離乳食の卵焼き人気レシピ!卵を使用する際の注意点や調理時のポイントも【管理栄養士監修】

離乳食の卵焼き人気レシピ!卵を使用する際の注意点や調理時のポイントも【管理栄養士監修】

卵は栄養豊富なので積極的摂取したい食物です。でも、アレルギーが心配でなかなか進めることができなかったり、わざわざ少量を毎回つくることは面倒だったりしますね。今回は時短できる調理方法や少しだけ注意するポイント、オススメの卵焼きレシピなどをお話していきます。


この記事の執筆者
シライカヨコ 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
食品メーカーなどに20年携わったのち、現在はレシピ執筆/企業向け教育・衛生指導/妊産婦食・離乳食・幼児食・学童食の講演/OEM商品開発の提案などを行う。 離乳食アドバイザー認定講師の他、保育園の給食指導やとりわけ離乳食教室などで活動。 テレビ東京『所さんの学校ではおしえてくれないそこんトコロ』出演他
Instagram

「シライカヨコ 先生」記事一覧はこちら⇒

この記事の監修者
川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
一般社団法人母子栄養協会HP

「川口由美子 先生」記事一覧はこちら⇒

離乳食で卵はいつから大丈夫?

乳児期にみられる食物アレルギーで第1位の卵。いつから始めたらいいのかとドキドキしてしまいますが、必要な栄養もあるのでしっかり食べていきましょう。

基本的には1歳以降が安心?

「卵は1歳以降に」という説が流れていた時代もありましたが、現在では必要以上に除去をせず少量より与えることが望ましいとされています。

6ヶ月ぐらいに卵黄から始める

卵の摂取時期の目安は、生後6ヶ月ぐらいに卵黄から始めるとされています。

1歳以降はいろんな卵料理がOKに

離乳完了期(1歳〜1歳半)になったら、ゆで卵だけではなく卵焼きなどいろいろな卵料理が食べられるようになりますが、中まで火がしっかり通っていることを確認して食べるようにしましょう。茶碗蒸しやプリンなどは、離乳期ではまだまだ注意が必要です。

離乳期には生卵はNG

生卵は離乳期には与えません。アレルゲンが強いためという点もありますが、サルモネラ菌による食中毒にも注意が必要です。離乳食では、アレルゲンと衛生面の両方に注意できるといいでしょう。

離乳食の卵の保存方法はどうすればいいの?

離乳食は1回ずつの量が少ないので、卵料理を作ったら保存しておきたいですよね。おすすめの保存方法とポイントをお伝えします。

冷凍保存がおすすめ!

卵は、冷凍保存がおすすめです。卵料理に慣れていない時期は、固ゆでのゆで卵を冷凍します。

卵黄はそのままくずして冷凍できますが、卵白は冷凍すると噛みにくい食感になってしまうため、こし網などでしっかりこしてから冷凍し、解凍時には食べにくいのでおかゆなどに混ぜることをおすすめします。

・ゆで卵の黄身(卵黄):そのまま崩して冷凍
・ゆで卵の白身(卵白):裏ごししてから冷凍

ゆで卵の冷凍後の食感が食べにくそうであれば、両面をしっかり焼いた薄焼き卵で冷凍してもいいでしょう。薄い状態や千切りにして冷凍しておくと少量ずつ使えます。

卵焼きが食べられるようになったら、卵焼きを薄く切って1つずつラップをして冷凍します。

冷凍保存するメリット

卵料理は火の通り具合などの配慮が必要なので、大人の料理からの取り分けは難しいものです。離乳食用の卵のストックがあれば、赤ちゃんの様子をみながら手軽に少しずつ増やしていけるので、その点は冷凍保存のメリットでしょう。

1週間以内で食べきれる量を作りましょう

冷凍庫内の環境や冷却までの温度などによって状態は異なりますので、なるべく1週間以内で食べきれる量を作りましょう。多めにストックしたいのでついつい作りすぎてしまいがちですが、余った分は大人の料理の彩りに使うなど、早めに使い切る工夫も良いですね。

覚えておきたい!離乳食で卵を使うときの注意点、ポイント

「赤ちゃんに卵をあげるのがなんとなく不安」という人もいるようですが、いくつかのポイントを知っておけば安心して離乳食に卵を使うことができますよ。

アレルギーには細心の注意を

卵は、乳幼児期に食物アレルギーの原因としてもっとも多い食材です。アレルギーと聞くと少し不安になってしまい、後回しにしてしまうかもしれませんが、必要以上に避けず、生後6ヵ月ごろからしっかり加熱された固ゆで卵の卵黄から始めていきましょう。発症予防を目的にその食物の食べる開始を遅らせることは推奨されていません。

