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【医師監修】生理がこない。生理前の兆候と妊娠初期症状の違いについて

【医師監修】生理がこない。生理前の兆候と妊娠初期症状の違いについて

女性にとって生理はうっとうしいものですが、遅れるとちょっと不安になってしまいますよね。ただの遅れか、それともBABY? 似ているようで微妙に違う生理前の体調の乱れと妊娠の初期症状についてご説明をしていきます。


この記事の監修ドクター
女性医療クリニック・LUNAグループ 槍澤ゆかり先生
日本産婦人科学会専門医 横浜元町女性医療クリニックLUNA院長。小さなこと、聞きにくいことでも遠慮せずにきける身近な外来をめざしています。毎月の月経とうまく付き合って生活の質をあげましょう
http://www.luna-clinic.jp/

女性は妊娠をすると生理が止まり、体内で大切な命をはぐくみます。BABYを望んでいる女性にとっては待ちに待った瞬間ですよね。しかし生理が来ないからと言って即妊娠をしているとは限りません。

現在の女性は忙しくストレスフルな生活が続いている方も多くいます。生理は毎月きて当たり前、と思っていても遅れることもしばしばです。また、生理自体のサイクルは毎月決まっていても実は排卵が行われていないという場合もあるのです。

知っているようで知らない「女性の生理」についてもう一度復習した後、生理前の兆候と妊娠初期症状について違いを理解していきましょう。

生理のしくみを知ろう

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女性はひと月に一度生理(月経)を迎えます。その一ヶ月に起こる体の変化について説明しますね。

まず、卵巣で成長をした卵子が卵管を通って子宮にたどり着きます。これを「排卵」と呼びます。
卵子が子宮に入ると子宮内では胎児のベットの役目となる「内膜」が厚みを持ち始め、このとき精子がタイミングよく受精すれば妊娠、そうでなければ内膜は不要になるため剥がれ落ちます。内膜と一緒に中に蓄えられた血液と一緒に体外に排出される生理現象がいつも私たち女性が経験する生理です。

生理が始まると脳内ではまた次の生理のための準備の指令が出されるのです。生理が始まると1週間から10日ほどの期間出血が続きます。しかし、生理以外の時にも女性の体内では赤ちゃんを作る準備を常に行っていることがわかりますね。

生理の周期と基礎体温の関係

ただ、この基礎体温表をつけている女性は少ないため、生理が来る、来ないを妊娠の判断の目安にしてしまいがちです。

【医師監修】妊娠した時の基礎体温グラフ変化と体に起きる症状

http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/80

女性が妊娠を意識し始めた時、測り始めることが多いのが基礎体温です。 基礎体温は、女性の体内で起こっている目に見えない変化を見る大切なツールだということをご存知ですか? 今回は基礎体温の見方と妊娠前後の体温の変化、また妊娠初期に起こる身体の変化についてご説明します。

【医師監修】基礎体温が低いままでも妊娠できる? 妊娠の可能性と改善方法

http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/305

妊娠を望む女性にとって、基礎体温の変化はとても気になるものですね。基礎体温には個人差があるものですが、現代の日本人には基礎体温が低い人が増えています。基礎体温が低い状態でも妊娠は可能なのでしょうか?あわせて改善方法などもご紹介します。

生理が来ない……これって妊娠?

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生理サイクルが正確な人ほど生理が遅れると不安を感じてしまいますね。しかし、生理が来ないからといって妊娠したと思うのは間違った認識です。
つづいて、妊娠の初期症状につて説明していきます。

妊娠初期に起きる主な10の症状

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妊娠初期には様々な症状が現れます。今から例を挙げて説明していきますが、これらの症状は人によっては全く現れなかったり、ひどい症状となって現れたりと個人差があります。

どれか一つが当てはまるからと言って妊娠しているとは限りません。

1.少量の出血

妊娠初期に少量の出血を伴う場合があります。「着床出血」といい少量の出血を1~数日にわたる場合があります。ホルモンの影響によるものでこれ自体は心配な症状ではありませんが、妊娠がはっきりとわかっているときに出血がある場合は自己判断せず、病院に相談します。

