育児
2021年07月10日 13:30 更新
友達に優しくできたときは過剰ぼめに注意『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』Vol.3
「すごい!」「ダメって言ったでしょ!」などの言葉が、親子関係や子どもの育ち方に影響するかも⁉ 『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした、オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、3~12歳向けの具体的な言葉がけ例を紹介します。
【ほめ方】友達に優しくできたとき
子どもの思いやりをもった行動(向社会的行動)に感謝することは大切です。しかし、優しい人になってほしいという大人の気もちが大きいがための過剰ぼめは逆効果です。子どもにとってはプレッシャーになるばかりか、相手を助けたいから行動していたはずが、ほめられることを条件に優しくするようになる可能性があります。
子どもが人のために自発的に行動をとったときには、どういうところがよかったのかを認識して声をかけてあげましょう。
子どもが人のために自発的に行動をとったときには、どういうところがよかったのかを認識して声をかけてあげましょう。
こんな言い方もGOOD!
もっと具体的に
おもちゃ貸してあげたらお友達が笑顔になったね
自由回答式の質問
泣いているお友達がいたらどうしてあげたらいいかな?
書籍『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』について
「すごい!」「よくできたね!」「さすがお姉ちゃんだね!」
よかれと思って、そんなほめ方をしていませんか?
「ダメって言ったでしょ!」「早くしなさい!」「どうして約束が守れないの?」
しつけのために、そんな叱り方をしていませんか?
「ほめる」「叱る」の声かけ次第で、親子関係や子どもの育ち方に大きな影響が見られます。日本人に多いとされる「自己肯定感」の低い子どもは、謙遜文化による「ほめ不足」が原因ではなく、「非効率的なほめ方や叱り方」が原因かもしれないのです。
注目が集まっているプログレッシブ教育(進歩教育、オルタナティブ教育)の代表格である「モンテッソーリ」と近年最注目の「レッジョエミリア」を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士による、エビデンスに基づく最先端の教育メソッドをほめ方叱り方という「声かけ」に落とし込んだ画期的な子育てバイブルです。
(文:島村華子『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)