育児
2021年07月11日 13:30 更新
見た目をほめるときは注意して『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』Vol.4
「すごい！」「ダメって言ったでしょ！」などの言葉が、親子関係や子どもの育ち方に影響するかも⁉ 『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした、オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）より、3～12歳向けの具体的な言葉がけ例を紹介します。
【ほめ方】見た目をほめるとき
（イラストレーター：亀山鶴子／ブックデザイナー：西垂水敦・市川さつき（krran））
メディアの影響もあり、若い女性のやせ志向など、ネガティブなボディ・イメージ（自分の体に対する概念）は大きな問題です。外見をほめることは、子どもが見た目と自己肯定感を結びつけてしまう可能性があります。つまり自分には見た目以外に価値がないと思うようになるほか、「美の基準」を保とうというプレッシャーを感じるおそれがあります。
外見をほめたいのであれば、子どもが変えられるもの（服、靴など）について会話を始めるのがいいでしょう。
外見をほめたいのであれば、子どもが変えられるもの（服、靴など）について会話を始めるのがいいでしょう。
こんな言い方もGOOD！
もっと具体的に
シャツにいろんな動物がいるね
自由回答式の質問
どの動物がいちばん好き？
書籍『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』について
「すごい！」「よくできたね！」「さすがお姉ちゃんだね！」
よかれと思って、そんなほめ方をしていませんか？
「ダメって言ったでしょ！」「早くしなさい！」「どうして約束が守れないの？」
しつけのために、そんな叱り方をしていませんか？
「ほめる」「叱る」の声かけ次第で、親子関係や子どもの育ち方に大きな影響が見られます。日本人に多いとされる「自己肯定感」の低い子どもは、謙遜文化による「ほめ不足」が原因ではなく、「非効率的なほめ方や叱り方」が原因かもしれないのです。
注目が集まっているプログレッシブ教育（進歩教育、オルタナティブ教育）の代表格である「モンテッソーリ」と近年最注目の「レッジョエミリア」を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士による、エビデンスに基づく最先端の教育メソッドをほめ方叱り方という「声かけ」に落とし込んだ画期的な子育てバイブルです。
＊おもに、3～12歳の子ども対象。
（文：島村華子『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）より一部抜粋／マイナビ子育て編集部）
