日月間」ということで、月初から月末まで何かと優遇されるのですが、いつからか「パパの誕生日月間」であったはずの10月は「ハロウィン月間」扱いされるようになりました。子どもたちの関心を奪い返すためには、何か買ってあげて気を引くしかないかと思案しつつ、「なんで自分の誕生日を祝ってもらうために買収しなきゃいけないんだ?」という思いもありつつ。
まだ人生の折り返し地点ですが、この先どこまで自分の誕生日の価値が下がるのか不安です。

皆さん、こんにちは。渡邊大地です。今回も、「ワーパパ」とは何たるかを一緒に考えていきましょう!

イヤイヤ期をどう乗り越えるべきか

読者の皆様は、すでにお子さんのイヤイヤ期を迎えていますか? イヤイヤ期は日本だけじゃなくて、ちゃんと英語圏にもあるそうで、英語では「no stage(phase)」と呼ぶそうです。これは「ステージがない」ということではなく、「Noばかり言う時期」という意味で、まさにイヤイヤ期そのものですね。英語圏ではこのころの子どもが「No!」と言うと親が「Not no!」と返すのが定番らしく、日本でいう「やだ!」「やだじゃない!」と同じですね(笑)。

ちなみに、イヤイヤ期の類語としてよく出てくるキーワードに、「魔の2歳児」「悪魔の3歳児」という言葉があります。その先は「天使の4歳児」になるという意見もあれば、史上最強のイヤイヤ期「大魔王の4歳児」に突入するという話もあります。

この時期は保育園の保護者会でも、「イヤイヤがすごくて困っている」「何をしても“ヤダ!”と言って言うことを聞かない」「ご飯を食べない」「保育園に行きたがらない」「お風呂に入らない」「歯磨きをいやがる」「いつまでもお着替えしない」という嘆きが飛び交い、同時に「(育児をしない)夫が、“ちゃんとしつけをしていないせいだ”と私のせいにする」という妻側の悩みも耳にしました。

育児書などでは「イヤイヤ期は子どもが成長している証」といった話が書かれています。そんなことは頭で理解しているつもりでも、子どものイヤイヤを100%正面から受け止めていると親が疲れてしまいますよね。

そこで今回は、保育園の先生が実践していた方法と、我が家で実践したこととを交えたイヤイヤ期の対処法を紹介します。イヤイヤ期の乗り越え方として、ひとつの参考にしてもらえるとうれしいです。

保育園の先生の魔法のフレーズ「ボタンはどこだ?」

まずは、保育園の先生が実践していた神業をひとつ紹介しますね。
我が家の次女がイヤイヤ期真っ最中、保育園に行きたがらないし、行ったら行ったでお別れのときに大泣きするし……という時期がありました。そんなある日、ぼくが担任の先生に娘を預けようとすると、娘が「●●せんせいなんて、だいっきらい! やだ!」と叫んだことがありました。親とすれば真っ青ですよ。先生に対して申し訳ないし、でも先生本人の前で「そんなこと言っちゃダメ!」というのも何だかきまりが悪い感じがするし。「これは困ったぞ……」と思ったところで、その先生はすかさず、「先生はネネちゃん(次女のこと)大好きだよ~」と娘に言いました。

娘は「?」となったんだと思います。ポカンとした表情で大人しくなったところで、先生がすかさず娘を抱っこして、さりげなく「お父さん、行っちゃってください」と目で促してくれました。普段なら、下駄箱の前で「保育園やだ!」とダダをこねて大泣きするのに、そのときは泣き叫ぶことなく保育室に入ることができたんです。そのプロの技に感動しつつも、そのときふと思ったのは、「やだ!」に対して正面から「言うこと聞きなさい!」と返すのではなく、別のアプローチで子どもの気分を変えることで、解決の糸口が見つかることがあるんだ、ということでした。

また、妻に聞くと、長女のときにはこんなことがあったそうです。
妻が長女を保育園に送ったときのこと。娘がヤダヤダとごねて、お別れができずにいたんだそうです。そうしたら担任の先生が、自分の着ていたエプロンを指さして、「先生のエプロンのどこかに、“ボタン”が隠れてるよ。どこにあるか、一緒に探してくれる?」と娘に声をかけました。
娘はすぐに先生のエプロンのポケットを探ったり裏返したりして、ボタンを探し始めました。そのまま先生のエプロンにしがみついて、吸い込まれるように自分のクラスに入っていきました。その翌日も、娘は保育園に着くなり担任の先生を探して、「今日も先生とボタンを探すんだ!」と意気揚々と保育室に乗り込んでいったそうです(ボタンはエプロンの裏地に縫い付けるなど、いろいろな場所に隠してあったそうです)。

このように、保育のプロである園の先生たちのテクニックを参考にすると、「やだ!」に対して「やりなさい!」「ダメでしょ!」と力や言葉でねじ伏せるよりも、子どもの興味を別のところに向かせて、「イヤイヤ」を忘れさせてあげることがポイントなようです。

家庭で実践するとしたら、前回ご紹介したように夫婦ミーティングを行い、「やだじゃない!」ではないアプローチにはどんなものがあるのかを夫婦で考えてみてはいかがでしょうか。また、保育園の先生のほかにも、自治体の子育て支援施設の職員さんや習い事の先生など、たくさんの子どもと関わっているプロに相談してみるという手もありますね。

子どもではなく、親が変わる方法もある

ただ、何でもやり方次第でラクになるかと言うと、それは分かりません。
自分と子どもは別の人間ですから、こちらの思惑通りにいかないことなんて日常茶飯事です。我が家の長男は本当に大変でした。保育園に行くのがいやで、朝のお別れの直後に園から脱走を企てたこともあるほどの困ったちゃんです(←困ったちゃんって古かったですか?)。

