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2019年05月02日 11:47 更新

幼児の「うがい」はいつから始める?注意点やおすすめの教え方

あらゆるものに触れたがる幼児だからこそ、菌を落とすための手洗いうがいは徹底させたいところです。しかしうがいは、手洗いと比べて見落とされがちな上に、教えるのも一苦労。習慣づけるのがなかなか難しいかもしれません。そこで今回は、幼児へのうがいの教え方をご紹介しましょう。

幼児こそ、うがいは大切!

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手洗いとセットで聞くことが多いうがいですが、実は幼児にはうがいが非常に大事なのです。はじめに、なぜうがいが重要なのかの理由と、幼児がうがいをする際の注意点をお伝えしておきます。

実はこんなに大切!幼児のうがい

うがいをすることで得られる効果は多々ありますが、何より「菌を洗い落とす」という効果が重要視されています。これは、常に菌と一緒に暮らしているからこそ大事なのです。私たちが生活する空間には、数えきれないほどの細菌が漂っており、それらが体内に入ってくるリスクは非常に高いです。

そのため、うがいをすることで喉を洗浄し、口内に入った菌を洗い流すことが大切です。特に幼児は、好奇心旺盛なのでとにかくいろんなものに触れて、それを口に持っていきたがります。場合によっては、それを口の中に入れてしまうこともあるでしょう。細菌だらけのものを口内に入れることは、菌を食べているのと同じようなことです。その結果、幼児は口内から病原菌に感染するリスクが高いと言われています。さらに保育園などでは、集団生活を強いることになるので、より菌がうようよしていることでしょう。大人にも効果の高いうがいは、幼児にも効き目抜群なのでぜひ覚えさせたいところです。

幼児のうがい、いつから?注意点は?

一般的に、口の中を洗浄するだけの「ぶくぶくうがい」ならば、3歳児の50%ができると言われています。4歳児の場合は75%と、できる子の割合が高いです。私たち大人がするような「ガラガラうがい」になると、上を向くため幼児には難しく、3歳児でも25%の子しかできません。あまり早く練習を始めても、幼いとなかなか覚えてくれないことが多いので、うがいの練習は大体2歳、3歳頃から始めると良いでしょう。

また、このようなデータを見ると「うちの子はまだうがいができないから、少し遅れている?」と不安に思ったママさんもいるかもしれません。しかし大きな心配は無用です。うがいのマスターには個人差が出やすいのです。ぶくぶくうがい自体も、口の中を動かす運動になるので、毎日練習を続けていれば自然と上手になりますよ。

●日本歯科医師会ホームページ「生活歯援プログラム」https://www.jda.or.jp/dentist/program/pdf/ugai_renshuu.pdf

とっておきのうがいの教え方

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うがいのやり方を教えるのは、相手が大人であっても難しいことです。なかなか言葉では伝えにくい動きだからこそ、一緒に実践してお手本を見せてあげた方が上手くいきます。上手にできるまで時間がかかるかもしれませんが、根気強く教えていきましょう。

練習のポイントは?

うがいには、「ぶくぶくうがい」と「ガラガラうがい」の2種類が存在します。上を向いて喉を洗浄するガラガラうがいは、幼児にとって難易度が高すぎるので、まずは水を含むだけのぶくぶくうがいを教えましょう。

《ぶくぶくうがいの教え方》
ぶくぶくうがいを教える際は、まず口に水を含むところからスタートしてください。この時もお手本を見せてから、マネしてもらうように進めていきましょう。口に水を含んだら、最初はそのまま吐き出します。「べー」と声を出して吐き出すと、幼児にとっては分かりやすいかもしれませんね。また、「お口の中からバイ菌を逃がしてあげる、バイ菌を外に出す」といったイメージも教えてあげた方が、吐き出しやすくなります。

この動作ができるようになったら次は、口に水を含んだまま数秒間キープさせてください。キープする時間はそこまで長くなくても大丈夫です。あまり長すぎると幼児は我慢できないので、「1、2、3」とカウントして、吐き出すタイミングを明確にしてあげることが大事です。こちらもマスターできたら最後、頬をぶくぶくと動かす練習をしていきます。この「ぶくぶく」は、言葉で伝えるとかえって理解しづらいため、お手本の方が有効です。ぶくぶくという頬の動きがマネできたら、ぶくぶくうがいはできたも同然。歯磨きの際にも必要な動きなので、きっとすぐに覚えてくれるはずです。最初は拙い動きでも、練習を重ねていけば上達していきますよ。

《ガラガラうがいの教え方》
ぶくぶくうがいが完璧になったら、いよいよガラガラうがいを教えていきましょう。注意すべき点は、ぶくぶくうがいができたからといって、すぐにガラガラうがいを教えてしまうこと。ほぼ同時期に2種類のやり方を教えてしまうと、幼児は混乱してしまい、どちらもできなくなる可能性があります。ガラガラうがいは、ぶくぶくうがいに慣れてからで良いので、焦らず時間をかけて覚えさせましょう。

まず、口に水を含んだまま上を向く練習をします。この時、幼児は誤って水を飲むことが多いです。そのような時は、上を向いたまま「あー」と声を出すとコツを掴みやすくなるので、チャレンジさせてみてください。「あー」と声を出すことで、ガラガラと音を出す感覚も同時に感じられるでしょう。上を向いた状態をキープできたら、一度口の中の水を吐き出します。その後は、水を含んだまま上を向き、息を吐く練習です。強く息を吐くとガラガラという音が出ますが、最初は弱くてもOK。感覚を覚えてもらうためには、ガラガラうがいのお手本と、とにかく練習が大事になってきます。このような方法で毎日少しずつ続けていきましょう。

●日本歯科医師会ホームページ「生活歯援プログラム」https://www.jda.or.jp/dentist/program/pdf/ugai_renshuu.pdf

まとめ

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うがいは幼児にとって少々難しい動作になります。しかし、うがいで風邪などの病気を防げる効果は大きいです。免疫力が低く、何でも口に入れてしまいがちな幼少期だからこそ、うがいが大切になってきます。うがいの練習をする際は、幼児が水をこぼしてもいいように、お風呂の中で練習をするとママの負担も少なくなりますよ。教える方は苦労しますが、子供の元気を守るためにもぜひうがいをマスターさせてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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