女の子の成長を祝う「ひな祭り」の華やかなお祝いレシピ

こんにちは♪　キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

冬の寒さが和らぎ、春の気配を感じる3月はひな祭りの季節。まだまだ本格的な温かさにはなりませんが、ひな祭りでは春らしい色合いや食材を使ってお祝いします。

ひな祭りでは古くから食べられてきた伝統的な料理がありますが、食べる人や好みでアレンジして楽しむ方も増えています。また、女の子のお祝いメニューとして、華やかでかわいらしい彩りや飾りつけも意識したいところ。春においしい旬の食材や、縁起物を意識してメニューを考えてもいいですね。

こちらでは、ひな祭りの由来や伝統的な行事食について紹介しています。

今回はちょっとアレンジしたひな祭りメニューのレシピを紹介します。今年のひな祭りのメニューを考えるときに、参考にしてみてくださいね♪

ひな祭りの定番はちらし寿司ですが、こんなお寿司はどうでしょう？　握らないお寿司「にぎらずし」なら太巻きを巻くのは苦手でも大丈夫。用途や顔ぶれに合わせて具材を選べるので自由度の高いお寿司です。お寿司らしくお刺身を乗せても、洋風な食材を乗せてもOK！　ちょっとずついろいろ味わいたい、というちょっと欲張りな要望にも応えられる、女子ウケするメニューです。

【材料　2～3人分　2本分】
・海苔…2枚
・酢飯…1.5～2合
・具材…好きな物

【作り方】
①海苔を広げ、酢飯を片端2cmを残して広げる。
②巻く。
③8等分に切る。

具なしで酢飯だけを巻いてカットします。これを「のの字巻き」と言います。

酢飯は均一にしっかり広げる方が巻きやすく、崩れにくいですが、巻き終わりだけ酢飯を乗せずに空けておくのがきれいに巻くポイント。ご飯が付いて切れ味が悪くなるので、切るたびに濡れ付近で包丁を拭くと切りやすくなります。

上に乗せる具材はお刺身はもちろんぴったりですが、お祝いされる女の子がまだ小さくてまだお刺身が食べられない場合もありますよね。そんな時は、お刺身以外の具材も用意していろいろな世代や好みに合わせられるようにするのがおすすめです。乗せるものは、ご飯に合うものなら何でもOK！

■まぐろ漬け
まぐろをサイコロ状に切って醤油、千切りした大葉、細ネギ、しょうが汁で和えてたもの。大人だけならわさびも入れてもおいしいです。

■白身魚のと蓮根のフライ＆バジマヨソース
ジェノベーゼとマヨネーズを同量で混ぜたバジマヨソース。パスタでも温野菜でもお肉や魚などなんでも合いますが、ご飯にも合うんです♡　フライと一緒にぜひ食べてもらいたい組み合わせ。

■茹で鶏＆オクラ
茹でた鶏肉とオクラを柚子胡椒と味噌で和えてみたら相性抜群！　ピリッと大人味です。子ども用には柚子胡椒を抜いて作るなどしてください。

■マヨサラダ
カニカマ、キュウリ、卵、をさいころ状に切ってマヨネーズで和えました。ちょっとかわいく魚肉ソーセージとキュウリでデコ。マイルドなおいしさなので小さい子どもが食べやすい味。魚肉ソーセージをピーラーで縦にスライスして、クルクル巻くとバラの形になります。

■豚キムチ＆チーズ
安定の美味しさ豚キムチ。チーズをプラスしてみました。簡単にマヨネーズをかけてもおいしいです。

具材や好みに合わせてかけられるように大葉、胡麻、海苔、細ネギなど用意しておくと彩りと味のアクセント付けにも良いですよ♪

春においしいものといえばいろいろありますが、柔らかく色のきれいな春キャベツとアスパラガスを使ってグリーンサラダにしました。オクラやヤングコーンも一緒に巻いて女の子が喜ぶ、彩りのきれいな断面萌えする1品に。食べるときはドレッシングやスイートチリソースとマヨネーズなど付けてください。

【材料　2本分】
・春キャベツ…大きめ2枚
・アスパラガス…3本
・ヤングコーン…4本
・オクラ…4本
・ハム…2～4枚

周りにスナップエンドウ、ミニトマト、ラディッシュなどお好みで添えてください。

【作り方】
①アスパラガスは下1/3程度ピーラーで皮を剥く。
②アスパラガス、オクラ、キャベツを茹でる。
③キャベツの芯の部分をそぎ落とす。
④キャベツを広げ、ハムを敷き、その上に他の具材を乗せて巻く。端は途中で折り込んで巻く。
⑤カットする。

アスパラガスの穂先は長いのでカットし、盛り付けるときに飾りとして使います。ハムは1枚か2枚、お好みで使用。

春らしいグリーンのキャベツとピンクのハムで巻きました。チーズを一緒に巻いたり、春らしく菜の花などもいいですね。野菜を茹でて巻いただけの簡単なものですが、目を引く1品になります。

はまぐりはひな祭りでよく使われる食材です。対でしかぴったり合わないはまぐりに、女の子の良縁を願って食べられます。潮汁にすることが定番ですが、今回は洋風にグラタンにしました。

【材料　4人分】
・はまぐり…8個
・牛乳…大さじ5
・バター…10g
・はまぐり茹で汁…大さじ3
・パセリ…お好みの量
・とろけるチーズ…80g
・塩、コショウ…適量

