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2023年04月06日 09:06 更新

シロツメクサ(白詰草)の花言葉|概要や特徴・名前の由来も解説

春になると公園や土手などでも見かけるシロツメクサ(白詰草)。幼い頃、シロツメクサで花冠をつくって遊んだ人ことがある人もいるでしょう。身近な花のひとつであるシロツメクサ、どのような花言葉がつけられているか知っていますか。こでは、シロツメクサの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

シロツメクサ(白詰草)の花言葉

シロツメクサ

野原や公園で見かけることも多いシロツメクサ(白詰草)。シロツメクサの葉はクローバーと呼ばれ、こちらは幸せの象徴としておなじみです。

そんなシロツメクサ(白詰草)の花言葉は「幸運」「約束」「私を思って」「復讐」

アイルランドにキリスト教を伝えたパトリキウス(聖パトリック)はシロツメクサの葉(クローバー)を使ってキリスト教の「三位一体」の教えを説いたといわれています。のちに聖パトリックの祝日にはクローバーを胸に挿すことが習わしとなりました。この習わしにちなんだ花言葉が「約束」です。

「幸運」は、日本でもよく知られる、四つ葉のクローバーを見つけると幸せになれるという言い伝えから。

「私を思って」も、シロツメクサを花冠にして想う相手に贈り、受け取ってもらえたら幸せになれるとの言い伝えからつけられています。

シロツメクサの怖い花言葉

シロツメクサ

「幸運」「約束」「私を思って」の花言葉に対し、「復讐」は少々怖い印象のある花言葉ですよね。

前述した3つの花言葉、「約束」「幸運」「私を思って」が果たされなかったとき、気持ちは転じて復讐に向かうことからこの花言葉がつけられたようです。

ピンク(赤)色のシロツメクサの花言葉

アカツメクサ

シロツメクサの仲間で、「アカツメクサ(赤詰草)」もあります。名前に「赤」とついていますが、実際の花はピンクや紫に見える色で、「ムラサキツメクサ」とも呼ばれます。

アカツメクサの花言葉は「豊かな愛」「勤勉」「実直」。

シロツメクサやアカツメクサは非常に繁殖力が強く、放任していてもどんどん増えていくことから「豊かな愛」「勤勉」「実直」の花言葉がつけられたといわれています。

シロツメクサの特徴

シロツメクサ

シロツメクサはマメ科シャジクソウ属の多年草。別名はシロクローバーで、いわゆるクローバーと呼ばれるその葉も有名です。

原産国はヨーロッパ。渡来は江戸時代といわれており、ガラス器を輸入する際、衝撃から守るための緩衝材として使用されていたことで日本に入ってきたとされています。

繁殖力が強いシロツメクサは日本に渡ると全国に分布。現在でも田畑から市街地まで至るところに繁茂し、開花期の4月~7月には白く丸い花をたくさん咲かせます。
このシロツメクサの花は一見ひとつの花に見えますが、実は小さな花が集まった集合体。直径5mmほどの小さい花が集まって直径2~3cmの丸い形を形成しています。

シロツメクサの基礎知識

・分類…マメ科シャジクソウ属
・原産地…ヨーロッパ
・別名…クローバー、オランダゲンゲ
・開花期…4~7月
・出回り期…5~9月

シロツメクサの名前の由来

シロツメクサ

シロツメクサは江戸時代にヨーロッパから渡来してきました。
オランダから長崎にガラス器が輸入される際の、衝撃から守る緩衝材として詰め込まれていたのが、乾燥させたシロツメクサの葉(クローバー)だったのです。そこから「ツメクサ(詰草)」という名称が生まれ、シロツメクサは白い花をつけることから「シロツメクサ(白詰草)」と呼ばれるようになりました。

シロツメクサの葉を指す「クローバー」の名の由来はローマ神話。
ローマ神話に登場する英雄ヘラクレスは、3つのこぶをもつこん棒を手にしていることで有名です。3枚の葉をもつシロツメクサの葉が、このこん棒に似ていたことから、ラテン語でこん棒を意味する「clava」が由来となりのちに「クローバー」に変わっていったといわれています。

シロツメクサの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
シロツメクサが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

4月2日、4月4日、4月18日、5月26日、5月27日、6月17日、8月29日、8月31日

シロツメクサの花冠の意味

花冠

茎が長く丈夫なシロツメクサは、花冠にも適した花。何本もの茎を編み込んで輪っか状にしたものが花冠です。

実はシロツメクサは、花自体だけでなく花冠にも花言葉があります。それが、「私を忘れないで」。
シロツメクサの花言葉に「私を思って」がありますが、「私を忘れないで」はそれよりもさらに深く強いメッセージが込められており、もし忘れたら「復讐」に向かうという意味もあるのだそう。

とはいえ、お子さんと花冠をつくるときは、「復讐」という花言葉は気にせず楽しくつくりたいですよね。親子で一緒に花冠をつくった思い出は、それこそお子さんにとって忘れられない宝物になるはずです。輪っかの大きさを変えれば指輪やネックレスもつくれますよ。ぜひお子さんといろいろなシロツメクサのアクセサリーをつくってみてください。

まとめ

シロツメクサというと、クローバーの三つ葉や四つ葉の意味がピックアップされがちですが、シロツメクサの花自体にもさまざまな意味の花言葉がありました。
シロツメクサは公園や野原ですぐに見つけられる身近な花。シロツメクサを見つけたときは、クローバーの意味とともに花言葉もお子さんに教えてあげてはいかがでしょうか。

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