イヤイヤ期の子どもに言うことを聞かせようとすると、当然「やだ!」となりますが、それを親が頭ごなしに抑え込もうとすると、子どもにとっては「パパ(ママ)はいつも無理やり言うことを聞かせようとする」と映るわけですから、さらに反発してきます。

ですからぼくは、よっぽど危険なことじゃない限り、余裕があるときは子どもの言うことを聞こうと思いました。この「余裕があるときは」というのがミソで、子育て世代が普通に生活していたら、余裕なんてありません。でもそうしたら、いつまで経っても子どもの言い分は聞けず、親は子どもに無理やり言うことを聞かせることになってしまいます。

なので、先に「親の余裕を作る」ことから始めました。前回紹介した夫婦ミーティングのなかで、「どうすれば自分たちの余裕を作れるのか」というテーマで話し合ったことがありました。その結果、20時以降はスマホを触らないとか、保育園のお迎え以降は仕事をしない代わりに朝早く起きて仕事をするとか、そうやって夕方以降の時間に余裕を持たせるようにしていきました。

「それによって劇的に子どもが変わった!」ということはないんですが、自分たちは劇的に変わりました。ぼくたち夫婦の場合は、自分たちに余裕ができると、子どものイヤイヤがさほど気にならなくなりました。親がイライラしなくなると、子どものイヤイヤが小さく感じるんです。これは発見でした。 ただ同時に、この作戦は夫婦が一緒に協力しないとできないことだ、ということにも気づきました。妻だけがどんなに頑張っても、夫が遅くまでスマホを見ているとか、妻がひとりですべての家事をやっているとかだと、いつまで経っても妻の余裕が生まれないじゃないですか。

ですからこの記事を読んだパパには、率先して「夫婦の心の余裕を作るための働きかけ」をしてほしいんです。パパの理解がママのイライラを軽くすることもありますし、当然その逆もあり得ます。夫婦でシェアすることで突破口が見える場合もある、ということを覚えておいてくださいね。

注意しておきたい点

ここまで、「“やだ!”と言う子どもに、“やだじゃない!”は通じない」という話をしてきました。これを読んでくださったパパたちのなかには、「そうか、早速妻に教えよう!」と思ってくれた人もいるかもしれませんが、それはちょっと待ってくださいね。

もし夫婦間で育児の比重が妻に偏っている家庭の場合、そのまま妻に「“やだじゃない!”って言っちゃダメなんだってさ」と伝えると、アドバイスになるどころか、逆に妻の怒りを買う場合があります。毎日子どもにヤダヤダ言われてクタクタになっているところへ、夫から「“やだじゃない!”って言うなよ」なんて言われたら「何それ、他人事!?」「こっちだって、言いたくて言ってるわけじゃない!」と夫に怒りたくなるのも当然です。

大事なのは、「こうしてみなよ」「これはするなよ」という、夫から妻に“教えてあげる”スタンスではなく、夫婦で一緒にやってみる・考えてみるという視点です。ぼくも第一子育児中のころは、“教えてあげる”感じで妻に伝えてしまい、とてもいやがられました。

少しだけ心の余裕ができた、その後に

先ほど紹介したような保育園での先生たちの対処法を知り、妻との協力体制で少しだけ心の余裕ができたことで、イヤイヤしている娘にそれほどイライラせずに付き合えるようになったころです。

その日も、泣いてぐずる娘の姿を見て、ぼくはふと、「こんな姿を見られるのも今しかないから、動画に残しておこう」と思い立ち、床に寝そべってぐずる娘の姿をスマホで撮影してみることにしました。それに気づいた娘が、ぴたっと泣き止んで「みせて!」と言うので、一緒に動画を再生して見てみました。自分がダダをこねる姿を見た娘は爆笑し、「なにこれ~! へんなの~!」と、それでスッキリ気持ちを入れ替えたようです。もちろんそれでイヤイヤ期が終わったわけではないですが、その日はそれ以降ぐずりませんでした。不思議なもんです。

このとき撮った動画は、娘の結婚式の余興にでも使ってもらおうかと思っています。

イヤイヤ期には夫婦で臨もう

イヤイヤ期を乗り越える策をいくつか紹介しましたが、なかなか狙ったとおりにうまくハマることばかりじゃないですし、一度うまくいったからといって何度も通用するとも限りません。

先日妻がスマホを見ながら目を潤ませていたので、どうしたのか尋ねると、カメラアプリが「●年前の今日の写真です」と表示してきた昔の写真を見て涙ぐんでいました。そこに写っていたのは、泣いている長男の姿。そのときのことはぼくもよく覚えてるんですけど、ぼくたちの結婚記念日祝いのケーキを息子が箱ごと振り回してグチャグチャにしてしまい、妻からめちゃくちゃ怒られたときのものです。記念日は記念日として、そんな状態でも思い出だけは残しておこうと撮った写真でした。その写真を見て妻が「あのときなんであんなに怒っちゃったのかな……」と数年経って振り返っていたわけです。

子育てって、我を忘れて怒っちゃうこと、怒鳴っちゃうこと、ときにこっちが泣いてしまうこともありますよね。だからこそ、夫婦で取り組みたいんです。うまくいくこともあれば、一生懸命やったのにうまくいかないこともあって、それを夫婦で「頑張ろう!」「大変だったね」って励まし合えれば前進していけるじゃないですか。同じ悩みを持っている人がいることほど心強いことはないですから。

みなさんも、夫婦で協力して、我が子に合う「イヤイヤ期の接し方」を考えてみてください。

今回のまとめ

イヤイヤ期とうまく付き合う方法、夫婦で乗り越える方法を考えられるワーパパになろう!

(文:渡邊大地、イラスト:村澤 綾香、編集:マイナビ子育て編集部)

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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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