また、皮膚から卵のアレルゲンが入らないように肌の保湿などをしておくことも大切です。

初めて食べさせる際には、医療機関があいている時間に食べさせてあげると何か異常が見られても対応できるので安心ですね。

時期によって卵の量を調整しよう

最初は全卵の固ゆで卵から卵黄だけを取り出します。こし網などでなめらかにして少量ずつ与えます。卵黄でもアレルギーが出る赤ちゃんもいるので最初はよく観察しましょう。気になる症状がなければ倍量ずつ増やしても大丈夫です。

卵黄1個分位食べられるようになったら全卵に進みます。卵白もこしあみなどを使いなめらかに仕上げ卵黄と一緒にしたり、慣れてきたらゆで卵だけではなく、よく加熱した卵焼きなども試してみてもいいですね。

中までしっかり加熱しよう!!

卵のアレルゲンは加熱によって力が弱まるため、しっかり加熱をしましょう。卵焼きなどは中まで火が通りにくいこともあります。1回1回薄焼き卵のようにして、巻き込むようにするといいでしょう。

1歳からOK!離乳食の卵焼きおすすめレシピ

それでは最後に、離乳完了期(1歳〜1歳半)から食べられる卵焼きレシピをご紹介します。

レンジで簡単!ふわふわ卵焼き

材料(作りやすい分量)

・卵 1個
・だし汁(かつおだしなど) 大1

作り方

① ボウルに卵を割り入れ、よく混ぜ、だし汁を加えてさらに混ぜる
② 耐熱容器に①を入れ、ラップをかけずに電子レンジ(600W)で1分ほど加熱
③ 加熱ムラを防ぐため、全体を混ぜてから再度電子レンジ(600W)で40秒加熱し、中まで火が通るまで足りない場合は20秒ずつ追加加熱してできあがり

Kさんポイント
フライパンで焼く卵焼きよりも火が通りにくく、さらにだし(水分)を入れていることでも火が通りにくくなります。必ずしっかり中心部まで火が通っていることを確認してください。
電子レンジを使えば時短にはなりますので、卵焼きが問題なさそうであれば試してみてください。

栄養満点!野菜たっぷりキッシュ風卵焼き

材料(作りやすい分量)

・卵 1個
・玉ねぎ 10g
・ほうれん草 10g
・ミニトマト 1個
・バター   小さじ1

作り方

① 玉ねぎはみじんぎりにし、耐熱皿にのせてラップをして電子レンジ(600W)で約1分加熱する
② ほうれん草はゆでてみじん切りに、ミニトマトは粗みじんに切る
③ ボウルに卵を割り入れ、白身がしっかり切れるまでよくかき混ぜ、①と②の野菜を入れる
④ 熱したフライパンにバターを入れ、③を入れて最初は中火で加熱する
⑤ 裏返して落し蓋をしたら弱火でじっくり焼き、火がしっかり通ったらできあがり
 ※落し蓋がなければ、アルミホイルでも代用できます

Kさんポイント
入れる野菜は何でもOK。赤ちゃんが普段食べてくれない食材を入れて「食べられた!」という成功体験を増やせるといいですね。
手づかみ食べすることもできますよ。

手づかみOK!はんぺん入り卵焼き

材料(大人2人、赤ちゃん1人分程度)

・卵 1個
・はんぺん 20g(大判1/6)
・水 大さじ1
・青のり 少々
・油 小さじ1

作り方

① ボウルに卵を入れてよく混ぜ、青のりを加えてさらに混ぜる
② はんぺんと水をビニール袋などに入れ、形がなくなるまでつぶす
③ ①と②を合わせ、熱したフライパンに油を入れ、加熱されているか竹串をさして確認して火を通っていたらできあがり

Kさんポイント
はんぺんは塩分を多く含むので、他の離乳食には塩分を使用しないなどの配慮をすると安心ですね。
また、はんぺんにも卵が使われているため、卵の量は卵1個分より多くなります。大人の方と一緒に食べるものとして、赤ちゃんは少量から試しましょう。

まとめ

アレルギーが心配になってしまうかもしれませんが、卵は赤ちゃんにとって必要な栄養であるたんぱく質や鉄を摂取できる万能な食材です。しっかり加熱されているかどうか確認しながら進めていきましょう。
卵焼きは入れる具材を変えるだけでメニューのバリエーションが増えます。葉物などの少し食べにくい野菜や赤ちゃんの苦手な食材などを卵に入れて焼くと、ぐんと食べやすくなるのでおすすめです。手づかみもしやすくなるのもいいですね。

