【医師監修】1歳半健診でチェックすることは? 検査項目と所要時間、持ち物

【医師監修】1歳半健診でチェックすることは? 検査項目と所要時間、持ち物

赤ちゃんから幼児へと成長しつつあるころに受けることになる1歳半健診。「チェックが厳しい」という噂もあり、心配になることもあるでしょう。ここでは、この健診の大切さや、検査内容、所要時間や持ち物などを紹介します。概要をあらかじめ知っておき、安心して受けましょう。


この記事の監修ドクター
大越陽一先生
杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

1歳半健診とは?

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1歳半健診(1歳6ヶ月児健康診査)は、母子保健法第 12 条で「満一歳六か月を超え満二歳に達しない幼児」を対象に、市町村に実施が義務付けられている健診です[*1]。

大きく成長する時期の大切な健診

1歳6ヶ月といえば、体の成長とともに運動機能や知的・行動面での発達も進み、乳児から幼児へと移行していく時期。赤ちゃんのころとは子育てのポイントが変わってきて、親の方にも新たな悩みが生まれる時期でもあります。

1歳半健診は、この時期の子供の発育や発達を確認し、子育てを支援するために行われます。もう少し具体的にいうと、心身の異常の発見、虫歯予防、栄養指導、育児指導などを目的としています。

健診の結果、必要と判断された場合は病院や専門機関の紹介、相談、家庭訪問などの支援が受けられます。

1歳半健診での主なチェック項目

1歳半健診では、体の成長から運動や精神の発達、歯の状況、生活環境や子育て環境などいろいろな面がチェックされます[*2]。ここでは主なチェック項目をご紹介します。

なお、健診を受けるにあたって、ひとりで歩けない、意味のある言葉を言わないなど、健診前の子供の状況について不安に感じている親御さんもいることでしょう。

1歳半健診で異常が疑われた場合、専門機関を紹介されるかどうかなど、その後の対応は、他の発達状況や今までの発育歴も見て総合的に判断されます。また、早期発見が治療上大切であることもよくあります。健診で相談もできるので、過剰に心配せず、異常があれば早めに見つけてもらえるよう、まずは健診を受けましょう。

問診

予め送られた用紙に保護者が書き入れる、保健師が普段の様子を聞き取るといった方法で、運動や精神面の発達を確認します。

運動発達は、ひとりで歩けるか、積み木を2~3個積めるかをチェック。 精神発達については、意味のある言葉を話すか、絵を見て名前を言われたものを指差すことができるかなどを確認します。

言葉に関しては、この時期は意味のある言葉の発語が3語以上で正常とされますが、これより少ない、または1語も話さない場合でも、言葉の理解がよく、指さしができる、視線が合うなどがあれば様子を見ることになります。

ここでは、テストのように積み木を積んだり、絵を見て指差しをするので、子供が緊張していたり、気が散ってできないと、親は焦ったり落ち込んだりしてしまうかもしれません。

親としてはできなかったことが気になりますが、保健師や医師はそういったことも想定に入れて、総合的に判断しているので安心してください。健診結果が大丈夫であれば、できなかったことは気にする必要はありません。

その他、生活習慣についても、毎日の生活リズム(起床、就寝、食事やおやつの時間)を確認します。また、熱性けいれんや予防接種の状況、子育て状況、心配事の有無なども確認されます。

身体測定

身長、体重、頭位を測定。身体発育曲線に沿って増加しているか確認します。

小児科医診察

小児科医が診察し、歩行の観察、胸部・頭部・頸部・腹部の視診や触診、視覚、聴覚、予防接種の実施状況の確認などを行います。

歯科健診

歯科医師による健診。乳歯が生えている状況や、虫歯や要観察歯の有無、歯列・咬合の異常などがないか、口腔の軟組織に異常がないかなどを確認します。

子育て相談

離乳食から幼児食へ移行したり、睡眠が安定してきたりするなど生活習慣の基礎がある程度できてくる一方で、自立に関してはまだ入り口に立ったばかりの1歳6ヶ月児。親の関わり方も変わり始めるため、子供が順調に育っていても、日々の子育ての悩みはつきません。

子育て相談では、育児に関する悩みを何でも相談できます。気がかりなことや育児・しつけで難しいと感じる点があれば、この機会に相談しましょう。

食事について気になる時は、健診までの食事内容をあらかじめメモしておく、睡眠について相談したい時は、3日分以上の睡眠パターンをメモして持参すると、より適切なアドバイスにつながります。また、聞きたいことを事前にメモにまとめておくと、質問のし忘れを防ぐことができます。

