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2023年03月23日 21:37 更新

菫(スミレ)の花言葉|英語名はヴァイオレット!名前の由来や花の特徴

春の花としても名高いスミレ(菫、すみれ)。スミレというと紫の小さな花が印象的ですが、実は白や黄色のスミレもあり、色別の花言葉もつけられています。ここでは、スミレの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

スミレ(菫、すみれ)の花言葉

すみれ

スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」

道端にひっそりと花を咲かせるスミレにはぴったりの花言葉ですよね。花言葉の由来も、ひかえめでつつましいその花姿からのようです。

また、スミレは色別にも花言葉がつけられています。

・紫のスミレの花言葉…「貞節」
・白のスミレの花言葉…「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」
・黄色のスミレの花言葉…「田園の幸福」「つつましい喜び」

スミレの特徴

スミレ
スミレは温帯に自生する多年草で、日本でも北海道から屋久島まで全国に多種のスミレが自生しています。

開花期は3月~5月。早春の雪どけ時期になると野原や堤防、道端などいたるところで小さなかわいらしい花を咲かせます。

花の色は紫がよく知られていて、菫色といった場合も紫色を指しますが、白、黄色、ピンク色の花のスミレも存在します。スミレの種類も現在は400種類以上あるといわれ、毎年新しい品種のスミレが誕生しています。

スミレの基礎知識

・分類…スミレ科スミレ属
・原産地…日本、中国東北部から東部、朝鮮半島、ウスリー
・別名…菫(和名) 、マンジュリカ
・開花期…3月~5月
・出回り期…4月~5月

スミレとビオラ、パンジーの違い

ビオラ

スミレと同じスミレ科スミレ属の花に、ビオラやパンジーがあります。

ビオラやパンジーはスミレの仲間で、スミレをもとにつくられた園芸品種。一般的には、ビオラやパンジーといった園芸品種を除いたスミレ科スミレ属の花がスミレと呼ばれています。

スミレを品種改良してつくられた花とあり、ビオラ、パンジーはスミレに花姿がそっくり。見分け方としては、花びらの形が少しとがっているのがスミレ、丸みを帯びているのがビオラ、パンジーです。

スミレの名前の由来

すみれ

スミレの名前の由来で有名なのが、「墨入れ」が由来となった説。ここで言う墨入れとは墨壺のことを指します。墨壺とは工具の一種で、材木に直線を引いたり、工事現場で線型や寸法の印となる地墨を引いたりするときに使われるもの。

植物学者の牧野富太郎が、スミレの花の形が墨壺に似ているとして和名を「スミレ(墨入れ)」としたといわれています。

一方で、スミレは古代から食用として摘まれており、「摘み入れ」が「スミレ」になった、という説もあります。

スミレの英語名の由来はギリシャ神話

神話

スミレの英語名は「ヴァイオレット」。
この英語名は、ギリシャ神話に出てくる美しい娘・イオの物語からつけられたといわれています。

主神・ゼウスはイオに惚れ、妻がいながら浮気をしてしまいます。しかし、嫉妬深い妻に見つかっては大変と、妻から隠すためイオを白い牛に変身させました。そして、牛になったイオに食べさせるためにゼウスが創り出したのがヴァイオレットの花。

そんなゼウスの作戦でしたが、妻は気づき、牛に変身したイオを容赦なくいじめます。追い詰められたイオを見てゼウスは妻に許しを乞い、イオと縁を切ると誓ってイオをもとの姿に戻しました。

このときの娘の名前「イオ(io)」が訛って「ヴィオラ(Viola)」となり、「ヴァイオレット(Violet)」になったといわれています。

スミレの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
スミレが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

1月6日(ピンク)、1月8日、1月9日、1月15日(白)、2月6日(黄)、2月21日

スミレには怖いイメージがある?

すみれ

「スミレ 花言葉」と検索すると「怖い」という言葉も出てきます。

スミレはお葬式でよく使われる花としても知られているため、花言葉も怖い言葉なのでは?と思う人が多いのかもしれませんね。
スミレの花言葉に特に怖い言葉や不吉な言葉はないので贈り物としても安心です。

ちなみに、スミレがよくお葬式に用いられるのは、スミレには墓地から発散される有毒物から参列者を守るパワーがあるといわれているためです。

ナポレオンに愛された花

フランス

有名なフランスの革命家、ナポレオン・ボナパルト。
彼は「スミレ伍長(ごちょう)」と呼ばれるほどのスミレ好きで、常にスミレの花を身に着けていたといわれています。結婚記念日には、妻のジョセフィーヌにスミレを贈っていたというエピソードも。

生涯2度島流しにされたナポレオンは、一度目の島流しの際、「スミレの花が咲く頃に必ず戻る」と友人に宣言し、それを実現させました。これにより、フランス中にスミレの花が知られるようになったとされています。

ナポレオンの死後、彼のロケットからは、先に亡くなった妻ジョセフィーヌの髪とスミレの花が発見されました。

まとめ

スミレの花言葉はその花姿のように美しいものが多く、怖い花言葉はありません。
野で摘んだ花を水差しに差して部屋に飾ったり、ブーケにしたり、ぜひ日常の中でスミレを楽しんでくださいね。

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