【医師監修】着床後はおりものが変化する? 妊娠の兆候とおりものの基礎知識

http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1096

妊娠すると、身体にさまざまな変化が現れます。体温の上昇や気分の不快感などいろいろありますが、その中のひとつが「オリモノの変化」。具体的にどのようにオリモノが変化するのでしょうか? 気を付けておきたいオリモノの病気とともにご紹介します。

2.腰痛・下腹部痛

妊娠初期から出産まで筋肉を弛緩するホルモンが分泌されます。出産時に骨盤や関節周辺の筋肉を緩めBABYがスムーズに産道を通れるようにするためのホルモンです。このホルモンは生理の時にも排出されますので腰や骨盤に負担がかかると腰痛を感じます。

この腰痛を下腹部痛と感じる人もいます。妊娠が疑われる場合で下腹部痛が通常の痛みよりひどい場合は子宮外妊娠(子宮で着床せず卵管内で着床すること)の可能性もあります。

妊娠が確定できて下腹部痛がひどい場合はすぐに受診してください。

3.貧血

子宮内膜は子宮内にできる卵子のベッドのようなものです。この子宮内膜を作るのには多量の鉄分が必要です。女性はもともと貧血になりやすい体であることを覚えておいてください。そして、妊娠すると体内ではBABYを守り成長を促すために血流量も増え、より貧血が起こりやすくなります。

4.吐き気・むかつき(つわり)

いわゆるつわりという症状ですが、つわりが出るのは妊娠から4週ぐらいから16週くらいまでの間といわれています。妊娠4週というとちょっと生理が遅れている……と感じるくらいのタイミングです。

胃のあたりがむかむかする程度で終わる人もいれば、食の好みが一時的に全く変わってしまうという方もいらっしゃいます。レモンや梅干しが食べたくなる、というのもよく聞く症状ですよね。ただ、すっぱいものがほしくなる原因もなぜおう吐、むかつきのような症状が出るかも正確な原因は解明されていません。

5.風邪に似た症状(微熱・頭痛・鼻水)

妊娠初期には発熱や頭痛を症状として訴える女性が多いです。妊娠時に起きる頭痛や微熱の原因は黄体ホルモンによるものです。黄体ホルモンは妊娠を継続させるために体温を高めに保とうとします。そして、血管を拡張する作用も持っています。血管を拡張するのは胎児や胎盤により血流を増やすためといわれています。

風邪と勘違いして薬を飲んでしまうと風邪薬や解熱剤の種類によっては胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊娠の可能性を医師に告げて病院で受診するようにします。

6.吹き出物・肌荒れ

ホルモンバランスの乱れ、黄体ホルモンの作用によって肌荒れの症状が出る女性もいます。妊娠時には水分も胎児に供給されるため肌の水分量も減ってしまうのも一因です。結果として吹き出物ができやすくなったり、肌のかさつきや乾燥が症状として出て来る人がいます。

7.むくみ

こちらは妊娠初期に感じやすい症状の代表的なものです。妊娠時には黄体ホルモンが通常の何倍も分泌されます。黄体ホルモンには水分を保持し、食欲を増進させる働きもあります。尿によって排水されず体内にたまった水分がむくみとして現れます。

ただ、このむくみは妊娠高血圧症候群の可能性もあるため、症状が続く場合は注意が必要です。

8.イライラや不安感・涙もろくなる

妊娠初期にはホルモンバランスの崩れから情緒が不安定になります。女性が妊娠すると体内のホルモンバランスが劇的に変化します。しかし、ストレスによって女性ホルモンが減少した場合も情緒の不安定や不眠の症状も出ますし、妊娠が判明したことによってプレッシャーを感じて神経質になる方もいらっしゃいます。周囲はそういった可能性も考えて、不安を抱える女性に接する必要があります。

9.乳房の張りや痛み

妊娠をすると女性ホルモンが急激に増加します。出産後にしか必要がないはずなのに、母乳の準備が妊娠初期から始まります。ホルモンの影響で母乳がつくられる乳腺組織や、母乳が通る乳管が発達しますので人によっては歩くたびに痛みを感じるほどです。

