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2024年06月07日 11:24 更新

約8割の上司が部下に不満!「やる気/熱意がない」「言われたことしかできない」…部下と接するときに心がけることは?

アシロが運営する、労働問題の相談・対応を得意とする弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビ労働問題」はこのほど、部下を持ったことがある男女2,432人に対して、「部下とのコミュニケーション」に関する調査を実施しました。

「部下とのコミュニケーション」に関する調査を実施

多くは部下と「対面」でコミュニケーション、飲み会やランチも実施

多くは部下と「対面」でコミュニケーション、飲み会やランチも実施

これまでに部下を持ったことがある男女2,432人を対象として「部下とのコミュニケーションでよく使用する手段はなんですか?」と質問したところ、80.3%が「対面」と回答しました。

企業や業界によってケース・バイ・ケースではありますが、次点では11.5%が「チャットツール(Chatwork/Slack/LINEなど)」と回答しています。

また同じ人を対象として、「部下とランチや飲み会の機会はありますか?」と聞くと、9.3%が「よくある(週に1回以上)」、23.2%が「たまにある(月に数回)」と回答。「まったくない」と回答した26.7%を除くと、全体のうち73.3%が部下との何らかの飲み会やランチを実施しているようです。

約4割は「部下とのコミュニケーションに課題」を感じている

約4割は「部下とのコミュニケーションに課題」を感じている

「部下とのコミュニケーションが円滑に行われていると感じますか?」と尋ねたところ、60%以上が「感じる」と回答。約4割は、部下とのコミュニケーションが円滑に行われておらず、何かしらの課題を感じていることがわかりました。

その理由については、407人が「話す機会が少ない」と回答しており、続いて385人が「考え方・常識が違う」と回答。価値観やジェネレーションギャップなどが原因となり、コミュニケーションに課題が生じているケースが考えられます。

約8割は部下に不満を抱えており、多くは「熱意」や「受動的態度」に不満

約8割は部下に不満を抱えており、多くは「熱意」や「受動的態度」に不満

続いて、「部下に不満はありますか?」と聞いたところ、「まったくない」と回答した人は20.1%に留まり、79.9%は少なくとも何かしらの不満を抱えていることがわかります。

さらに上記の質問で、部下への不満が「かなりある」「ややある」「多少ある」と回答した1,943人に対して「どんな不満がありますか?」と質問したところ、最も多い不満は560人が選択した「やる気/熱意がない」に。次点では518人が選択した「言われたことしかできない」となりました。

また、「その他」と回答した人に具体的な不満の内容を聞くと、「仕事が遅い」「言葉遣いが受け入れられない」「私語が多い」などさまざまな不満が挙がりました。

次項では、上記から無作為に選定した200人に聞いた具体的な不満を一部紹介しています。

【年代別】部下への具体的な不満と要望

・半端なところで中断せず、もっと良くする努力をしてほしい。(30代・男性・福岡県)
・こちらから話しかけないと状況がわからないので、もっとコミュニケーションを積極的にとりにきてほしい。(30代・女性・東京都)

・気分に波があるので、仕事のときはコントロールしてほしい。(40代・女性・岩手県)
・ミスをしたときに過剰に落ち込む。こちらとしてもハラスメントは絶対にしたくないので、どう指導すべきか難しい。(40代・男性・神奈川県)
・リアクションが薄いのでもっとハッキリ意思表示してほしい。(40代・男性・富山県)

・いつも忙しいアピールをしているので、落ち着いてほしい。(50代・女性・神奈川県)
・先輩に従順でも後輩へハラスメント気質を感じるので心配。(50代・女性・東京都)
・真面目すぎるので、少し気を抜いてほしい。(50代・男性・東京都)

部下への不満は「話し合う」か「やんわりと指摘する」ケースが多数派

部下への不満は「話し合う」か「やんわりと指摘する」ケースが多数派

続いて部下への不満が「かなりある」「ややある」「多少ある」と回答した1,943人に対して「不満がある場合、どう対応しますか?」と質問したところ、747人が「話す機会をもうける」と回答し、最多となりました。

一方で、同程度の711人が「やんわり指摘する」とも回答しており、部下への不満に対して向き合いはするものの、メンタル面への悪影響やハラスメントを懸念して毅然とした対応や行動に移れないケースがあるようです。

また、部下を持ったことがある2,432人に対して「部下への対応に困ったとき、誰に相談しますか?」と聞いたところ、1,058人が「上司・先輩」と回答。続いて970人が「近い間柄の同僚」と回答しました。

他方、「誰にも相談していない」との回答も538人と決して少なくないことから、多くが部下とのコミュニケーションの悩みを独りで抱えている現状がわかります。

「感情的にならず、こまめなコミュニケーションを心がけている」上司が多い

「感情的にならず、こまめなコミュニケーションを心がけている」上司が多い

最後に部下を持ったことがある2,432人に対して「部下と接する際、どんなことに気をつけていますか?」と質問すると、1,068人が「感情的にならない」、1,054人が「こまめにコミュニケーションをとる」と回答しました。

また「意見を押しつけない」「部下の話をよく聞く」といった回答も多く、上司が部下に対して気を遣っている状態ともいえます。

この質問は複数回答が可能であり、回答者2,432人に対して回答件数は6,479件にのぼり、一人あたり2.6個の「気をつけていること」があることがわかりました。

調査概要

調査対象:20歳以上の男女2,432人
性別割合:男性(1,486人)/女性(946人)
調査方法:Freeasyを用いたインターネットリサーチ
調査日:2024年5月21日(火)〜5月22日(水)
出典:ベンナビ労働問題(アシロ)
出典元:https://roudou-pro.com/columns/597/


アシロ
https://asiro.co.jp

(マイナビ子育て編集部)

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