子供の遊び場や一時預かりなど、地域の情報を聞くこともできるので、普段の困りごとについて遠慮なく聞いてみましょう。

1歳半健診の流れ

1歳半健診の方法は実は一通りではなく、市町村によって多少異なります。一番大きな違いは、保険センターなどに指定日時に集まって受ける「集団健診」の場合と、対象の医療機関で個別に受ける「個別健診」の場合があるということでしょう。

市町村によっては、歯科健診を集団健診で行い、小児科医診察のみ個別健診など、集団健診と個別健診が組合わさっているケースも。通知などをよく見て確認しておきましょう。

ここでは1歳6ヶ月健診の流れを大まかに紹介します。

市町村によって順番、所要時間はさまざま

市町村によって受ける順番は異なりますが、集団健診の場合は、受付の後、

⇒参加者が集まって話を聞く
⇒保健師による問診
⇒歯科健診
⇒身体測定
⇒小児科医診察
⇒個別相談(必要に応じて、さらに栄養相談、心理相談、発達相談)

という流れで進むことが多いようです。これに歯磨き指導が加わることも。集まって聞くお話の内容は虫歯予防や栄養指導などです。

1歳6ヶ月健診にかかる時間も市町村やその時により異なりますが、早くて1時間~1時間半のこともあれば、待ち時間が長く2時間以上かかることも。会場には早めに到着するようにしましょう。

市町村によっては個別に小児科、歯科を受診して受けるスタイルのことも。この場合、待ち時間はそれぞれの医療機関によって異なります。予約制の場合もあります。

1歳半健診に持参するもの

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健診の通知に必要なものが記載されているので、事前に確認して持参しましょう。また、子供と出かける際に必要なものも忘れずに。待ち時間があるので、お気に入りの絵本やおもちゃもあるとぐずり対策になります。

共通して必要なもの

持ち物も市町村によって多少異なりますが、共通して必要なものは、母子手帳と問診票、オムツ替えセット(オムツ、おしりふき、オムツ替えシート、ビニール袋)などが一般的です。

このほか、市町村によっては健康保険証、子供の歯ブラシ、フェイスタオル、上履き、靴を入れる袋などが記載されていることもあります。歯科健診がある場合は、家で歯磨きを済ませておきましょう。

その他、あると良いもの

水筒など水分補給できるものと、ハンカチ、ティッシュ、ウエットティッシュ、着替えなど、普段、子供と出かける際に持ち歩いているものも持っていきましょう。

待ち時間に退屈してしまわないよう、お気に入りの絵本やおもちゃも持参すると良いでしょう。

1歳半健診は絶対に行くべきもの?

1歳半健診の指定日時に都合が悪かったり、会場が自宅から遠かったりすると、子供との外出は大変ですし、絶対に行くべき? という疑問もわいてきますね。都合が悪かった場合や当日体調を崩した場合の対応もあわせてみていきましょう。

1歳半健診は市町村で行うことが義務付けられている

1歳半健診は任意ではなく、冒頭で紹介したとおり、母子保健法第12条で市町村が行うことが義務付けられている定期健診のひとつ。子供の発達・発育経過を見る重要な健診なので、特別な事情がない限り必ず行きましょう。

行かないままでいると、自治体の保健師から電話やはがきでの確認、家庭訪問がある場合も。何か事情がある場合は、事前に相談しましょう。

指定日時に都合がつかないときは?

指定された日時に都合がつかなくても他の日時で受けることができるので、市町村に相談を。当日子供の体調が悪くなった場合も、別の日時に受けることができるので、必ず連絡を入れましょう。

ただし、1歳半健診を受けられるのは2歳の誕生日の前日までです。子供は突発的な体調不良がよくあるもの。体調を崩して受けられなくなる可能性もあるので、早めに受けておいたほうがいいでしょう。

まとめ

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1歳半健診は、子供の発達・発育経過を見る重要な健診です。任意ではなく義務づけられているものなので、必ず都合をつけて参加を。日程を変更したい、当日行けなくなったという場合は市町村の窓口に連絡しましょう。子供の成長と健康状態を専門家に確認してもらい、子育てについてのサポートも受けられる貴重な機会なので、相談したいこと、気になることはどんどん聞いて、今後の子育てに活かしてくださいね。

(文:佐藤華奈子/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]母子保健法
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82106000&dataType=0&pageNo=1
[*2]「乳幼児健康診査身体診察マニュアル」平成30年 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/kokoro_jigyo/manual.pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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