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2021年04月07日 17:15 更新

つい言いがちな「さっさとして!」がダメな理由『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ』Vol.6

「ちょっとまって」「これにしたら?」子育て中に、ついこんな言葉を使っていませんか? 実はそれって子どもの自己肯定感を下げてしまう悪魔の口ぐせなんです。白崎 あゆみ・著『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ』(マキノ出版)より、親子の自己肯定感を高める天使の口ぐせを実際にあったエピソードとともにご紹介

【促し方のお悩み】やるべきことを早くやってほしい

育児.天使の口ぐせ

小学校に通い始めたばかりのりゅうたさん。慣れない新生活はなかなか大変なようです。帰宅して、リビングに入ってくると、ランドセルを放り投げて、だらしなく横たわってしまいました。
キッチンからその様子を見ていたお母さんは、やるべきことを後回しにしているのが気に入りません。そして夕食の準備をしながら、「もうダラダラしないでよ」「プリントは? 連絡帳は? 宿題は? さっさとして!」と声をかけました。
しかし、りゅうたさんは寝転がったまま、動こうとしません。

悪魔の口ぐせ



「さっさとして!」

天使の口ぐせ



「おかえり! 疲れたでしょ?」

就学前と就学後では、子どもたちの生活は大きく変わります。学校では勉強が大事で、緊張感もあり、ぐったりしてしまうのも無理はありません。
一方、お母さんは学校での子どもの姿を知らないので、帰宅後の疲れている様子がだらしなく見えてしまうのでしょう。

家での片付けや宿題を促すのなら、だらしなさを指摘するよりも、疲れたことを受け止めてあげるほうが効果的です。ですから、子どもが帰宅したら目を合わせながら「おかえり! 疲れたでしょ?」と声をかけるといいですね。この一言で、子どもは学校でのがんばりを認めてもらえたのだと感じて、心が満たされます。それで初めて、自発的な行動に移せるのです。

中高生の子どもでも毎日の出来事をよく話してくれるという家庭では、もちろん本人の性格や環境にも大きく左右されますが、家族が帰宅した際は目を合わせて「おかえり」「ただいま」と言い合う習慣が共通していました。今やっていないとしたら、家族で習慣を見直す良い機会かもしれません。

次回の内容は……?

先に帰るふりはNG!【帰りたがらないときの促し方】についてお届けします。

書籍『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ』について

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★こんな〝悪魔の口ぐせ″使っていませんか?
「何回も言ったよね? 」「こっちにしたら? 」「ちょっと待って」

★無意識に使いがちな悪魔の口ぐせをへらし、天使の口ぐせを増やせば、子どもも親も自己肯定感が高まる

ふだんの口ぐせを変えるだけで、子どもたちの心への響き方だけでなく、お母さんが見る世界も大きく変わります。
何気なく使っている言葉が、親と子の自己肯定感を低下させる「悪魔の口ぐせ」ではないか、確かめましょう。
本書では、お母さんが口にしがちな「悪魔の口ぐせ」を、実際の事例を参考に紹介します。
そして、そのような場合に口にするといい「天使の口ぐせ」を、具体的に示しています。「こんな言葉がけもあるんだな」と、参考にしてください。

(文:白崎 あゆみ『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ 』(マキノ出版)より/加筆修正:マイナビ子育て編集部)

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