はまぐりのサイズによって、他の材料は調整してください。今回は小ぶりサイズで作っています。

【作り方】
①塩水につけて砂出しをしたはまぐりをよく洗い鍋に入れ、水を大さじ1～2程度加えて（分量外）蓋をして蒸し焼きにする。
②はまぐりの殻が開いたら火を止め、実を取り出して粗みじんに切る。貝殻は取り外す。茹で汁はとっておく。
③フライパンにバターと小麦粉を入れて、焦がさないように弱火で炒める。
④はまぐりの茹で汁と牛乳を少しずつ加えて、滑らかなホワイトソースにする。
⑤パセリのみじん切りとはまぐりを加えて混ぜる。
⑥貝殻に⑤を詰め、とろけるチーズをかける。

⑦グリルで12分程度、焼き色が付くまで焼く。

仕上げにパセリをかけたら彩がきれいです。

春の味覚といえば菜の花と筍。まだ筍が出てこない時期なので、水煮を使って簡単に和えました。

【材料　2～3人分】
・菜の花…1束
・筍の水煮…100g
・かつお節…10g
・ごま…大さじ１
・醤油（またはポン酢）…大さじ2

味付けはお好みで調整してください。

菜の花を茹でるときは、下の茎の方から。固さに違いがあるので、茎は少し長めに茹でてください。

ひな祭りの別名は桃の節句。桃は古来より、邪気を払う花として考えられており、女の子の無病息災を願うものとして飾られてきました。ピンクの花は女の子のお祝いにぴったりの、かわいらしさや華やかさを演出してくれます。

春の苺と合わせて、ピンクの桃の花をたくさんデコレーションしたドームケーキにしてみました。ひな祭りのデザートとして作ってみてはどうでしょうか。

【材料　直径15cmのドームケーキ1個分】
・スポンジケーキ…5号サイズ
・苺…1パック（小粒）
・生クリーム…240ml
・砂糖…15g
・ピンクチョコレート…1枚（50g前後）
・ホワイトチョコレート…1枚（50g前後）
・アラザン…適量
・シロップ…適量

シロップはお湯に砂糖を加えるだけで大丈夫です。お好みでレモン汁を加えても。お湯50mlに砂糖大さじ1程度を加えて溶かしてください。スポンジケーキは、市販のものでも手作りのものでも大丈夫です。

まずはドームケーキを作る型として、ボウルにラップを敷いて使います。ラップの幅が足りないと後で外しにくいので十字に貼り付けます。

今回使用したのはダイソーの耐熱ガラスボウル15cmです。ホールケーキも同じ直径15cmの5号サイズを使用。ちょうど同じくらいの量になります。

スポンジケーキは3枚にカットしておきます。

苺は洗って半量を半分にカット。生クリーム200mlと砂糖を加えて7分立てに泡立てておきます。

【作り方】
①ボウルにスポンジをカーブに添うように敷く。
②シロップを塗り、生クリームを塗って苺を敷き詰める。
③苺が隠れる程度に生クリームを塗る。
④2枚目のスポンジを被せる。
⑤シロップを塗り、同じように生クリーム、苺、生クリームの順に重ねる。
⑥3枚目のスポンジを乗せて、少し押さえる。

ドームケーキの土台ができました。乾燥しないように、はみ出ていたラップを持ち上げて被せて冷蔵庫でしばらく置いて馴染ませます。

ケーキの土台を冷やしているうちに、桃の花を作ります。桃の花はピンクの苺味のチョコを使ったチョコガナッシュを絞って作ります。

【作り方】
①ピンクチョコレートと生クリーム20mlを弱火にかけて溶かす。
②絞りやすい固さになったら、星口金を付けた絞り袋に詰めてオーブンペーパーの上に絞る。アラザンを乗せた花もお好みでいくつか作る。
③ピンクのチョコガナッシュを少し残して、ホワイトチョコと生クリーム20mlと一緒に溶かしてよく混ぜる。
④オーブンペーパーの上に絞る。
⑤冷蔵庫に入れて冷やし固める。

ピンクの花を濃淡2色絞りました。チョコガナッシュは溶かしたばかりはトロトロですが、冷めてくると固くなってきます。固めの方が絞ったときにきれいに絞れるので、様子を見ながら時々混ぜて、絞りやすい固さになるまで待ってください。

冷やし固めると手でも取れるくらいになります。ピンクチョコよりもホワイトチョコの方がやや軟らかめにできるようでしたが、剥がしにくい場合は、冷凍庫に入れて固めてみてください。

【仕上げのデコレーション】
①ボウルをお皿にひっくり返す。
②ラップを引っ張りボウルからケーキを外す。
③シロップを全体に塗り、生クリームをナッペする（きれいに塗れなくても大丈夫です。ペタペタと壁塗りのように）。
④苺を飾る。
⑤残った生クリームをもう少し泡立てて角が立つまでしっかりさせ、絞り袋に詰めて苺の周りにデコレーションする。
⑥桃の花を飾る。

苺と桃がたくさんデコレーションされたかわいいドームケーキが完成♪

ドームケーキの断面はこんな感じになります。

こちらでもひな祭りメニューを紹介しています。参考にしてみてください。

ひな祭りは女の子の成長を祝う年中行事です。縁起の良いものや、春の季節の食材を使ったご馳走で、お祝いします。定番メニューもいいけれど、華やかさをプラスしたり、洋風にしたりしてアレンジしたメニューもおすすめです。食べる人の好みや、お祝いに集まる人数などでも献立は変わってくると思いますが、作りやすいものを取り入れたり、1品だけ華やかなメニューを入れたりすると、準備もスムーズです。