妊婦は梅干し何個まで食べていい？つわりにもおすすめって本当？【管理栄養士監修】

妊娠中多くの妊婦さんが経験するつわり。つわりの時のお食事に、梅干しが役立つ場合があります。

つわりの時には消化器官の働きが低下します。梅干しに特徴的な酸味は唾液の分泌を促進します[*1]。唾液には消化酵素が含まれているため、食べ物の消化を助けてくれますよ。

つわりの時の繰り返し嘔吐により胃が弱っている場合には、梅干しの酸や食塩が刺激になってしまうことがあります。他の食べ物と一緒に食べるようにできると良いですね。

酸っぱくて食べやすい梅干しですが、食べる量には注意が必要です。

梅干しには1粒約1.8gの食塩が含まれています[*2]。妊娠中はただでさえむくみやすくなっているので、塩分の摂りすぎには注意したいものです。食塩は1日6.5g以下、1食では2gを目安にできるといいでしょう[*3]。梅干しをパクパクっと数粒食べるだけでかなりの量の食塩を摂取してしまいますので、注意が必要です。

1粒にかなりの食塩を含んでおり、食べ過ぎは食塩の摂り過ぎの原因となってしまうので、1日1粒で止めておけると良いでしょう。

食べ過ぎてはいけないことはわかっていても、無性に食べたくなる……それが妊娠中ですよね。梅干しは味や風味が強いので、少量でも梅の味わいを感じることができますよ。

2合の白飯に梅を1粒きざんで混ぜ込むと、梅風味のご飯になります。つわりなどでご飯は食べにくい時にはおかゆに混ぜても良いですね。

梅干しは色々なお野菜と相性が良いです。きゅうり、水菜、だいこん、キャベツ、レタスなど色々な野菜と梅を和えても良いですね。野菜にはカリウムが多く含まれており、ナトリウムの排出を促してくれる効果も期待できますよ。

梅干しをほんの少し、お茶に入れることで梅風味のお茶になります。水分補給時にさっぱりとした梅の風味を感じられますよ。

梅干しは漬物以外にも菓子類として販売されるものもありますね。また、梅干しと赤ちゃんの性別に関する噂もありますね。

「カリカリ梅」と呼ばれる、菓子コーナーなどで販売される梅があります。これは完熟前の梅を塩や調味料に漬け込んだものです。

カリカリと歯触りが良く、爽やかな風味がクセになりますが、梅干しと同じくらいの塩分が含まれておりますので梅干しと同じように考え、1日1個程度にできると良いでしょう

梅干しを食べたくなると赤ちゃんの性別は男の子であるという噂もあるようですが、赤ちゃんの性別と食嗜好について明確な根拠はありません。妊娠中の食嗜好の変化は、人と共感できるものが多くあるので、そのような話題からお子さんの性別を想像してみることも楽しいかもしれませんね。

さっぱりとしたものが食べたくなる妊娠中、梅は「ちょうど欲しかった！」という風味でついたくさん食べたくなってしまいますね。味が濃いことを利用して、色々なものに混ぜ込むことで、食べ過ぎないように量を調節してみてくださいね。

（文：奥野由 先生、監修：川口由美子 先生）

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