(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

関連する投稿


【漫画】罪悪感は必要なかったーー外科医ママが離乳食で市販のベビーフードを使う理由『外科医ミューの子育て試行錯誤』Vol.7

【漫画】罪悪感は必要なかったーー外科医ママが離乳食で市販のベビーフードを使う理由『外科医ミューの子育て試行錯誤』Vol.7

子どもに苦手意識を持ったままママになった外科医・ミューさんが職場復帰! フルタイム勤務のママ外科医として日々奮闘するも、子育てや仕事の悩みは尽きず――!? トライ&エラーを繰り返しながらも前に進んでいく、働くママのリアルをお届けします。不定期で月曜日の更新です。


こだわりベビーフード「the kindest babyfood」がリニューアル、新価格で登場

こだわりベビーフード「the kindest babyfood」がリニューアル、新価格で登場

MiLは9月6日より、素材と栄養にこだわった “本当にやさしい” ベビーフード「the kindest babyfood」をリニューアルし、お求めやすい価格で発売します。


離乳食のりんごはいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】

離乳食のりんごはいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】

身近な果物であるりんごは、甘酸っぱい味わいが老若男女問わず人気の食材。では、赤ちゃんはいつからりんごを食べられるのでしょうか? 離乳食でのりんごの下処理のコツ、加熱の必要性などを解説します。初期・中期・後期の離乳食レシピもご覧くださいね。


妊娠中でも辛いものは食べていい?赤ちゃんや妊婦への影響【管理栄養士監修】

妊娠中でも辛いものは食べていい?赤ちゃんや妊婦への影響【管理栄養士監修】

妊娠中はつわりの影響などもあり、食の好みが変化して辛いものが食べたくなる人も少なくありません。刺激の強い辛い食べ物はがおなかの赤ちゃんに影響があるのか気になりますよね。今回は妊娠中に辛い物を食べる際の注意点などを見ていきましょう。


妊婦なのに辛いラーメンを無性に食べたくなる!赤ちゃんへの影響は?【管理栄養士監修】

妊婦なのに辛いラーメンを無性に食べたくなる!赤ちゃんへの影響は?【管理栄養士監修】

妊娠中は食の好みが変化して、無性に辛いものが食べたくなる方も多いのではないでしょうか。辛いラーメンは塩分や油分に加えて香辛料の刺激も気になるところです。赤ちゃんへの影響や食べるときの注意点をまとめました。


最新の投稿


もう他人になりたい!? 夫の非常識すぎる行動に、思わず気持ちが凍りついた話

もう他人になりたい!? 夫の非常識すぎる行動に、思わず気持ちが凍りついた話

お互いに惹かれ合って結婚した男女でも、夫婦になってからは何かをきっかけに気持ちが冷めてしまうこともありますよね。そこで今回は、既婚女性たちに、夫に冷めた瞬間について聞いてみました。


コストコは大きいだけじゃない! 大人のデザートにピッタリなティラミスカップ

コストコは大きいだけじゃない! 大人のデザートにピッタリなティラミスカップ

コストコでティラミスといえば、スイーツコーナーにあるビッグサイズのティラミスを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はコストコには隠れた人気ティラミスがあるのをご存知でしょうか? 今回は、あまり知られていないカップに入ったイタリアの本格ティラミスについて、紹介していきたいと思います。


【コストコ】で超人気!「牧家の風船プリン」を勝手にランクづけしてみた!

【コストコ】で超人気!「牧家の風船プリン」を勝手にランクづけしてみた!

「風船プリン」と我が家では呼んでいる、牧家(Bocca)の人気商品がコストコで購入できるのをご存じですか? 行けば必ずあるわけではなく、期間限定品で、しかも限定コラボフレーバーなども登場します。我が家が今までに食べた「牧家のプリン」の中から、勝手にランクづけしてみました。


レンチンであと一品! 下ごしらえにも便利な「3COINS」温野菜メーカー

レンチンであと一品! 下ごしらえにも便利な「3COINS」温野菜メーカー

電子レンジで温野菜が作れる3COINS(スリーコインズ)の便利アイテム「温野菜メーカー」。あと一品欲しいときや、野菜メニューを手軽に作りたいときに大活躍します。今回は実際の使い心地や温野菜を作るときのコツ、活用法もご紹介します。


【知ってた?】バスタオルの交換頻度って、どれくらい? 6割のママたちが選んだ回答とは…

【知ってた?】バスタオルの交換頻度って、どれくらい? 6割のママたちが選んだ回答とは…

洗濯や乾燥がなかなか大変なバスタオル。みなさんは、ずばりどれぐらいの頻度で交換していますか? 今回は、ママたちにバスタオルを替える頻度とともに、バスタオル交換に関するエピソードを聞いてみました。