10.体がだるい・眠気が襲う

黄体ホルモンは睡眠を促す作用を持っています。ホルモンの排出は自覚なく行われますので、ふいに日中から強い眠気に襲われると感じることがあります。

妊娠の場合は受精卵が子宮内で急激に成長し、その際に体内のエネルギーが大量に消費されます。これも無自覚のうちに体内で起こっている症状ですから知らず知らずのうちに疲労感や眠気として感じてしまうのです。

10個の症状はすべて生理前に起きる!

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妊娠初期に現れる症状をご紹介しましたが、驚くことに、これらすべては「生理前の前兆」として現れる可能性があるのです。

なぜでしょう?それはほとんどの症状が、妊娠を継続させるホルモンと生理前までに出されるホルモンが同じ黄体ホルモンに起因しているからです。

生理の時に起こるこれらの症状のことを「月経前症候群(PMS)」と呼びます。月経前症候群にしても妊娠初期の症状にしても個人差があって、複数出る人もいれば全く自覚のない人、動けなくなるほど重症になる人など様々です。

生理前の症状と妊娠の簡単な3つの見分け方

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症状がほぼ同じなのならば女性がとまどうのは当然ですね。見分けるというよりもどうやって妊娠だと判断するかということになります。妊娠でなければ生理前の症状(PMS)か婦人科系の疾患の可能性も出てくるのです。

大きく3つの方法で「妊娠」を判断できますのでご紹介します。

基礎体温・高温期が2週間以上続けば妊娠かも

基礎体温を知ることが妊娠を初期で確認するには有効な方法です。生理の仕組みのところでご紹介したグラフを見ていただくとわかるのですが、女性の体温は排卵日に一度下がり、その後は高温期が10日から15日程度継続し、生理が始まれば再び体温は下がります。

もし、妊娠をしていれば生理は来ず体温の高い状態が続きます。また、女性によっては生理予定日にさらに体温が高くなったという方もいます。これは黄体ホルモンが妊娠でより活発に分泌されたことによります。

おりものに変化が起きる

つまり「おりものが○○になったから妊娠」とは言えないのですが、「変化」によって可能性に気が付くことになります。

おなかの痛さがいつもと違う!

妊娠の初期症状のところで、腰痛や腹痛をご紹介していますがこれはいつもは「生理になりそう」と感じている症状と似ています。

しかし、妊娠した女性の体験談では
・鈍痛が続く
・チクチクした痛みがある など軽度なものです。

下腹部に痛みがあるのに生理が来ない場合は妊娠の可能性もあることを念頭に置いて、早めに病院受診をしましょう。

体の変化を大切にする

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健康な女性の身体は常に妊娠に備えて準備をしています。体内で自覚できない変化が毎日のように起こり妊娠につながらなければ生理が起きてまたいちからやり直し、これを閉経まで繰り返すのです。
そして妊娠すると今度は出産に備え、大量のホルモンの分泌が起こるため身体に現れる症状は個人差はあるものの、ホルモンの影響を顕著に受けてしまいます。

一方、現代の女性を取り巻く仕事、家庭内での役割は多岐にわたり非常にストレスの多い生活を強いられます。ストレスフルな生活が続くとホルモンバランスが崩れてしまい、情緒が不安定になってイライラしたり、排卵が止まる無排卵月経などにつながります。

ホルモンに左右される女性が妊娠に気が付くには、自分の体と心の変化に気を配っておくことです。「いつもと違うな」この感覚を大切にして、それがいつごろからか、どのくらい続くのかをメモして記録に残しておくことは一つの判断になります。

基礎体温表をつける事は体の小さな変化を知る手段ですので、ぜひ生活に取り入れてみてください。また、どうしても難しいという人は生理日を予測するアプリなどもありますのでまずはそこから始めてみるのもおすすめです。自分の体に興味をもって、妊娠初期の小さな変化を察知する手助けにしてくださいね。

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