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2022年05月18日 12:00 更新

みさと中央クリニック髙橋公一先生|地域の小児医療を「外来」と「在宅」の両面からサポート

埼玉県三郷市は、市内に複数の大型商業施設があり、都内へのアクセスが良いことから、子育て世帯に人気のエリアです。「昔は田んぼしかなかったんですよ」と懐かしそうに話すのは、みさと中央クリニック院長の髙橋公一先生。生まれ育った三郷市で、13年前にクリニックを開業し、地域住民の健康を支え続けています。

クリニック探検隊

患者さんの負担を軽減したいという想いから生まれたクリニック

認知症だったお祖父様の姿を見て、医師を志したという髙橋先生。病気や障害を抱えながら地域で生活する患者さんのために、外来診療だけではなく、在宅診療にも力を入れています。

みさと中央クリニックの特徴はどんなところでしょうか?

みさと中央クリニック診察風景

乳幼児から高齢者まで幅広くサポート

当院は、1階が外来部で月曜日から土曜日まで毎日診察を行っています。一方、2階は外来部とは別に、在宅診療部として独立しており、専属の医師、看護師、検査技師等が在籍しています。高齢者の定期訪問診療だけでなく、医療的ケアの必要なお子さんに対する小児在宅診療にも対応しています。
 
たとえば乳がんなどの検診の場合、個室をご用意するなど患者さんのプライバシーに配慮した診察ができるよう工夫し、基本的に女性技師が対応しております。

子どもの訪問診療や往診にも対応

当院では、医療的ケアが必要なお子さんへの定期訪問診療にも対応しています。医療依存度の高いお子さんとそれを支えるご家族にとっては、病院受診ですら容易でないこともあります。

体調不良時の診察だけでなく、小児の定期予防接種、栄養補充のための鼻から胃に入れた管(チューブ)や気管切開チューブの交換など、病院に行かずに自宅で受けられるようにサポートしています。

在宅診療もできるクリニックにしようと思ったきっかけは?

病院で働いていたころ、食事がとれない患者さんが胃に栄養剤を注入するために使用する「胃ろう」の交換をよく担当していました。胃ろうのある患者さんは寝たきりの方が多いので、病院の往復や待ち時間でさえ負担なることがあります。

そこで、「自宅で胃ろうの交換ができたら、患者さんの負担を減らせるのではないか」と感じたことをきっかけに、在宅で胃ろう交換ができるクリニックを作ろうと考えました。そこで、自らを「くだもの(管物)のお医者さん」と自己紹介するようになりました。

みさと中央クリニック高橋先生の検査の様子
消化器外科を専門とし、医療的ケアに必要なチューブ類の交換はもちろん、外来では胃カメラや大腸内視鏡などの検査も行なっています。

診療による子どもの苦痛を最小限にしたい

大学病院や総合病院などで、外科医として活躍してきた髙橋先生は、小児の診療経験も豊富です。
園医や校医として、近隣にある保育園や小学校に通う子どもたちの健康管理も担っています。

日々の診療で心がけていることは何でしょうか?

みさと中央クリニック高橋先生のお顔
子どもの診察には慣れている髙橋先生も、ご自身の子育てに関しては、いろいろな悩みがあったのだそう。お子さんだけでなく、子育て中のお父さんやお母さんの気持ちにも、丁寧に寄り添います。

「怖い」と感じる子どもの気持ちに寄り添う

病院や注射が嫌いなお子さんは多いと思いますが、それは当たり前のことです。
「病院に来たら、大人しく医師の診察を受けなければならない」ということではなく、お子さんの不安や恐怖を、いかに和らげて診察できるかを考えるようにしています。
お子さんたちに「髙橋先生の所だったら、予防接種を打ってもいいよ」と言ってもらえるくらいになりたいですね。

子どもや保護者が気兼ねなく話せる環境づくりを

お子さんを診察する時には、できるだけ穏やかに、楽しい雰囲気で接するよう心がけています。
具合が悪くて病院に来たのに、診察する医師が不機嫌そうな態度だったら、患者さんはご自身の体調について、うまく話せなくなってしまうでしょう。
ですから、お子さんや保護者の方が、気兼ねなく医師とコミュニケーションがとれるような対応を意識しています。

今しかない子どもとの時間を楽しんで

※写真はイメージです

親は子どもと一緒に成長していくもの

私には子どもが二人いるのですが、子どもたちが小さかった頃を振り返ってみると、「子どもたちに厳しすぎたかな」と反省することがあります。きっと、今子育て中の皆さんにも、育児に関する後悔や反省があるのではないでしょうか。
私たちは子どもが生まれた瞬間から、親になれるわけではありません。「子どもだけではなく、親である自分も未熟だな」と思いながら、お子さんと一緒に成長していけると良いですね。

子どもと過ごす「今」を大切に

子どもが小さかった頃の時間は、どんなに後悔しても戻ってきません。
私の子どもはすでに成人していますが、いまだに「もっとこんなことをしてあげれば良かったな」と悔やむことがあるんです。
幼い子どもを育てるお父さんやお母さんには、お子さんがわがままを言っている瞬間さえ「今しかない時間だな」と思って、大切にして欲しいですね。

医療法人社団高栄会 みさと中央クリニック

みさと中央クリニック外観
●住所:埼玉県三郷市中央1-4ー13
●電話番号:048-953-5300
●診療時間:
診療時間
8:30-12:30
14:30-18:00

●休診日:日曜・祝日
●HP:http://www.misatochuoclinic.com/
●アクセス
・つくばエキスプレス「三郷中央」駅より徒歩4分(南側のエムズタウンを抜けたところ)
・車の場合:三郷西ICより道なりに、南東方向へ。三郷ジャンクションを超えて高架をくぐり、すぐの交差点 栄1(東)を左折。およそ500mで左手に見えてきます。
※駐車場20台

(取材・文:株式会社メディコレ

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