
病院へ向かうタクシーで子どもが吐いてしまった。迷惑をかけたのに運転手さんは…… #「ありがとう」を伝えたい
普段は元気なのに、急に嘔吐をくりかえす自家中毒症(ケトン血性嘔吐症)。今回は、娘さんが嘔吐をくりかえし、病院へ向かうタクシーの車中での出来事を40代ママが教えてくれました。
1歳の娘が「自家中毒症」に

娘が1歳のとき、自家中毒症でよく吐いていました。
自家中毒症はケトン血性嘔吐症とも呼ばれるもので、小さな子どもにみられる、嘔吐をくりかえす病気です。
常に吐き気をもよおしているわけでなく元気なときもあるのですが、一度嘔吐が始まるとしばらく嘔吐をくりかえします。そうなると、病院での点滴や入院が必要なこともありました。
症状が出るたびに車で病院へ運び、体調が整うと自宅へ帰る……そんな状況が3歳くらいまで続いていました。
タクシーで病院へ

その日も、娘の嘔吐症状が始まりました。
自家中毒症の嘔吐は1時間の間に5~6回吐くこともあり、電車やバスでの移動は困難。
普段は自家用車を使って病院に行っていました。
しかし、その日は主人に仕事のトラブルがあり車で出ていたため、家の車が使えずタクシーで病院へ。
そのタクシーの中で再び娘が吐き気をもよおし、激しく嘔吐してしまったのです。
やさしく対応してくれた運転手さん

タクシーの中で吐く可能性を考えビニール袋やタオルを持ってきてはいたものの、激しく繰り返す嘔吐で車内は汚れてしまいました。
車内が汚れるだけでなく、ちょうどコロナが流行していた時期というのもあり、運転手さんは相当不快に感じているだろうと思い、とにかく謝りました。
そんな私に運転手さんは、「いいよいいよ! 気にしないで」と。
そして娘に、「おじさんも同じ歳くらいの孫がいるよ。吐いて苦しいね、もう少しで病院だからがんばってね」と声をかけてくれました。
ほかにも、車内にあったタクシー会社の粗品のタオルをたくさんくださり、タクシーを降りるときも、「お大事にね!」と声をかけてくれたのです。
ご迷惑をかけてしまったのに、励ましてくれたタクシー運転手さんのやさしさが忘れられません。
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